
昨日はダメージ深くて爆睡いたしました。マンガ喫茶と近鉄で小刻みに寝たのになぁ。
てなワケでやっと先週のホリパラ前半戦の観戦記をお送り致します。
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大阪プロレス 11月16日(日)デルフィンアリーナ大会
「大阪HOLIDAY PARADISE」
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原田の誕生日記念大会という事でハッピーな雰囲気の入場式。
しかし勘十郎の「王子がいない」という言葉に呼応するようにルード軍が入場。リングサイドから挑発するタイガース、バファロー、そしてタコヤキーダーのマスクを咥えたヲロチ。
そしてバファローがマイクで吼える。
「天王山に相応しくないタコヤキーダーさんにトーナメントを盛り上げる為にヲロチと代わってくれって頭を下げたんだがヤツは断りやがった。
そしたらヲロチ様怒ってタコヤキーダーをパクッって食べちまったんだよ!よってタコヤキーダーは残念ながら天王山にエントリーできない!そして本日は全5試合の予定でしたが、全4試合となってしまいました!以上!」

そこに噛み付いたのがタダスケ。
「以上じゃねぇボケッ!ヲロチ!オマエ気持ち悪いんじゃ!オレがやってやる!」
タダスケの要求が通り、急遽第2試合はタダスケvsヲロチに。まるでサタナイのような幕開け。
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第1試合20分1本勝負
えべっさん vs 政宗

えべっさんに続き、余裕タップリの政宗がリングイン。
「コラ悪党!タコヤキーダーに何した!?」と怒るえべっさん。政宗がこれをシカトする中、試合開始のゴング。


まずはロックアップで力比べ。えべっさんはロープに押し込むとクリーンブレイク。
逆に政宗は押し込むと離れ際に一撃。しかしえべっさんこれを避けてロープワークからタックル。
そして「独眼竜やから」と片目にサミングしてみせるなど笑いを誘いながらラフファイト。


お返しにストンピングからサッカーボールキックを見舞う政宗。
えべっさんはオイオイと張り手合戦からUFOを狙うが政宗これを無視してガットショット。
「やらせろやー」とボヤくえべっさん。


場外にえべっさんを連れ出して鉄柱攻撃などで痛めつける政宗。リングに戻ってもキャメルクラッチから福耳を噛むなどイヤらしい攻撃。


それでも今日は一味違うえべっさん。隙を見て政宗に意表を突く急所打ち。「オマエらがいつもやってるコトや!」とのえべっさんの言葉に観客は拍手。


これで流れを掴んだえべっさん。ベアハッグの態勢からそのまま持ち上げてのブレーンバスター。パワフルな攻撃に会場が沸く。

そして地獄突き連打でダウンした政宗にトップロープからの着地式地獄突き。巧みに笑いを混ぜながらえべっさんの攻勢が続く。


ところが遊びが過ぎてしまったのか背後に回ると急所蹴りを食らってしまうえべっさん。
政宗はギロチンドロップからイスを持ち出して攻撃。えべっさんはそれを避けるとイスを奪って逆に攻撃を加える。


「決めるぞー!」とアピールしてコーナーにセットしたイスに政宗を叩きつけようとするえべっさんだったが、政宗はこれをブルーサンダーで切り返してみせる。
改めてイスで一撃を試みる政宗だったが、えべっさんはこれも回避。

そして地獄突きを狙うえべっさんだったが政宗がイスでこれをガードし自爆。えべっさん思わず呻き声。

ここで政宗は吉野レフェリーにイスをチェックさせておいてリング調整金具でえべっさんを一撃。これがトドメとなってえべっさんのフォール負け。


えべっさんが政宗さん相手にここまで内容のある試合を繰り広げるとは。
政宗さんがこの試合をどう評価するのかは分からないけれど、えべっさんの喋りがこのシリアスを織り交ぜた内容の中でキチンと笑うツボを突いてた。
これはえべっさんの目指すプロレスが一歩進んだという事なのか。新鮮な驚きのあった試合でした。
×えべっさん(8分57秒 凶器攻撃→体固め)政宗○
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第2試合30分1本勝負
タダスケ vs ヲロチ

