2008年08月20日

でら名古屋vs大阪 -前半戦-

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でら名古屋プロレス公式テーマソング「Lost」を唄うVOMIT Wrathの生演奏とともに両軍の入場。
まずはでら名古屋プロレス。地元の大歓声の中、旗揚げの時よりも心なしか堂々とした若武者達の背中。

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続いて大阪プロレス勢。でら名古屋とは違い、思い思いのシャツに身を包んでいるものの、その出で立ちはすでに臨戦の構えだ。ビリーケン・キッドはブーイングも混じる客席を一遇して不敵な面構え。

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対戦カード発表後、スクラムを組むでら名古屋勢。火花散る闘いを前にその意志を一つに。
彼らの第二の挑戦が始まる。

地元密着団体の先駆け大阪プロレスと、そのコンセプトをベースに日本中の団体を標的にした対抗戦を挑んでゆくでら名古屋プロレス。その団体の性格ゆえいつかは合間見える運命にあったとはいえ、鎖国ともいえる団体運営を続けてきた大阪プロレスが、その改革の矢先に果たし状とも言える試合を承諾したのは歴史的な出来事である。
しかもこの闘いは団体のプライドを賭ける中にも、選手の過去を紐解くような物語すら内包する。

必然だけでは括れない両団体の遭遇。

でら名古屋プロレスvs大阪プロレス夏の陣、開戦。

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でら名古屋プロレス 8月17日(日) 中村スポーツセンター大会

「第二戦 vs大阪プロレス(大阪)」

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第1試合30分1本勝負
SHIGERU vs 三原一晃

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デビュー約3ヶ月、先輩の胸を借りながらメキメキと実力を上げつつある大阪プロレス三原選手。かたや名古屋の本格派インディーレスラーとして兼ねてより勝負に貪欲なファイトが高評価を受けるSHIGERU。ホームリングであることを示すようにSHIGERUのコールでリングを埋め尽くす赤と黒のテープ。
まずは両者握手を交わし第1試合、そして団体対抗戦の始まりを知らせるゴングが鳴り響く。

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まずはロックアップ、SHIGERUはグラウンドに持ち込みヘッドロックから足首の関節を極めてゆく。三原は密着した攻防から逃れようとエルボーを叩き込み、ボディスラムで投げ捨てる。
しかし離れればSHIGERU得意のミドルキックがリング中央、そしてコーナー串刺しで三原を襲う。

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再びグラウンドの展開に持ち込まれ不利な展開の三原。SHIGERUは何とかスリーパーホールドからエスケープする三原にロープ際でストンピング、そして容赦のないサッカーボールキック。

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立ち上がってもSHIGERUの蹴りの速射砲は止まない。エルボーで応戦する三原にミドルキック連発。ダウンすれば再びサッカーボールキック。
しかし三原は串刺しを狙ったSHIGERUの突進を両足で迎撃すると、ドロップキック、タックル、ボディスラム。そしてダウンしたSHIGERUにサンセットフリップ2連発と得意技で猛反撃。

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なおも奮闘する三原だったが強烈な延髄斬りを食らうと動きが止まってしまう。しかしSHIGERUのロープ串刺しエルボーからのフォールを丸め込み返す執念を見せる。

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しかしSHIGERUはこれを返すと、なおもエビ固めで押さえ込む三原を跳ね除けてコーナーで串刺しハイキック。そして強烈なフィッシャーマンズバスター。

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最後はガッチリと極まったクロスフェースロック。あがいてみせる三原だったが、思い切り上半身を仰け反らされるとたまらずギブアップ。

終始落ち着いた試合運びで余裕とも言えた勝利のSHIGERU。対する三原がペースを握る場面は少なかったが、それでも見せた勝利への執着心。ダメージを負いながらも四方に頭を下げる三原に敵味方問わず健闘を讃える拍手。
対抗戦という勝敗にこだわる試合形式ながらも、そこに流れたのはどこのリングでも繰り広げられる初々しい若手とそれを受け止めた先輩との清々しいオープニングマッチの景色。

