2008年07月18日

折れない心 −後半戦−

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試合開始前の「プロレスニュースプラスワン」。
ゲストは小峠との抗争が続くミラクルマン。

「今のオレは小峠しか見えてないし、正規軍っぽく見られてるけど世代抗争なんかはこの際どうでもいい」

小峠選手に3連敗中のミラクルマンの口から出るのは自己中心的とも言える個人闘争。
しかしプロレスラーとはかくあるものではないか。どれだけ徒党を組もうともチャンピオンは所詮一人しかなれないものだ。
歩みを止め、壁として立ちはだかるだけでは自身の道が切り開かれることは決してない。
プロレスは自分に次々とハードルを設定して越えてこそ栄誉に到達する世界。
そのステップの相手が後輩だろうと年下だろうとがむしゃらに執念を燃やす。それがミラクルマンという男の存在意義。

「一人でもミラクルマンを応援してくれる人がいる限りカッコイイところが見せられるように頑張ります」

カッコ悪くカッコイイを目指す。ファンの目にはそれがたまらなく魅力的に映る。

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大阪プロレス 7月12日(土)デルフィンアリーナ大会

「大阪SATURDAY NIGHT STORY」

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第4試合タッグマッチ30分1本勝負
冨宅飛駈&ミラクルマン vs ゼウス&小峠篤司

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パートナー冨宅の前に出て先発を買って出るミラクル。相手はいきなりターゲットの小峠。タックルが中央でぶつかり合い、そこでローキックから不意に馬乗り体勢のミラクル。ヒジを擦り付けながら揉みあいになる荒れ模様の幕開け。

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起き上がった両者。小峠がソバットにエルボーを放つとミラクルはソバットからミドルキック連射にカウンターのミドルと多彩な蹴りでお返し。走り出しはミラクルに有利な展開。

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それぞれがスイッチしてリング上は冨宅とゼウス。冨宅は距離を置きながらミドルキックの速射砲。ゼウスは前に前に出てチョップで対抗。どちらも譲らぬ攻防が繰り広げられる。

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ロープに飛んで帰ってきた冨宅をゼウスはリフトアップスラム。小峠は素早くリングインするとまずはミラクルをキックで場外に叩き落してから冨宅に追撃のプレス。

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怒り心頭で戻ってきたミラクルは小峠を巻き込んで場外戦へ。しかし小峠のイス攻撃をまともに受けてしまったミラクルは戻ったコーナーで屈辱的な踏みつけ攻撃に捕まってしまう。

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ゼウスも協力してのミラクルマンへの集中攻撃が続く。ゼウスのボディスラムから小峠の顔面ドロップキックにつなぐB&Gのエグい連携。

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ダウンしたミラクルに膝を落とし、そこから覆いかぶさるようにSTFで追い込んでゆく小峠。

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波状攻撃の前に相手コーナーで大の字のミラクル。冨宅も救援に入れない。されるがままにコーナーに振られて串刺しプレスをゼウスに食らってしまう。反撃の糸口が見つからないローンバトルのミラクル。

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クイックなタッチワークでなおも攻めるB&G。小峠の逆エビ固めは中央で決まるもなんとかロープブレイクで難を逃れるミラクル。隙を突いての延髄斬りでやっと冨宅とタッチ成立。

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冨宅は小峠とゼウスに連続ドロップキック。ミドルキックの連打からゼウスを捕まえた冨宅はチキンウイングを極めようとするもその力で振りほどかれてしまう。

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ならばと冨宅は腕ひしぎ逆十字に移行。ゼウスの持たない巧みな技でパワーに対抗する。グラウンドで苦悶の表情のゼウス。

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しかし極めたまま冨宅を力任せに持ち上げたゼウスは、そのまま正座式のパワーボムで落としてみせる。冨宅は後頭部を押さえて悶絶。

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それでもゼウスの二度目のタックルを狙って見せ、体を返してのチキンウイングアームロックを極める冨宅。しかしこれは小峠が蹴りでカット。両軍スイッチで再びぶつかりあうミラクルと小峠。一撃目はスイングDDTの小峠が先制。

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小峠はダウンのミラクルにライオンサルトで追撃。続くトラースキックも正確に決める。

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しかしミラクルもスタナーからミラクルドライバーで返し、冨宅との連携で反撃。立ち上がった小峠にサンドイッチのミドルキック。

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続いてミラクルはダイビングヘッドバットと着実に小峠を追い詰めるがここはゼウスがカットに入る。

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ミラクルと冨宅はゼウスのラリアットを回避するとダブルのドロップキック。しかしゼウスはそれを余裕ではじき返して逆に二人まとめてラリアット。
冨宅をブレーンバスターとボディアタックの連携で分断したB&G。孤立無援のミラクルをゼウスがラリアットと小峠が延髄レッグラリアットでサンドイッチ。ここでとどめとゼウスに自身をリフトアップさせた小峠はそこからボディプレス。しかしそこにはミラクルの剣山が。

