2009年03月04日

DEP第18戦 観戦レポート

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さて、遅ればせながら先月14日に愛知県刈谷市で行われたDEP第18戦の観戦レポートを送りします。

ゲスト多数参戦の豪華な大会でしたし、翌月にはでら名古屋プロレスとの対抗戦を控えていることもあって大阪プロレスのビッグマッチ「大阪ハリケーン2009」の前日にもかかわらず行ってまいりました。それに刈谷って自分の家から意外と近いんです、ハイ。

それなのにDEP自体を公式戦としてはまだ2回しか見ていない(他の大会でのゲスト参戦を見る事は結構アリ)ので観戦記というよりは対抗戦を見据えた雑感に近いものになっておりますので悪しからず。

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DEP 2月14日(土) 刈谷市産業振興センター あいおいホール大会

「DEP第18戦」

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第1試合 30分1本勝負
○エル・サムライ&門尾信彦
(14分12秒 チキンウィングアームロック)
根元薫&×藤澤忠信

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うーん、うまく噛み合ってなかった試合でした。それぞれが試合のテンポを合わせようとしてかえってバラバラになってしまったのかなぁと。
パワーファイターの根本と空手の門尾さんがバシバシやってくれたら面白くなったかも。
サムライのコンディションがあんまり良くなさそう。ダイビングヘッドバットとか見せてましたがあまり動けてない感じ。
根本と藤沢が意識して攻め込んでたのもあるんだろうケド。もう少しいぶし銀な感じが見られると良かったな。

最後は唐突にサムライのチキンウィングアームロックが決まって試合は終了。昔のサムライを知る者にとってはチョット残念な試合でした。

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第2試合(でら名古屋提供試合) 30分1本勝負
○宮本武士
(4分44秒 バズソーキック→片エビ固め)
×笠木峻

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この日の目的の一つはコレ。でら名古屋の戦力底上げには若手の頑張りが必須なワケで、そのキーポイントとなる彼らの一騎打ちをぜひ見届けたかったんです。

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序盤はお互いのネックを取り合いながらほぼ互角のグラウンド。若干笠木が押しているか。
この後両者はキック合戦。宮本のミドルキックに対して宮本も鋭くミドルキック。ガマン比べなら笠木の方が重さがある分だけ有利。宮本のキックにはハイ、ローと打ち分ける多彩さが欲しい。

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宮本をチンロックに固めた後、カナディアン式に持ち上げて前に、しかもトップロープ上に落としていく笠木。意表を突く戦法はお互いの手の内が把握しきれない対抗戦において有効か。
それでも膝蹴りからフェイマサー、STOと攻め返す宮本。技の引き出し増えてきたなぁ。

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笠木のハイキックに捕らえられる宮本だが続くダイブは回避。
宮本はランニングニーの連発から最後はバズソーキックを放ち笠木から3カウント勝利。

成長はすごく伝わってきました。特に宮本選手の。
でも...試合を組み立て過ぎな印象。優良な試合だったのに不思議と熱いものが伝わってこなかった。
同門対決ということもあるんだろうケド、だからこそ「コイツには負けるか」という気迫が見たかった。良くも悪くも観客に見せるのを意識しすぎた試合かなぁと。
迫る対抗戦、技術より気持ちの向上を求む!

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第3試合 45分1本勝負
YUJI KITO&○柴山貴哉
(16分57秒 ロックオンタイム→体固め)
岡林裕二&×大橋篤

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大日本若手の参戦による第3試合。
岡林はデビュー1年未満にして3、4年目の風格。同じ大日本の関本と比べても見劣りしない体格(特に太もも!)。岡林といい石川(晋也)といい大日本の若手は素質が良い。

試合は2年目の大橋が活きのいい動きで柴山を翻弄、岡林と共に流れを掴む。

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岡林が打撃で柴山の足を止め、大橋がエグい後頭部低空ドロップキックから逆エビ固めとダメージを与えてゆく。
そんな苦戦する柴山をKITOが好フォロー。KITOはこのメンバーの中で一番試合が見えている模様。
大橋のミサイルキック、岡林のアルゼンチンと攻め込まれながらもそつの無い動きで反撃に転じるKITO。

