2008年09月15日

エクスペリエンス -前半戦-

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プロレスラーの体力と技術は練習の賜物。しかし勝敗の行方はそれに加えて経験が大きく意味を成す。
その経験による大きな差を知る事は、すなわち彼らの目指す頂点の高みを知る事。
同期対決、世代闘争、レジェンドの襲来、そして同郷同士の時を経た頂上決戦。
2008年8月31日、ここは松下IMPホールは闘いのコロッセアムと化す。

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大阪プロレス 8月31日(日)松下IMPホール大会

「大阪プロレス物<ストーリー>語 #43」

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第1試合20分1本勝負
「瀬戸口直貴復帰戦」
瀬戸口直貴 vs 三原一晃

2008年5月11日同日デビュー。突貫ファイトを身上としながらも全てにおいて発展途上である三原に、その身のこなしがプロレスラーとしてのセンスを感じさせる瀬戸口。
実力に大きな差こそ無かったものの彼らの対決は常に瀬戸口が勝ちを収め、三原はその度悔しさに唇をかみ締めた。彼らに宿命付けられたライバル物語は瀬戸口の一歩リードで進んでゆくと見られた。
しかしその約1ヶ月後、突如瀬戸口は右肩の故障で戦線離脱してしまう。
かくして三原は今日まで孤軍奮闘、先輩たちに潰されながら徐々にプロレスラーとしての実戦経験を積んできた。中でもこの夏の過酷な連戦は彼の体に着実に力強さを刻み込んでいった。
そしてIMPという舞台で再び彼らの物語は動き始める。瀬戸口、そして三原の3ヶ月。ひと夏の経験は彼らの立場をどう変化せしめたのか。

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まずは手を取り合う両雄。瀬戸口は欠場前と変わらぬ赤のショートパンツ。三原はこの日より新調の明度の高いグリーンのワンショルダー。心なしか瀬戸口より大きく見える三原の体。

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まずはリング中央で組み合う二人。腕を絞られ顔をしかめる瀬戸口。続くチョップは互角だったものの三原の力強いタックルを食らうとたちまちダウン。

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対する瀬戸口はドロップキック2連発からグラウンドのスリーパーに持ち込んで乱れたペースを落ち着かせる。

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三原はスリーパーを振りほどくとボディスラム。そしてその場で倒れこんでのヘッドバッドと返してゆく。
瀬戸口も三原の突進をかいくぐるとボディスラム。そこから逆エビ固め。三原は呻き声を上げながらもロープの手を届かせる。

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倒れたままの三原に瀬戸口は何度もストンピング。
しかし以前のようにやられてばかりの三原ではない。立ち上がってボディスラム。
そして「行くぞー!」とアピールしてサンセットフリップ2連発。夏の激戦が生んだ得意技を瀬戸口に投下してゆく。

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起き上がりざま三原のタックルをを浴びた瀬戸口は再びダウン。
力で敵わないのならと瀬戸口は鋭いチョップを懸命に叩き込む。ロープに追い詰められた三原は痛みに耐えかね、ついに膝を落とす。
負けじとチョップで反撃して再び突進を試みる三原だが、そこを長い手足が絡め取って瀬戸口こだわりのコブラツイストの魔の手。

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気迫で絞め上げギブアップを迫る瀬戸口だが、余力が残ったのはこれを凌いだ三原。
すぐさま自らの体重を乗せた水車落しで逆転する。

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そして耐える瀬戸口に対して気迫でステップオーバーしての逆エビ固め。うっすらと汗の乗った筋肉が盛り上がり渾身の力でその体を反り上げる。

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一度はロープエスケープされるも、三原はリング中央に引き戻して今度はどっしりと逆片エビ固め。
そして最後は反撃の力を失った瀬戸口を抱え上げ、充分に助走をつけての新必殺技オクラホマスタンピート。

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自らが上になって始めて聞くカウント3。拳を握り締めその感触を味わう三原。