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冨宅も入ってきて乱戦のリング上。ミラクルは膝を付く小峠を瞬間の丸め込みラ・マヒストラル。
不意を突かれた小峠は返せず3カウントを聞くことに。

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結果を受けてついに決まったミラクルマンと小峠のシングルマッチ。
「オマエの胸貸せや!」と絶叫するミラクル。「それなりの傷を負う覚悟はして来いよ」と小峠。
ミラクルの折れない心が二人の抗争を説得力のあるものに昇華させ、予想不可能な結末へと加速させる。
ドラマはいつもレスラーたちの素敵なプライドから生まれるものなのだ。

冨宅飛駈&○ミラクルマン (12分44秒 ラ・マヒストラル) ゼウス&小峠篤司×

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「ビリーケン・キッド復帰戦」
第5試合6人タッグマッチ60分1本勝負
ビリーケン・キッド&ブラックバファロー&秀吉 vs タイガースマスク&政宗&タコヤキーダー

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次々と入場してくる大阪プロレスの華やかな選手達。しかしそれはこの試合の主役登場の為のプロセス。黒のガウンに身を包んでついにビリーケン・キッド登場。

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花束の贈呈に紙テープに埋もれてしまいそうな選手コール。祝福ムードに包まれる中それぞれの思惑で戦いに臨む選手達。ビリーは当然というように秀吉を抑え、先発を買って出る。

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復帰初めての相手はタイガースマスク。まずはロックアップから手四つと慎重な滑り出し。

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ビリーはモンキーフリップから体をひねってエビ固め。両者分かれて対峙。仕切り直しとタイガースは政宗にスイッチ。

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ビリーと政宗は腕の取り合い。手に噛み付いたりと軽くラフに走る政宗にたまらずロープを手に取りブレイクのビリー。

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アームホイップ連発からロープワークにつなぎ、リープフロッグにショルダースルー着地そしてドロップキックと動きの良いビリー。思わずガッツポーズ。

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両軍とも選手交代からブラックバファローとタコヤキーダーに。気迫のこもったタックルで押すバファローに対してタコヤキはアームドラッグからドロップキック一発とビリーに負けじと活発な動きを見せる。

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そしてリング上はタイトルマッチを控えるタイガースと秀吉に。タックル合戦にアームホイップ合戦と意地の張り合いの両者。秀吉は豪快なフライングラリアット。タイガースはソバットそして前転からドロップキックで攻める。

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目まぐるしく顔ぶれが変わる展開。ここでビリーが捕まる。タコヤキのボディスラムに政宗のトペ・アトミコ。

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タイガースからはサッカーボールキック。顔をゆがめるビリー。コーナーに追い詰められ代わる代わる攻め立てられる。タイガースの容赦ないハイキックが側頭部を襲う。

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ビリーは気迫で反撃を試みるが再びコーナーに引き戻される。政宗のマスクに手をかけた揺さぶり攻撃。実戦勘の戻らないビリーに政宗のインサイドワークの洗礼。

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政宗にコーナーに振られるビリーだがケブラドーラコンヒーロで反撃。ここで秀吉に交代。タイガースをラリアットでなぎ倒す。

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政宗には串刺しラリアット。続いて政宗をブルドッキングヘッドロックのままタイガースにラリアット。秀吉、獅子奮迅の活躍。バファローはタコヤキをタックルからブレーンバスターでフォロー。

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コーナーにタコヤキを座らせたビリーはここでアピール。観客の声援に乗せられて対角の両コーナーで連続ビリンコバスター。

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しかしここでタコヤキが奮起。バファローと気合の入ったエルボー合戦。秀吉にも逆水平チョップを見舞う。

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しかしこれは秀吉の怒りに火をつけ、強烈なサッカーボールキックから中腰のまま何発もミドルキックを受けることに。バファローも追撃とエプロンサイドのタコヤキにスライサーから走りこみドロップキック。それでもなんとかカウンターのエルボーで脱出のタコヤキは政宗にスイッチ。

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政宗はビリーと秀吉のWクローズラインをかわすとビリーへのネックブリーカーと秀吉へのコンプリートショットの複合技を炸裂。
続けざまのムーンサルトアタックで秀吉を場外に追放するとすかさずタイガースがトペコンヒーロ。
リング内ではバファローのバックドロップを耐えた政宗が619からアンクルホールド。

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追い撃ちを狙う政宗はバファローに斬首。しかしそこから場外に飛ぼうとするところを立ち直ったバファローがラリアットからバックドロップ。バファローがフォールに入るもここはタイガースがカット。

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ここでビリ−とタイガースが再びまみえる。タイガースはビリーをソバットで止めてジャーマン。しかしビリーはバック転して着地。ラリアットをかわして逆にジャーマンを放つビリーだがタイガースもバック転で着地。ここからお互いの高度な読みあいで技を極めさせない。それでもビリーは顔面ドロップキックで打ち勝ってみせる。

