2008年11月11日

新宿大宇宙 -未放映編-

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MONDO21チャンネルの「なにわの格闘集団!大阪プロレス伝説」の収録のあった9月23日の新宿FACE大会。
その後ユニットの動きもあって今さら感もありますが、この大会のシリアスとユニークの質の高さは素晴らしかった。
そこで今回は第2回「俺たちの身体を張った笑いを見よ!」では放送されなかった3試合の観戦記を解禁させていただきます。

残りの2試合の観戦記(注:写真だけ)はコチラ(新宿大宇宙 -放映済編-)。

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大阪プロレス 9月23日(火祝) 新宿FACE大会

「東京プロレス物<ストーリー>語#11」

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第1試合20分1本勝負
政宗 vs 矢野啓太

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赤と紫が目に新しいこの一戦。まずはお互い手を伸ばして徐々に手四つの体勢に。

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そして一度素早く飛びのいたかと思うと間合いを一気に距離を詰める両者。上を取りに行く矢野に対し、政宗は素早く体を滑らせて優位なポジショニング。
それでも政宗が弓矢式に固めていけば矢野も同じ動きで返そうとする。足を極めようとすれば矢野はそのまま倒立のような格好で逆に関節狙い。
それをさせない政宗は瞬時のボディコントロールでジャーマンのような体勢に切り換えてフォール。
濃密な時間を観客は固唾を呑んで見守る。

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ネックロックを倒立で脱出した政宗に矢野は再び手四つを要求。腕をクロスさせて首をストレッチで攻めようとする矢野だが、決まる寸前に逆に返されてしまう。
矢野のチェーンレスリングをその経験と技術力で上回る政宗。

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そして監獄固めの態勢に入るとさらに腕を差し込んで絞め上げる政宗。苦悶の表情の矢野を余裕の挑発。

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何とか振りほどいた矢野だったが、そのダメージを負った左足首に政宗のロープを利用した踏みつけ&ヒップドロップ。それでも足らぬとリング中央で足首を捻っての執拗な足殺しが展開される。

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空いた右足で蹴り飛ばし脱出に成功した矢野はエルボースマッシュで活路を開こうとする。
しかしその勢いを殺ぐように政宗はコンプリートショット。
それでも矢野は低空顔面ドロップキック、ソバット、相手の懐に滑り込んでのトリッキーなアッパーカットなどで一気に反撃。

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そして矢野は回転エビでの丸め込みから移行のゆりかもめ。最大のチャンスに渾身の力で絞め上げるも政宗はかろうじてロープブレイク。

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なおもエルボースマッシュで攻め込む矢野に対し政宗もエルボーで応戦。エルボーの乱打の中、動きを読んでエビに丸め込んでみせる政宗。カウントは2。
その次の瞬間、待ってましたと充分に痛めつけた左足首を捕獲した政宗はアンクルホールド。

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苦痛の叫び声が会場に響く。もがき苦しみながらもロープにしがみついてエスケープの矢野。

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そこに展開を予測したかのような政宗の619が矢野の顔面を直撃する。

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ダウン状態の矢野に政宗は改めてガッチリとアンクルホールド。矢野はたまらずタップアウト。

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政宗は手を叩いて矢野の健闘を讃える。そして握手を要求。自分の得意な展開で敗北を喫した矢野はこれを拒否。政宗はこれにニヤリ。
よほど内容に満足したの試合後の笑みが耐えない政宗。充実感あふれるウォーミングアップを経ていざVKFのタイトルマッチへ。

政宗さんのルードファイトの奥に隠された能力が充分に堪能できた一戦。特に序盤、歓声よりもその一挙一投足に目を奪われた観客。
この試合の後に大阪に移動しアゼリア大正でGENTAROとのタイトルマッチに臨んだ政宗さん。でもこの試合にそれを見据えたような手抜きなど一切無かった事が何よりスゴイ。
それに矢野君のトリッキーさを織り交ぜたキャッチスタイルは今のプロレス界ではとても貴重な存在。もっと見てみたい気持ちにさせるレスラーです。
この大会自体のクォリティをシリアスの面でグッと高めた贅沢な第1試合でした。