○SHIGERU(7分6秒 クロスフェースロック)三原一晃×

でら名古屋プロレス1勝0敗

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第2試合30分1本勝負
宮本武士 vs 政宗

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先に入場してきたのは、総合格闘技にまで意欲を見せるでら名古屋期待のシューター宮本武士。鮮やかな青いパンタロンスタイルが目を引く。

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続いて入ってくるは大阪プロレスきってのテクニシャン政宗。観客席はその佇まいから狡猾な雰囲気を感じ取ったのか一斉のブーイング。リングインするとコーナーに寄りかかって余裕綽々の試合前。宮本に対しての溢れんばかりの青い紙テープにフフンとばかりにニヤつく政宗。

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滑り出しは中距離戦。宮本は牽制のローキックで政宗の出方をうかがう。政宗はそれを捌きながら徐々に距離を詰めてゆく。

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突然、政宗は低い姿勢から瞬発力のあるタックル。意表を突かれた宮本、蹴り足が出せない。

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マウントポジションに取られた宮本だったが、すぐに切り返す。それを覆いかぶさるように固めてゆく政宗。息を呑む素早いグラウンドの攻防が展開される。

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ポジション変わって両者立ち上がってロックアップで力比べ。上背では宮本が勝るものの、政宗はその筋力でロープまで押し込んでゆく。
クリーンブレイクすると見せかけてチョップを見舞ってゆく政宗だったが、宮本はお返しとミドルキック連射。ダウンした政宗に力いっぱい
右足を振り抜くサッカーボールキック。

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なおもミドルキックを叩き込む宮本だったが政宗にファール攻撃を食らうと失速、顔面をかきむしられ踏みにじりられるなどプロレスの洗礼を受ける事に。
宮本は膝を付きながらもパンチで応戦するも顔面にソバットを食らい再びダウン。

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観客のブーイングを気持ち良さそうに耳を澄ます政宗。そして放ったダウンした宮本へのトペ・アトミコはブーイングの中にも感嘆のため息。

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宮本の左足首に照準を定めた政宗はエルボーを落とし、そこを踏みつけて捻る。左足首を押さえてうずくまる宮本。そこに政宗のサッカーボールキック。
しかし引き起こそうとする政宗を下からの蹴りで仰け反らせ立ち上がった宮本は、ロープに走る政宗を追いかけてボディーへの強烈なヒザ蹴り。

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ローキック2連発で政宗をひざまずかせた宮本はそこに走りこみのヒザ蹴り。そしてダウンした政宗にガッチリと三角絞めを極めてギブアップを迫る。
政宗はセコンドのアジアン・クーガーの呼びかけに応えるように何とかロープエスケープ。

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逃すまいと宮本は休まずミドルキックの連打。しかしこれを待っていたかのように受け止めた政宗はコンプリートショット。

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そして痛めつけておいた左足首を捕まえるとアンクルホールド。宮本は必死に立ち上がり振りほどこうとする。

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そして執念の延髄斬りで逆転。渾身のミドルキックで政宗をダウンさせる。宮本絶好のチャンス。

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宮本は自らロープに走ってフィニッシュへ。政宗は腰を落としたまま。

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しかし宮本の走りこんでのミドルキックを寝そべってかわした政宗は、その軸足である左足を捕獲する。

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そして再びアンクルホールド。痛みにもがき苦しみながら体を回転させ解こうとする宮本だが、政宗もそれに合わせて回転して逃さない。

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必死に手を伸ばしロープエスケープする宮本だが、そこに待っていたのは政宗の619。
顔面を打ちのめされ、再びエプロンから叩き入れられた宮本は立ち上がることが出来ない。

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とどめはまたもアンクルホールド。これが逃げようが無いほどに隙間無く決まり、執拗な左足首攻めの前に宮本ついに精根尽きタップアウト。

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ダウンする宮本に罵声を浴びせるかのような政宗。SHIGERUはそんな政宗に食ってかかる。それでも余裕の政宗、これでもかとアピールした末にブーイングを背に退場。