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しかしタイガースにジャーマンからバズソーキックを受けたビリーは動きが止まる。カットに入った秀吉にはタコヤキが入ってきてトラースキックと串刺しラリアット。

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タイガースは秀吉を延髄ハイキックで沈めると、バファローには長距離ミサイルキック。そこからバファローをコーナーに振って総出のトレイン攻撃敢行。政宗はそこに斬首で加撃。孤立無援となり再び標的にされるビリーだったが、政宗の腕を取ったまま三角飛びドロップキックをタイガースに見舞い、そのままアームホイップで華麗に投げる。

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場外に落ちたタイガースにビリーは三角飛びトペ・コンヒーロ。
攻守が目まぐるしく変わる終盤、秀吉は政宗をペディグリーからバファローとのサンドイッチラリアット連発。最後はロープに走って渾身の猛牛トレイン。

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秀吉はタコヤキをオクラホマスタンピートで叩きつけ、再度持ち上げコーナーに打ち付ける強烈なアラバマスラム。そのまま逆さづりにされてしまったタコヤキ。そこに反対コーナーから走ってきたビリーを秀吉が逆肩車式にホイップして正確無比な連携串刺しドロップキック。

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大ダメージを受けたタコヤキにビリーはコウモリ吊り落とし。これはカウント2で政宗がカット。
ここでビリーは「ベルティゴ」と叫んでフィニッシュアピール。

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ビリーはタコヤキを肩車。そしてそこから直下に前方のマットに落とし強烈なベルティゴ炸裂。

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完璧な一撃にタコヤキは返せずノックアウト3カウント。ビリーケン・キッドが復帰戦を勝利で飾る。

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勝ち名乗りを上げるビリー。観客から祝福の大歓声。選手達もそれぞれの想いを秘めながらその姿を見つめる。

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ビリーはマイクを握って話し始める。
「もう、欠場はしません!ここから”元”鉄人ビリーケン・キッドの第2章が始まります!調整試合なんてありません、来週から、いや明日からストーリーのど真ん中に立ちます。必ずベルトまで辿り着いて見せます!」

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「この欠場期間本当にたくさんの人に支えられてきました。今日もたくさんの人が観に来てくれました...僕なんかの為に。本当にこの欠場期間、ビリーケン・キッドというレスラーとして、人間としてものすごく勉強できた期間だったと思います」

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「この欠場期間は神様が与えてくれた貴重な時間だと思っています。たくさんの人に出会いました。そして人間の温かさを改めて感じることが出来ました」
「今度は僕がもっともっと大きくなって皆さんを支えられるようなでっかい人間になっていきたいと思います。今日は本当にありがとうございました!」

そう言いきって会場を見回すビリーケン・キッドは満感の表情。

折れずに持ち続けたプロレスへの想いを胸に、多くの人の支えと共に辿り着いた復帰の日。
プロレスラーとしての肉体の強さだけでなく、人間としての心の強さも鍛えられた新たなるビリーケンキッドはこれからどんな感動を観る者に与えてくれるのだろう。
その期待と共に、彼のここからの大躍進を心から願いたい。

だから今度こそ本当に「おかえりなさい、ビリーケンキッド」

○ビリーケン・キッド&ブラックバファロー&秀吉 (19分03秒 ベルティゴ→エビ固め) タイガースマスク&政宗&タコヤキーダー×

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ビリーのマイクをmp3で貼り付けてあります(PC限定です)。
すぐ分かると思うけど見つけてくださいね。

それにしてもストーリーのど真ん中=ビリーケン・キッド包囲網という事。
だったらメインの現正規軍メンバー同士の闘いがしばらくお預けなんてホントもったいない。
ビリーがこれからどんな道を選び、どんなポジションで大阪プロレスを面白くしてくれるか楽しみだぞ。
posted by ラポン at 23:48| Comment(2) | TrackBack(0) | 大阪プロレス観戦記2008 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
めちゃめちゃワクワクしてます!ビリーさんのファイトが見れます!明日が早く来て欲しいです。
妻にビリーさんは、こんなに凄いんやぞと力説するも敢なく撃沈(泣)少しでも明日のホリパラでプロレスにたいする偏見を無くして欲しいと切に願います。
ミラクルさんの頑張る姿にも感銘を受けてます。小峠選手にスッキリ勝ってもらいたいです!
Posted by さぬきうどん at 2008年07月19日 15:25
>さぬきうどんさん

1度の体験で病み付きってワケにはいかないでしょうがまずは奥様に楽しんでもらえるといいですね。

メインは贅沢なユニークマッチですから笑いの分かるドリフ世代だったらイチコロかと(笑)
そして他の試合で選手の誰かを「カッコイイ!」と思わせたら勝ちですね。

自分もビリー対B&G楽しみですよ♪
Posted by ラポン at 2008年07月19日 19:34
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