オープニングと同じくタコヤキーダーのマスクを咥えてヲロチの入場。コーナーポストにそのマスクを被せてリングイン。
その様子を拳を握って睨みつけるタダスケ。ヲロチにはブーイング、タダスケには後押しする歓声が送られる中試合開始。
まずは勢いよくタックルのタダスケ。効かないという素振りのヲロチ。


それならとボディスラムで持ち上げようとするタダスケだがヲロチはまったく動かない。
続くタックルで何とかダウンさせようとするタダスケ。
しかし倒れないヲロチはタダスケを連れ出して場外乱闘。タダスケを観客席に投げ込み痛めつけながらも子供達にスゴんで恐がらせる余裕ぶり。


場外カウントが進む中スライディングで間一髪リングインのタダスケ。
そこにヲロチのダブルスレッジハマー。重い一撃にタダスケの動きが鈍る。


さらに顔面かきむしりからチョーク攻撃。そしてムリヤリにタコヤキーダーのマスクを被せるとチンロックにエルボードロップ。
タダスケもタコヤキーダーと同じように血祭りに上げるという意思表示か。


なおもコーナースプラッシュを浴びてしまうタダスケだったが、ワンハンドバックブリーカーからクロスタックルで反撃開始。


ブレーンバスター合戦はタダスケが応援の声の中踏ん張る。最後はヲロチが持ち上げるもタダスケは空中で体を返して着地。


コーナーワークでの攻防からタダスケはヲロチをファイヤーマンキャリー。そこから変形デスバレーで落として見せるもフォールは奪えず戦場は再び場外へ。
ヲロチはタダスケを2階席まで引きずり回し突き落とそうとするなど暴れ放題。そして収拾が付かないまま場外カウントアウトで引き分けとなってしまう。
そこそこ背丈があってパワーもありそう。そして何よりラフファイトでの落ち着きぶりはかなりルードでの試合経験を積んでいるように見受けられるヲロチ。
これがルード慣れしてない選手なら動きにためらいがあって全体的にガチャガチャした感じになってしまうものだが縦横無尽に2階席まで使ってみせる彼にはルード転向したてのタイガース以上に「何をするか分からない」的な恐さがある。
言えるのは第四の男ヲロチの登場によっていよいよルード軍が正規軍を脅かすユニットとして活動を本格化したという事。
これでユニットの全員が天王山参加となったルード軍。予想される反則お構い無しの荒れた展開を止める事はできるのか。
タダスケ(6分44秒 両者リングアウト→引き分け)ヲロチ
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第3試合3WAYマッチ30分1本勝負
秀吉 vs ミラクルマン vs ビリーケン・キッド


入場式でも肩を抱き合って過剰な親愛ぶりを見せたミラクルと秀吉。ここでも1人佇むビリーの対角線上に寄り添うように2人。
「レフェリー、おかしい、おかしい」とツッコむビリー。


「師匠どうしましょう?」と腰の低い秀吉。
「オマエは見とけ、見本見せたるわ」とまったく意味不明の自信を見せるミラクル。
完全にハンディキャップマッチ状態のリング上。


ミラクルにエールを送りながら、一方で「テメェコラ地獄見るぞ!」と師匠の強さをアピールしビリーにスゴむ秀吉。
ビリーは顔を押さえて笑い地獄を堪えるに必死。


ロックアップはミラクルが押し込んでクリーンブレイク。
「クリーン!クリーン!クリーンや!!」とはしゃぐ秀吉。ビリーは笑いを堪えて試合どころじゃない。
それでも今度はビリーが押し込んでミラクルの胸にチョップ一撃。
秀吉は「レフェリーどこ見てんだ!反則だ!」と激怒。コレ一応3WAYなんですけど。