○政宗(8分47秒 アンクルホールド)矢野啓太×

ちなみにこの試合関連の政宗さんと矢野くんのブログ。

政宗Blog「政宗推参也」
前門の虎 後門の・・・(→コチラ)

一険突破(→コチラ)

矢野啓太ブログ 「ケイタの問題児一刀両断」
会いたかったんだよぉ〜(→コチラ)


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第3試合30分1本勝負
ゼウス vs タコヤキーダー

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この日の王子はアンダーシャツバージョン。ゼウスが相手だというのに何とも余裕な落ち着きっぷりの中、試合開始のゴングが鳴る。

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「余の東京での人気を知ったらきっと腰を抜かすぞ?我を讃えよ〜」とムリムリ引き出した歓声のなか挑戦的な態度の王子。
しかし続いてゼウスが筋肉アピールすると自然と大きな歓声が沸き起こる。

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それを見た王子、今度は「甘い、甘い」とヘナチョコなマッスルポーズ。
歓声というより爆笑の中、ゼウスはツボにハマって笑い上戸解禁。

吉野レフェリー「ゼウス!?ギブアップ!?」

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「では、余のタックルを受けてみよ〜」と調子に乗る王子、ゼウスに(腰の引けた)猛タックル。もちろんビクともしない。
「なかなかやるな。ならばそちが来い」と命知らずな王子。そしてダンプカーのごとく王子をハネるゼウスのタックル。
そのままフォールからカウント3が入ってしまって試合終了。

○ゼウス(2分44秒 ショルダータックル)タコヤキーダー×

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歓声と不満の声が入り混じる中、帰ろうとするゼウスを引き止めて王子はマイク。
「チョイチョイチョイチョイチョイチョット待て。国民達もパチパチするでない。こんなんで終わっていいのか?」
もちろん国民(観客)は再試合を望む拍手。
「これを聞いたかゼウス?もうあんな強烈な(タックル)したらいかんぞ」となぜか上から目線の王子。
吉野レフェリー仕方なしに再試合のゴング要求。

<再試合>
ゼウス vs タコヤキーダー

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「タックルでは負けたけど、ラリアットだったら負けへんで」とまったく学習が足りてない王子。
そして効かないと分かると「そちが来い!」と同じ展開。「エェーッ!」と観客。そしてゼウスの上腕二頭筋が王子を襲う。
あわや秒殺葬の王子。

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その威力を前に「いやいやいやいやゼウスは強い!」と急にゴマすりの王子。そして「許して欲しいなー」とヘコヘコ土下座。
近づくゼウス。王子そのスキを見て金的。

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うずくまるゼウス。ブーイングの中「大阪プロレスで一番強いのはこのタコヤキーダーやー!」と勝ち誇る王子。
そしてゼウスがゆっくり立ち上がる。予想される可哀想な展開。

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怒ったゼウス。王子をリフトアップから後方にスラム。そしてコーナーに詰めて殴る蹴るのボコボコに。「イタイイタイイタイ」と完全にいじめられっ子状態の王子。

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王子の「丁重に扱ってくれー!」も声も聞かずゼウスは軽々持ち上げタップリ溜めてのボディスラム。
腰をしたたか打って仰け反る王子。それでもゼウスの串刺し攻撃を両足で迎撃。ドロップキックでゼウスをよろめかせ一撃必殺ダイビングヘッドアタック。すかさずフォール。

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しかしこれをカウント1で跳ね返すゼウス。
「返された...」とヘコむ王子にゼウスは串刺しラリアット。そして雄叫びを上げながら引導を渡す高角度チョークスラム。

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大の字の王子。「ゼウスなかなかやるな。まぁ今日はこのくらいにしといたるな」と息絶え絶えのマイク。
ゼウスは余裕のアピールで退場。

オーソドックスな笑いで展開が早かったけど王子の喋りとゼウスのパワフルさという個性がちゃんと出てた試合。これでシリアスの時に熱い闘いが出来たら最高なんだけどなー。
それにしても東京での王子人気の実態とは?ポートレート売り切れたらしいもんねぇ。