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巻き起こる歓声。それは三原の記念すべきシングル初勝利へ。そして勝利こそできなかったものの万全の復帰戦を見せた瀬戸口へ。
晴れやかな顔で周囲に礼をして花道を後にする三原。ブランクという現実を突きつけられ天を仰ぐ瀬戸口。

両者の力量が接近していたからこそ起きた3ヶ月での逆転劇。しかしその期間で見違えるほど精悍な顔つきになった三原と、欠場前より一回り体を作ってこの場に臨んだ瀬戸口。その果てしない闘いのドラマは幕を開けたばかり。
ある時は闘い、ある時は手を取り合いながら三原と瀬戸口はプロレスという荒波に立ち向う。

×瀬戸口直貴(8分38秒 オクラホマスタンピード)三原一晃○

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第2試合タッグマッチ30分1本勝負
スペル・デルフィン&タコヤキーダー vs 冨宅飛駈&えべっさん

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沖縄プロレスで多忙のおりに参戦のスペル・デルフィン。パートナーはタコヤキーダー。
対するは個性派集団パンクラスミッション冨宅飛駈と(お笑いの)成長著しい三代目えべっさん。

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まずは暖かい手拍子の中、黄色い二人から。王子がえべっさんをロープに押し込む。
えべっさん「ブレーク!ブレーク!ブレーーク!!」

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えべっさん「ブレーク!」吉野レフェリーも「ブレーク!」
置き去りの王子も対抗して「ブレーーク!!」でもなんかヤケ気味。
こうして満足気にタッチしようとする二人。
吉野レフェリー「まだ何もしてないやん」

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タッチを拒否されて再び二人。
突然えべっさん「待て!オレにそんな事してええと思ってるんか?」と王子を指差す。
えべっさん「オレは見たぞー!なんばパークスで女と手ぇつないで歩いとったやろー!」
場内えぇー!の一斉コール。

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客席なおも「エェー!」「キャー!」と囃し立てる。
あわあわとする王子。吉野レフェリーも口に手を当て(キャー!)とリアクション(右端参照)。
冨宅は素早くリングインして王子に詰め寄ると「コレか」と小指を立てる。

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動揺の隠せない王子にえべっさん追撃「オマエそん時の女の子、見てみぃ!4列目のあそこ!」思わず凝視する王子。
えべっさん「...おったらビックリするやろ?」
場内爆笑。コケる吉野レフェリー(王子の背後参照)。

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「だあぁー!」とキレた王子、雄叫びを上げながらえべっさんとフォール合戦。吉野レフェリーまで巻き込まれて3人ファイティングポーズ。

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ようやく両者スイッチ。しかし冨宅は王子の控えるコーナーに「コレか?」としつこくアピール。デルフィンも「ホンマか?」と代わる代わるの下世話な追求。
「ちゃいます!ちゃいます!」と必死に拒否する王子。

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やっとまともな試合になるかと思いきや冨宅、沖縄在住のデルフィンに向かって、堂々と「おっ!久しぶりやなーデルフィン。今沖縄で一番何が流行ってるか知ってるか?」と聞く。
デルフィンが「知らん」と言うと冨宅は「沖縄で流行ってるもの!それはな!」

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「グラウンドじゃー!!」

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「いつものやないか!」と呆れるデルフィンは当然のごとく付き合わない。キック連打でやりたい放題。ついにはエルボーを落としてフォール。

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絶妙のカットインのえべっさん。しかしストンピング誤爆。
謝るえべっさんに冨宅「1回目や1回目っ!」と大人な対応。

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そして再度のカットイン。えべっさんのエルボードロップはやっぱり誤爆。すると冨宅「2回目やろ!」とえべっさんに対してさっきの余裕はどこへやらの強烈なビンタ。
「オマエがくだらんグラウンドばっかやってるからやろ!」と言い返すえべっさん。

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冨宅「注意しろって言うたやないか!」
えべっさん「なんじゃやるんかい!」冨宅「やるんかい!」口撃は次第にオイオイと小突き合いに。
「オイ!」「オイ!」「オイ!」「オイ!」「オイ!オイ!オイ!オイ!オイ!ユッフォ!」(画像ブレ)