ルードの魅力全開の政宗。ブーイングを物ともせずいつもと変わらぬファイトで若い宮本を料理した。ルチャとサブミッションそしてルードファイトを器用に使いこなす彼のスタイルは捕らえどころの無い戦略性に富む。
かたやキッカーとしての実力を上げてきた宮本であったが、未だ関節技使いへの対策は万全とはいえないようだ。総合を目指すのであれば、立ち技と寝技の間に流れるよりシビアな空間のやり取りが発生する。宮本のスタートがキッカーだとしてもその終着点はそれだけに留まらない多様性が求められるのかもしれない。

×宮本武士(8分4秒 アンクルホールド)政宗○

でら名古屋プロレス1勝1敗

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第3試合タッグマッチ30分1本勝負
高木三四郎&榊原渉 vs 冨宅飛駈&タコヤキーダー

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先に入場してきたのはでら名古屋プロレス監督の高木三四郎と榊原渉の師弟コンビ。
続いてタコヤキーダーとパンクラスミッション冨宅飛駈の異色コンビ。

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両軍ともにコールを受ける中、高木監督という頼もしいパートナーを得て気合十分の新人榊原。デスキバラ覚醒なるか。

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まずはチョップ合戦から入る高木とタコヤキーダー。ヘッドロックを嫌いロープに振ろうとするタコヤキーダーだが高木は踏ん張って投げさせない。
両者アームドラッグの攻防を経てまずはタッチへ。

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代わった榊原に冨宅は牽制気味のローキックから手四つへ。グラウンドのフロントヘッドロックで絞め上げてなおもヘッドロック。ここから榊原がロープへ振ってタックル合戦へ。

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最初は冨宅がタイミングよく倒していくものの、お返しとばかりに榊原もタックルでダウンを奪う。それならばと冨宅はタックルと見せかけてドロップキック一閃。

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グラウンドでマウントを取られた榊原は防戦一方。なんとか立ち上がった榊原はエルボーを放っていくが冨宅はミドルキックで倍返し。
冨宅は腰を落とした榊原にサッカーボールキック。そして引き起こすとタコヤキーダーと連携のブート。

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なおも榊原を攻め立てる大阪チーム。完全に座り込んでしまった榊原の胸ぐらに低空のドロップキック。榊原はタコヤキーダーの串刺しエルボーをかわして脱出を試みるが、これは冨宅がエルボーで場外に高木を落として阻止。

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冨宅は棒立ちの榊原に突き上げるようなヒザ蹴り。そこから連携でWのエルボーパッドを叩き込むとそのまま代わってタコヤキーダーのボディスラム。

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早いスイッチワークで入れ替わる大阪チーム、今度は冨宅が榊原の背後からスリーパーホールド。これは高木が勢い良くカット。味方の榊原にも喝入れのストンピング。しかし榊原は動くことが出来ない。

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強烈なミドルキックを浴びる榊原。続くスリーパーホールドで榊原は完全にへたり込んでしまう。それを受け継いだタコヤキーダーは完全にローンバトルの榊原に入場アイテムの巨大なツマヨウジを持ち出して、首を絞める殴打するなどやりたい放題。

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それでも大阪チームのWのクローズラインを突破し、まとめてラリアットで倒した榊原はようやく高木にスイッチ。
ドラゴンリングインで入ってきた高木は冨宅にショートレンジのラリアット。入ってきたタコヤキーダーにはフライングラリアット。

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すぐさま冨宅はミドルキックを浴びせるも、それを高木は痛みに顔をしかめながらラリアットで打ち落とす。そして力いっぱい冨宅をコーナーに叩きつけると串刺しラリアット、反対コーナーに振って飛距離充分のジャンピングエルボー。
そしてサンダーファイヤーに抱え上げる高木だったが、これは冨宅が暴れて着地。そして反撃の掌打の応酬。

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冨宅のミドルキックが再び高木の体中を打ち抜く。対する高木はショートレンジのラリアット連発と壮絶な我慢比べが続く。
冨宅の延髄ハイキックが連続して決まるも高木は倒れない。

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高木のラリアット、踏ん張る冨宅。
冨宅のソバット、後ずさる高木。
それでも高木、スタナーで冨宅をダウンさせる。ダメージ色濃い両者、ようやく交代へ。

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出てきた榊原はいきなりタコヤキーダーを捕らえると得意のブレーンバスター。
しかしすぐに延髄斬りでやり返したタコヤキーダーはコーナーに押し込んでタコヤキボンバー。