○ゼウス(3分25秒 チョークスラム)タコヤキーダー×

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第4試合6人タッグマッチ30分1本勝負
秀吉&ビリーケン・キッド&KUSHIDA vs 小峠篤司&原田大輔&タダスケ

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イキのいいB&Gトリオに黄色い声援が飛ぶ。なかなかの会場人気。

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秀吉とビリーにハッスルKUSHIDAのトリオ。こちらはKUSHIDAが黄色い声援を独り占め状態。

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まずは先発の原田がビリー相手にグラウンドを仕掛けていくが、ビリーは試合に素早い動きからアームドラッグ。原田も負けじとアームドラッグ。

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そしてドロップキックが交錯し再びにらみ合う両者。会場全体から拍手。

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代わって入った秀吉と小峠。秀吉の強烈過ぎるチョップにコーナーに追い詰められなおも連発で浴びる。

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しかし腕を取った小峠は得意の高速ロープワークからレッグラリアートでお返し。

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タダスケはKUSHIDAとのチョップ合戦。そして素早いロープワークをキャッチしてカナディアンバックブリーカーからのスラムとパワフルさをアピール。

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そこから場外になだれ込んだ両チームは場外乱闘。小峠は秀吉相手に壁を壊しそうな勢い(笑)での激しい乱闘。

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マット上は再びビリーと原田。タダスケとの連携を食らうビリーだがチョップで反撃。原田もエルボーで返してゆく。
それならばとロープに走るビリー。それを受け止めてフロントスープレックスの原田だがビリーは見事に着地。そこから原田、小峠、タダスケにとドロップキック連発で観客の喝采を浴びるビリー。

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ここで捕まってしまったタダスケはビリー、KUSHIDA、秀吉とトレイン攻撃を食らってしまう。
KUSHIDAのキャメルクラッチこそ小峠がカットに入るもののそれでも脱出できないタダスケ。ビリーのビリンコバスター2連発から串刺し低空ドロップキックのエジキに。

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加えて秀吉が固めた状態からビリーのセントーン、KUSHIDAのその場飛びムーンサルト。最後は秀吉のその場飛びボディプレスから休む間を与えないチョップ&ラリアット「いつものやつ」。
グロッキー状態のタダスケだったが秀吉にスピアーを浴びせて脱出。
タッチを受けた原田は秀吉、KUSHIDA、ビリーと次々フロントースープレックスで投げまくる。

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リングに残ったKUSHIDAと原田は実力伯仲。原田は串刺しバックハンドエルボーから追撃の原田ピストル。
KUSHIDAはエルボーからチンクラッシャー。コーナーに追い詰めてモンキーフリップ。フォールは小峠がカットに入るもここに秀吉も割って入る。秀吉はリバーススプラッシュをキャッチするとバックドロップを狙うが小峠を自らを回転させて見事着地。

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ここで小峠のスピーディーな攻防が冴える。フライングニールキック、レッグラリアート、ライオンサルト、コルバタ式DDTと連続でヒットさせ秀吉を追い込む。

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ビリーには連携で攻めるB&G。タダスケのクロスタックル、原田のフライングフォアアーム。起き上がらせて原田のエルボーと小峠のレッグラリアートのサンドイッチ攻撃。

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ダウンしたビリーにタダスケが走りこみジャンピングエルボードロップからフォール。
ここで秀吉とKUSHIDAが同時にカット。場外に逃れるビリー。
しかし今度は秀吉を場外に排除してKUSHIDAに狙いをしぼるB&G。トレイン攻撃に続いて原田のハーフハッチスープレックスに小峠のボディプレスを合わせる息の合った連携。

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カットに入った秀吉にもトレイン攻撃を仕掛けようとする小峠と原田。
しかし逆に串刺しラリアットからブルドッキングヘッドロックで反撃に転じる秀吉。
原田と小峠は場外に分断されリング上は秀吉とタダスケの一騎打ちに。
秀吉はフライングラリアットから必殺の刀狩へ。

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ここはB&Gが必死のカットに入るも、ビリーとKUSHIDAが再び分断。
秀吉はダウンしたままのタダスケの首元にエグ過ぎるフットスタンプ。