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ここで冨宅暴走モード。ピンクレデイー「UFO」の振り付けを継続。お株を奪われ「エェーッ!」と必死にコーナーに戻すえべっさん。
それでも冨宅は止まらず「えぇやろこのくらい!」

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ここで王子が出てきて一瞬まともに戻るかと思われたのもつかの間、壊れた冨宅がそれを許さない。コーナーで控えてる間も「UFO」を踊り続ける。
そしてえべっさんが王子をコーナーに詰めると「コレか?」と小指を立ててネットリと精神攻撃。
かと思えばサッカーボールキック、スリーパー、首四の字で次々と王子を苦しめる迷走ぶり。

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ここからえべっさんは馬場チョップ追撃。王子の白刃取りも通用しない馬場っぷり。
ならばと王子ガットショット。

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お次も懐かしのレスラームーブ、ブッチャーの地獄突き。喉にブスブス突き立てられるも王子はソバットで対抗。

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代わったデルフィンはえべっさんにラリアットからリバースのインディアンデスロック。
デルフィン「絶対カット入るなよ!」とアピール。言われると余計に入りたくなる冨宅、カットの逆水平チョップ。

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そしてゆっくりと倒れこむデルフィン。当然足をロックしたままのえべっさんには追加ダメージ。
この後お約束で同じ流れの3連発。「ぐあぁー!」と悶絶のえべっさん。

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またも仲間割れの冨宅とえべっさんの不意を突いてヘッドロックでごっつんさせるデルタココンビ。
全員ダウンのマット上、吉野レフェリーのカウント「ワン!ツー!」スリー直前で起き上がる4人、フゥーッと一息。

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ここから試合展開が加速。冨宅が王子をミドルキックの速射砲からブレーンバスターに持ち込めば、王子はお返しとタコヤキボンバー、一撃必殺ダイビングヘッドアタック。
えべっさんも王子に串刺しラリアットから景気回復プレスと奮闘を見せる。

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仕上げはデルフィン。えべっさんに走りこんでの大阪臨海アッパー。
そして必殺スイング式DDTからデルフィンクラッチ。しかしこれは冨宅がカット。

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こうなると流れは逆転。えべっさんはデルフィンの串刺し攻撃をブートで跳ね返すと王子にアバランシュホールド。そのままデルフィンを場外に分断する。
リング内に残ったのは冨宅と王子。冨宅はすぐさま王子を捕まえてチキンウイングフェースロック。王子はたまらずタップアウト。

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勝ち名乗りを受けるもまだ足りないとばかりに「UFO」を踊りだす冨宅。えべっさんがそれを必死に止めて退場。
えべっさんとタコヤキーダーが夏祭りプロレスでの成果を発揮する中、突き抜けたのは冨宅ワールド。化学反応を誘発しながらユニークはさらなる笑いを追及する。

スペル・デルフィン&×タコヤキーダー(13分14秒 チキンウイングフェースロック)冨宅飛駈○&えべっさん

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第3試合3WAYマッチ60分1本勝負
大阪お笑い選手権
<王者>松山勘十郎 vs くいしんぼう仮面<挑戦者> vs 菊タロー<挑戦者>

菊タロー大阪プロレス参戦。団体の改革がもたらした素敵な夏の贈り物。
「おかえりー!!」実に3年ぶりとなる里帰りをファンは快く迎え入れた。
「大阪を離れて3年チョット、ようやく正式に言う事ができます!ただいま!」それは菊タローも待ち焦がれた瞬間。
そうなれば彼が狙うのはただ一つ「大阪お笑い選手権」ベルト奪取という恩返し。
かつて観客と共に創りあげた大阪プロレスお笑いの源流。それに3年間の空白がもたらした経験をミックスして自らの成長を証明するのみ。
一度は袂を分かつ事となったかつての相方くいしんぼう仮面と共に、菊タローはこの日IMPという晴れ舞台で、新生大阪プロレスユニークの象徴である王者勘十郎とその頂点を競う。