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そして「一撃必殺や!」と叫ぶとダイビングヘッドアタック。ここに来て榊原、再び捕まる展開に。

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大阪チームの続く連携、Wのブレーンバスターで榊原を投げきってみせる。

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休む間も与えず今度はサンドイッチのサッカーボールキック。榊原、絶体絶命。

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フラフラの榊原だったが冨宅に羽交い絞めにされるも、タコヤキーダーのエルボーを避けて同士討ちを誘うことに成功。
榊原のタッチを受けて出てきた高木はパワー全開。タコヤキーダーを軽々と持ち上げてパワフルなパワーボム。

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何とかカウント2で返したタコヤキーダーはソバット、タコヤキックの連打で反撃。
一瞬たじろいだ高木だったが、そのままロープに走るタコヤキーダーを追いかけて撃墜ラリアット、そして自ら走ってもう一度ラリアット。

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タコヤキーダーのピンチに冨宅は延髄へのキックでカット。
その冨宅をスピアーで吹っ飛ばした榊原はそのままバックを取ってジャーマンスープレックス。このチャンスに冨宅を場外に分断することに成功。

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リング上は高木とタコヤキーダー。タコヤキーダーは高木の脇をすり抜けると一瞬の逆さ押さえ込み。
これを返した高木は垂直落下ブレーンバスターでタコヤキーダーをグロッキーに。
そしてその体を担ぎ上げると満を持してシットダウンひまわりボム。
立て続けに強烈な技をくらったタコヤキーダーの足は空を泳ぎついに3カウント。

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マットを叩いて悔しがるタコヤキーダー。無念の色が浮かぶ冨宅。
コーナーにもたれ掛かり疲労困憊も目は活き活きと榊原。対照的な構図。

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最後は高木が榊原の手を差し上げて殊勲の新人を讃える。リング中央に勝者の姿。じっくりとその味をかみ締めて仁王立ちの榊原。

薄氷の勝利を呼び込んだデビュー2ヶ月の榊原の健闘。
華々しい技術があったわけではないし神がかり的な精神力があったわけでもない。彼にあったのはただあきらめない心。その予想外の粘りが狂わせた大阪チームの勝利への方程式。
連携では即席ながらも圧倒的に大阪チームが勝っていた。しかし道場特訓を経てより深い絆を持つに至ったでら名古屋コンビの心の連携は計算に無かったか。
思わぬ伏兵デスキバラ。対抗戦のマットに咆哮す。

○高木三四郎&榊原渉(12分54秒 シットダウンひまわりボム)冨宅飛駈&タコヤキーダー×

でら名古屋プロレス2勝1敗

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続きは後半戦で。
posted by ラポン at 04:00| Comment(4) | TrackBack(0) | 大阪プロレス観戦記2008 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
名古屋での観戦状況ありがとう!
ますます、政さまフアンになりました!!
Posted by sayui at 2008年08月20日 19:03
>sayuiさん

読んでそう思っていただいたならホント嬉しいです。

あの時の敵陣営ど真ん中の状況って実は政宗さんスゴい燃えるシチュエーションだったんじゃないかって勝手に想像(笑)

とにかく憎たらしいくらいにカッコ良かったっすよ。
あのクールなヒールっぷりは大阪プロレスの誰にも出せない魅力ですね。
Posted by ラポン at 2008年08月21日 11:37
こんな時燃えるって、気持ち、わかる気するな〜
ほんと、かっこいい!
今度VKF行きます。帰宅は日付けかわりそうだけど・・
Posted by sayui at 2008年08月21日 19:25
>sayuiさん

24日のデルアリはスゴイ1日になりそうですねぇ。ホリパラには菊ちゃんまで出るし。

でもVKFは王者ヒデさんと猛牛バファさんが一緒だから安心かと(笑)
相手はなんかバラエティに富んだトリオですけどどうなることやら。
今度はマサさんだけじゃなくヒデさんの新たな引き出しが見られる予感。

VKFは夜からですし試合数も多いんで確実に遅くなっちゃいますね。
でもうらやましー。
Posted by ラポン at 2008年08月22日 02:33
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