ビリーはミラクルをルチャな動きでポイポイ投げて最後はドロップキックで決めて「OK!」と指差しポーズ。
呆気に取られる秀吉...って試合しなさいよ。


ミラクルがブーイングを浴びながら攻撃しても「カッコイイ!カッコイイ!」と興奮気味の秀吉。ビリーは笑うスイッチが入りっぱなし(→ココを押すか画像クリックでビリー笑顔拡大)。
それでもビリーはラリアットでミラクルを場外に追放し、向かってきた秀吉をウラカンラナで投げてみせる。


ここでフェースロックで秀吉を絞め上げるビリー。
秀吉は「師匠!コレどうしたらいい!?」とミラクルに教えを請う(→ココを押すか画像クリックでビリー笑顔拡大)。
「自分で返せ!4年間何を学んできたんや!」とミラクル。なんとかロープに足を乗せる秀吉。
そしてミラクルに言われるままに地獄突き、そしてフライングラリアットを決める秀吉は「スゲェ!スゲェ!師匠に聞いたら思うがままや!」と絶叫。


場外でダウンするビリーを尻目にミラクルは「オマエ全然修行足らん!4年間オレから何を学んできたんや!1回稽古付けたるわ!」と秀吉に特訓宣言。
かくして「スゴイよアンタ!」と言いながらホイホイと投げられ続ける秀吉。

その光景に耐えられずツッコむビリー(→ココを押すか画像クリックでビリー笑顔拡大)。
「まてまてまて!40過ぎのオッサンやぞ!強いワケないだろ」


それでも動じない秀吉に「分かった、見とけ!」とミラクルをホイホイ投げてみせるビリー。
それを見た秀吉は「テメェよくも師匠に!」と間違った反応。そのままビリーに襲い掛かってエグいフットスタンプ3連発。


秀吉に「後ろ向かせて押さえとけ」とビリーを捕まえさせてカンチョー狙いのミラクル。
しかしそのポーズを見た秀吉は飛び退いてしまう。
「(カンチョーに対する)抵抗力がまだ」と恐れる秀吉にミラクルは再び特訓宣言。
向かってくるカンチョーを必死にキャッチする秀吉。


それならとミラクル「アッ!」と指差しフェイントからグーパンチ。それでも続くカンチョーをキャッチの秀吉。
なおも執拗に迫り来るカンチョーに秀吉はロープに飛びついて回避。
「まあまあや。もっと稽古付けたるから後でウチ来い」とミラクル。
「ハイ、ありがとうございました!」と秀吉。

「もうえぇわ!長い!」と再びツッコミに戻ってきたビリー。ミラクルを回転エビ固めで丸め込みフォールを狙う。

ところがそれをジャックナイフに切り返したミラクルに秀吉の強烈なサッカーボールキックが誤爆(?)。


「師匠!スイマセン!」と平謝りの秀吉。
キレたミラクルは「オマエやる気が無いんやったら帰れ!福岡に帰れ!」と破門宣告。

ショックで打ちひしがれる秀吉に「目を覚ませ!」とビンタを食らわすビリー。
「目の前にいる40過ぎのオッサンを良く見ろ!40過ぎでカンチョー。今時小学生でもしない!しかもそのカンチョーで突き指してる。そんな小学生いない!」と続ける。


「カッコイイ?よー見て?」とビリーに言われミラクルをしげしげ見つめる秀吉。
そしてビリーに向き直って一言「スイマセンでした」
どうやら非常にマズい空気のミラクル、秀吉が背後を見せたところに裏切りのカンチョー炸裂。しかしこれはビリーが突き飛ばしてかばう。カンチョーはキンチョーとなってビリーに誤爆。

「ビリー!?オレの親友のビリーが...」完全に我に返った秀吉。


場内暗転してスポットライトに照らされた秀吉はミラクルに魂の叫び。
「オマエそんなヤツだったんか...オレはあんたに憧れて大阪プロレス入ったよ。アンタの背中4年間追い続けてきた!
なのになんだこの汚さは!オレは一時期アンタに憧れて指も鍛えたよ!だけどよ、良く考えたらその指をピー(自主規制)に突き刺すだけじゃねぇかよ!」