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先に入場は挑戦者の二人。腕組みをしてチャンピオンの登場を待ち受ける。

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タイトルマッチ仕様の純白のコスチュームでリングインの松山勘十郎。スポットライトを浴びて会場の闇に浮かび上がる。

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コミッショナーによる選手権宣言、菊タローは代理人の後ろに忍び寄り頭をはたこうとする。試合前から早くもリング上を独自の世界に染め上げようとする油断ならない挑戦者菊タロー。
マジックテープで留める大阪お笑いベルト返還には「ベリッってなんやねん」といちゃもん。

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「タイトルマッチなんだから3人同時にガッチリやれよ」とテッドレフェリー。
しかし試合開始のゴングと共に始まったのは菊タローとくいしんぼうによるジャンケン勝負。
アイコが続いた熱闘はパーを出したくいしんぼうの勝利。

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それなら、と勝者くいしんぼう。仕方ないな、と敗者の菊タロー。よっこらせとコブラツイスト。
呆気に取られる勘十郎(左端参照)

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予想された展開ながら「マジメにやれ!」と怒るテッドレフェリー。
「なんで?お笑い選手権やろ、マジメにやったって面白くないやん!」と菊タロー。会場はそうだそうだの拍手喝采。
「これは試合だぞマジメにやれ!」とテッドレフェリー。「コレハシアイダゾマジメニヤレ!」と真似して返す菊タロー。まったく勘十郎入る隙がない。

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試合を再開しても息の合ったコミカルな動きから指差しでお互いを称える菊タローとくいしんぼう。会場アピールもバッチリ。
「待てよオマエら!昔からやってるか知らんけどこれは3ウェイだぞ!しかもタイトルマッチ!3人でやるもんだろうが!」取り残された勘十郎はついにキレる。

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「混ざりたかったら混ざれよ!オレ達に付いて来れるんか!?」と不敵な構えの菊タロー。
勘十郎息巻いて「付いてってやろうじゃないか!」と言うものの、いきなり組み合うタイミングを空かして一人ステップで前に出てしまう。

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「今の何?今の何!?」と二人に指差される勘十郎。会場もクスクス笑い。硬直する千両役者。

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「やっちまったオレ?」と勘十郎。くいしんぼうはコクコクうなずく。
「ヴァーー!!」
雄叫びを上げて「いっけねー」ポーズの勘十郎。くいしんぼうも続く。

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恥ずかしさから「見るなー!!」と叫び乱戦に持ち込む勘十郎。しかしロープワークからの転倒で早くも戦線離脱。そしてくいしんぼうが菊タローの腕を取ると...、

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元祖くいえべダンス炸裂。キレのある動きから最後は得意気にポーズ。観客は大喜び。

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続いて欽ちゃんジャンプ。大阪プロレスのお笑いが生み出した伝統芸能が次々と繰り出される。

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そして菊タローは勘十郎の腕を絞るとお株を奪う拝みロープ渡り。しかし勘十郎がさせるワケもなくロープから足を滑らせた菊タローは股間直撃。

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今度は勘十郎がくいしんぼうの腕を絞ってからロープ渡り。これは「あー!チ○コ痛い!」と男しか理解できない痛みに震える菊タローを尻目に見事成就させる。

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しかし菊タローとくいしんぼうは勘十郎にWのクローズラインで逆襲。ダウンする勘十郎を踏んづけて勝ち誇る菊くいコンビ。
さらに菊タローのサッカーボールキックが勘十郎を襲う。一方のくいしんぼうはいつの間にかのコーナーでタッチを要求。
「タッグマッチじゃない!3ウェイだぞ!」と注意するテッドレフェリーを茶化して代わるがわる攻撃を加える挑戦者コンビ。

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2対1の不利な状況の中、流れを変えたい勘十郎は菊タローにチョップ合戦を挑む。菊タローは負けじと鋭いチョップを返してくる。
そのそばのエプロンでくいしんぼうは...?