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そして改めてリング中央で刀狩。タダスケは呻き声を上げてたまらずギブアップ。

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惜しくも勝利を逃したB&Gだったが、小峠と原田は猛攻の前に健闘したタダスケの健闘を称えてみせる。

目の肥えた東京のプロレスファンにも充分アピールできる6人タッグの醍醐味を詰め込んだかのような試合でした。お互いを知り尽くした攻防は見ごたえたっぷり。
それにB&G3人によるチームプレーの完成度は大阪で見るよりも一際輝いて見えました。特にタダスケの踏ん張りがこの試合の一番。
とにかく全員がテンション高かった。
この試合の熱さが大阪でも表現できるならデルアリでも充分メインを張れるカードじゃないかと。KUSHIDAはもういないけど代わりに王子が食い込んでいけるようならシリアス戦線は安泰かも。

○秀吉&ビリーケン・キッド&KUSHIDA(19分08秒 刀狩)小峠篤司&原田大輔&タダスケ×

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残り2試合はぜひ「大阪プロレス伝説」第2回を見てその抱腹絶倒な内容を知っていただきたいので別記事で写真だけアップしてあります(新宿大宇宙 -放映済編-)。写真ばっかりなので携帯から読んでいただいている方には苦痛かもしれません、スイマセン。
もし写真だけでは物足りないと思われた方はぜひMONDO21をケーブルTV等とともに契約を検討いただいて実際にご鑑賞くださいませ。宇宙パワーはそれほどの価値アリかと。ノーカットですよ!ノーカット!

PCで見ていただいてる方は左サイドバーに「大阪プロレス伝説」第2回の放送予定を表示していますが、ここで携帯の方の為に改めて表記させていただきます。

MONDO21チャンネル
「なにわの格闘集団!大阪プロレス伝説」
第2回「俺たちの身体を張った笑いを見よ!」

☆放送予定☆
11/12(水) 28:00〜29:00
11/23(日) 20:00〜21:00
11/26(水) 15:00〜16:00
以降は未定。

もちろん第3回では11月24日の新宿FACE大会の模様が放送されるはずですよー♪

☆視聴に関するお問い合わせ
JICカスタマーセンター:03−3253−6611(平日10:00〜17:00)
E-mail:info@mondo21.net
posted by ラポン at 15:08| Comment(2) | TrackBack(0) | 大阪プロレス観戦記2008 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
見たいですね〜(T-T)
どうにも見れない歯痒い思いです。
政宗VS矢野 雪崩式で初めて矢野選手を見て以来、ずっと気になってます。政宗さんとなら噛み合う試合が展開されると期待してました。文面からもテクニックの応酬と矢野を上回るテクニックで政宗さんが翻弄する様子が伺いしれますね。政宗さんのルードファイトも好きですが、珠にはテクニックを遺憾無く発揮する純レスリングも堪能したいものです。
ゼウスVSタコ これなんかは先日の小峠エイドでの秀吉VSタコとよくにた展開に驚きました。本当にタコちゃん奮起して欲しいですね!
Posted by さぬきうどん at 2008年11月12日 16:36
>さぬきうどんさん

やはり説得力のある力技や派手な飛び技もいいですが、政宗さんのようなアンクルにつなぐまでの多彩かつ戦略的な一極集中もプロレスの魅力だと思います。

そのレスラーが自分のスタイルを大事にして一つの技を究極まで高めれば、タダスケじゃありませんが逆エビ固めだってパワフルな必殺技になりえますよね。
秀吉の刀狩を始めグラウンド技は使い方次第でいくらでも脚光を浴びるワケですし。
矢野君もそういった意味では団体に一人はいて欲しいタイプのレスラーでしょうね。

王子も早くハジけて欲しいです。
彼も今のキャラクターを進化させながら磨きをかけて欲しいなと思います。最近の王子は試合によってキャラがコロコロ変わってしまうので中途半端なのが一番いけないかと。
ズルかろうと生意気だろうとそれに実力が伴っていけばいいいんじゃないでしょうか。
自分はこの試合みたいな王子は好きですよ。このスタイルで勝ちを狙うのも悪くないかもです。
Posted by ラポン at 2008年11月12日 23:47
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