「オレはプロレスやりたいだけなんだよ!分かったよ...テメェを潰してやる。安らかに逝ってくれ!」と秀吉。ミラクルをラリアットから刀狩で瞬殺。


自ら師匠を手にかけ(笑)、号泣する秀吉。

ミラクルは最後の力でマイクを握り語り始める。
「ヒデ...やっと分かったんか。オレはオマエのコレを待ってたんや。4年間オマエを教えてきてやっと分かってくれたんか。待ってたのはコレやねん。ヒデ、またオマエと一緒に...(ガクッ)」


師匠の本当の心(?)に気付いた秀吉「やっと分かった!師匠!目を開けてくれー!!」と慟哭の叫び。そしてグンニャリとしたミラクルに肩を貸して退場。
そして残されたビリー。
「何じゃコリャ(笑)...みなさんカンチョーは人にはやらないように。そしてあの人たちには近づかないように。では後半戦もお楽しみください」と強引に前半締め。
何かミョーに力を入れて書いてしまいました第3試合。
でもチトばかしダラダラしてたなぁ。プロレスやってるより喋ってる方が長かった気も(笑)
でもこのナポレオンズ(政宗抜き)の師弟ネタはまだまだ続く模様。秀吉の献身っぷりが今後も悲劇を呼びまくるのか。ビリーさんツボにハマってずっと笑いっぱなしだったし。
とにかくルード軍が出てきてシリアスな試合も負担が大きくなってきた今日この頃。ユニークマッチの時くらいリラックスしてやってもらいましょう。そこから新しい爆笑が生まれるかもですし。
○秀吉(10分7秒 刀狩)ミラクルマン×
※もう一人はビリーケン・キッド
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続きは後半戦で。
期待以上に面白かったです…ありがとうございました!
近鉄始発名古屋帰りお疲れ様ですm(_ _)m
母と共にラポンさんのお身体を心配しちゃいましたです(余計なお世話・汗)。
ご無理なさらないでくださいね。
第3試合の面白さ(と緩さ)はやっぱりライブじゃないと完全には味わえないですよー。3人のやり取りを見たらきっと幸せな気分になれるハズです。
人間歳を取ると変にカッコつけてバカできなくなってしまうもんですが彼らはその点スゴい(果たして褒めているのか?)
とにかくミラコーさんのヨゴレっぷりは、その後のライブでのカッコ良さを考えると「実は二人いる?」くらいの衝撃。
自分も負けずにバカでヨゴレを目指すぞー。
ちなみに体は大丈夫です。秋の気候は自分にとってベストですから。寒さに強い方なんで。
ただしマン喫→近鉄の連続リクライニング睡眠はチョイ辛かったですが。
携帯片手にケラケラ笑う危ない!(゚O゚)!オッサンになりましたがな(笑)
血生臭いルード軍の戦いにユニークは一服の清涼剤ですね。タコちゃんの件といい、ちとやり過ぎちゃうの?とルード軍のやり方に疑問視すらします。けれども、これまで存在したルード軍を凌駕する存在感をだすなら仕方ないんでしょうか?
確実に面白い展開になってはいますが怪我人は出して欲しくありません。それにしても、本当タコちゃんが心配でなりません。
いえいえ(汗)自分の観戦記は写真の力を借りている部分が大きいのでまだまだですよ−。
新ルード軍はタイガースとバファロー喋ってセルフプロデュースできるのが強みですね。あとはそれに相応しいユニット名が欲しいトコですが。
相手を出場停止に追い込むというのは最悪ですがルードとして最高のアピールかもしれません。
しかし曲がりなりにもプロレスですから試合の中で事を起こしてもらわなけりゃ良いも悪いもしっかり伝わらないですよね。
それにタイガースは今までのルードユニットを「人気取り集団」と言ってましたが別にいいんじゃないですかね。
もちろん絶対に無いという前提ですが大阪プロレスを潰すつもりなら自分達のカッコ良さで新しい団体を興すくらいの気持ちでやって欲しい。タイガース自身が自分が開発していたユニークを超えるぐらいのインパクトを持った悪のムーブメントを起こしてくれれば誰も文句は言いませんし。