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勘十郎なおもチョップ。菊タローこれでもかの頭突き。鏡に映ったように同じ頭突きリアクションのくいしんぼう、楽しそう。

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「オマエの変な顔見てもらえー!!」と勘十郎の顔面を攻める菊タロー。くいしんぼうは余裕のロボットダンス。王者のベルト防衛は風前の灯。

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苦戦する勘十郎だが、Wのクローズラインを切り抜けるとくいしんぼうに豚の角煮で反撃。

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するとすんなり手を返した菊タローはくいしんぼうに「キェー!」と叫びながら追い撃ちのストンピング。
「これからは松山勘十郎が新しい時代を築くんじゃ。勘十郎、オレ達で明日を作ろうぜ!」と菊タロー。勘十郎と「ガッチャーン!」と固く握手。

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しかし勘十郎のトレイン攻撃の背後から菊タローが裏切りのスクールボーイ。
即行で仲間割れした勘十郎はくいしんぼうと結託。串刺しのトレインラリアットを菊タローに叩き込む。

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しかしまたも背後からくいしんぼうが突然のスクールボーイ。「何してんすかぁー!?」とキレる勘十郎。
「勘十郎大先生に何て事するんだ!」と再び菊タロー。勘十郎と仲直りの「ガッチャーン!」で共同戦線。でも結局裏切ろうとする菊タロー。振り回されまくる勘十郎。

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隙を突いた菊タローはスタナーでくいしんぼうを粉砕。勘十郎にはえびす落し。ブレーンバスターの態勢の菊タローは勘十郎にヒザを突き上げながらフリートーク。

「ハイ、大阪プロレスIMP大会、たくさんのご来場を頂きまして誠にありがとうございます!
おかげ様をもちまして3年ぶりに帰ってきましたけど本当に大阪の地元の皆さんの声が暖かい!
本当に色々心配しましてけど、これからもドンドン(大阪プロレスに)上がっていきたい思いますのでどうか大阪プロレスに上がった時には皆さんで見に来てください!
そういうワケで第3試合、宴もたけなわですがお別れの時間が近づいて参りました!それではこの技でお別れしたいと思います!皆さんまた会いましょう!さようなら!」

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と、ブレーンバスターで逆に投げ返される。くいしんぼうはその菊タローに追走串刺しラリアット。しかしいつの間にか追走されて串刺しラリアットをもらってしまう。
返す菊タローのブルドッキングヘッドロックはやっぱりすっぽ抜けて自爆。

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それでもスライディングキックからプロレスラブポーズの菊タロー。照準を合わせてシャイニング菊ザードの構え。

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しかしそうはさせまいと発射寸前に勘十郎の愛しの乱れ髪が浴びせられ菊タローはグルグル巻きに。

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ここから残った勘十郎とくいしんぼうは丸め込み合戦。これをヒザ蹴りで制したくいしんぼうはパワーボムの態勢から充分に溜めを作った首かっきりポーズ。
しかし勘十郎が踏ん張って腰を落とした瞬間、勘十郎の背中を越えて菊タローのシャイニング菊ザードがくいしんぼうに炸裂。

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乱れ髪のクズでゴチャゴチャの中、菊タローは間に勘十郎が挟まっている事に気付かずくいしんぼうをフォール。ここでテッドレフェリーが3カウントを数え試合終了。
コーナーポスト上で勝ち誇る菊タロー。

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しかしアナウンスされたのは「勝者、松山勘十郎!」そして腕を上げられたのも勘十郎。
思わぬ王座防衛に走り回って喜びを表現する勘十郎。
当然ながら菊タローは収まらない「オレやろー!オレがシャイニング決めて丸めたんやろ!」と猛抗議。
それに対してテッドレフェリーは相撲の審判員みたく「ただいまのフォールについてご説明いたします。ただいま直接フォールとして乗っかっていたのは松山勘十郎選手、従って松山勘十郎の勝利!」
肩を落とす菊タロー、満面に笑みが弾ける勘十郎。

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勘十郎の勝ち誇ったマイク。
「ハッハッハ!松山勘十郎の実力とくと味わったか!菊タロー、くいしんぼう仮面、オマエらは所詮過去の産物!宇宙の中で今にも溶けゆかんとするクズ星に過ぎんのだ!そして初代大阪お笑いチャンピオン松山勘十郎こそがこの宇宙で燦然と輝く太陽なのだ!」

吼える勘十郎に観客はビミョーな反応。しかし本人は「ハッハッハ!何も聞こえないぞ!」と脅威の厚顔ぶり。

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「貴様ら相手に防衛したんだ!もう文句はないだろう!なあ菊タロー!」勘十郎の問い掛けに菊タローがマイクを握る。

菊タロー「たまたま乗っかってただけやん!まあまあ分かった分かった運も実力の内や!たまたま乗っかってたその運の強さ、さすがは初代お笑いチャンピオンやのぉ。
でもなオマエはこのお笑いのレジェンドであるこのオレ様を怒らせた。いいか、貴様がそのベルトをお願いだから返上させてくれ、そう言うまでチクチクチクチク嫌がらせしたるからなぁ!
これからもオレはチョクチョクとオマエの様子を見に来るからな。そしてこのオレに奪われるまでこのベルトを良ーく磨いて、マジックテープから別のものに変えておけ!」

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菊タロー「そのお笑いベルトを腰に巻くのはこのオレとくいしんぼうだ。今日のところは少しだけ預けておいてやるから。
分かってないのか?オマエを勝たせたという可能性もあるのだぞ、ネタに持って行ってな!
分かるか?せいぜいそのベルトで苦しみ、もがき、嘆き...ププッ!ビビった!?」

追い詰めるだけ追い詰めてコロッとキャラの変わる菊タロー。

菊タロー「とにかくな、また近々そのベルト奪いに来るから!大阪のみんなこのベルトを腰に巻いて、またくいしんぼうと(タイトルマッチ)やるから待っててくれよ!」

悠々と引き上げて行く菊タローとくいしんぼう。

締めはもちろん勘十郎。
「菊タロー!やれるもんならやってみろ!これからチョクチョク見に来る?上等だ!誰が来ようと必ずこのベルトは拙者が防衛し続けてみせる!まだまだ防衛回数伸ばして行きたいと思いますので皆さん応援宜しくお願いします!」

お笑い新旧対決の第1ラウンドは不透明決着のまま終わり、次への期待だけが残された。
菊タローの言うとおり今回のタイトルマッチがネタであるというならば今回はただの序章なのか。それならば彼らの闘いはさらに極上な笑いへと我々をいざなってくれるだろう。
因縁が深くなるほど面白い。大阪プロレスユニークとはかくも罪深き爆笑空間。

大阪お笑い選手権
<王者>○松山勘十郎(11分37秒 体固め)くいしんぼう仮面×<挑戦者>
※もう一人は菊タロー<挑戦者>
※王者が3度目の防衛に成功。

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続きは後半戦で。
posted by ラポン at 16:28| Comment(2) | TrackBack(0) | 大阪プロレス観戦記2008 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いつもながらの力作、感服つかまつりまする。
インターネット環境が乏しく携帯だけの私でも根性すえて読みました!このボリュームで前半とは後半も楽しみにしています。あれ?電池レベル後、一つやん!(笑)
Posted by さぬきうどん at 2008年09月16日 13:15
>さぬきうどんさん

さぬきうどんさんと携帯のエネルギーを奪ってスイマセン(笑)

今回も長すぎましたね。あんまり意識してないんですが自分って凝り性なんでしょうか?
できればもう少し上手にまとめたいところなのです。

携帯がPCのようにサイトが見られればいいんですけどね
何はともあれ読破ありがとうございますm(__)m

Posted by ラポン at 2008年09月17日 07:16
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