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ここで2/5のDAINICHI DASHで岡林から直接ギブアップを取られている柴山が奮起。大日本コンビの猛攻を跳ね返して垂直落下ブレーンバスター、そしてロックオンタイムダイビングエルボーで大橋からピンフォール勝ち。
それでも試合後、岡林はKITOを挑発。柴山は岡林を振り向かせリベンジできるのか。

この試合良かったです。下手すると全試合で一番。
何より大日本の若手がアウェーでハツラツとファイトしてて気持ちいい。大橋は自分の体格的な不利が分かっているので止まらない攻めでペースを握らせない。そこに岡林の攻撃がどーんと来るものだからたまらない。
苦戦を強いられたKITO&柴山でしたがKITOが若手では作れない部分をある時はカットで、ある時は細かい動きで見せてくれたおかげで試合が引き締まりました。
いつもはコミカルなイメージの付きまとう柴山も気持ちを前面に出して奮闘。
他団体への参戦も多い柴山はこれからのステップアップに注目です。

そして対抗戦での相手は高井コーチ。パワーファイター対策は急務。頑張れ!

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第4試合 45分1本勝負
○深谷友和&高井憲吾
(14分56秒 ニールキック→体固め)
マグニチュード岸和田&×内田祥一

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大阪プロレスOBにDEP深谷が入った一戦。深谷ってあのWARの深谷だよね。こんな体デカかったっけ。
とにかく深谷は一発一発が効きそう。動きは緩慢な感じだけどそれが逆に迫力を感じます。

それでもこの試合の見所は大阪プロレスOB同士の局面。
いつ見ても内田は顔に感情出てていい。高井とはチョップ、エルボーを打ち合い意地の張り合い。

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それ以上に岸和田と高井は気迫のこもったぶつかり合い。タックルでも両者譲らずグラウンドで固められてもご覧の表情の高井。

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深谷のジャイアントスイング、高井の串刺しスピアーと中盤に内田が攻め込まれる場面が続く。
しかし岸和田が高井との壮絶なブレーンバスター合戦を制すると息を吹き返した内田が反撃開始。ダイビングヘッドバットから3連続バックフリップ、スタイルズクラッシュと高井を追い込む内田。
しかし最後はスタミナの残る深谷が裏投げからフライングニールキックを決めて内田から3カウントを奪う。

やはり大阪プロレスOBの3人の間には特別な感情が働いているようで見てて面白い。特に岸和田兄さんと高井コーチのスグ起き上がるブレーンバスター合戦はこの一戦のハイライト。是非シングルで見てみたい一戦です。
ウッチーはダイビングヘッドバット、3連続バックフリップ、スタイルズクラッシュと強力な技があってもその一発一発にもう少し説得力が欲しい気がする。その一つ一つの技に繋げるまでの巧さがあればGENTAROのような選手になれそうなんだけど。

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第5試合 DEP無差別級タッグタイトルマッチ60分1本勝負
<王者組>小杉研太&○正岡大介
(15分08秒 ウラカンラナ)
<挑戦者組>ヤス・久保田&×ヒデ・久保田(久保田ブラザーズ)

※王者組が初の防衛に成功

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やはり、というべきか挑戦者チームの急襲で始まったタイトルマッチ。
場外戦でセコンドの今井泪が小杉を会場裏に連れ込み額を割って動きを止めると、狙いを正岡に絞るクボタブラザーズ。

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ラフファイトでひたすら正岡を甚振る二人。度重なる場外戦でまったくペースを掴めない王者チーム。
クボタブラザーズ熟練ののインサイドワークが如何なく発揮される。

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為す術の無いローンバトルが続いた正岡だったがようやく脱出。
代った小杉はヤス久保田をラリアットなぎ倒すと続けざまに串刺しラリアット。そしてカットに入ったヒデ久保田とまとめてチョークスラムと憂さを晴らしてゆく。

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小杉のプランチャ、正岡のケブラーダそしてムーンサルトプレスと畳み掛ける王者チーム。
しかしツープラトンの断頭式ギロチンで正岡が再び捕まる。
エレクトリックチェアーから758Iを狙うヒデ久保田だがここは小杉がカット。
なおもクボタブラザーズの連携に苦しめられるDEPコンビだが、リング上の乱戦のさなかで正岡がヒデ久保田に一瞬のウラカンラナ。
そのまま3カウントが入りかろうじてチャンピオンチームが初防衛に成功。


クボタブラザーズの憎たらしいまでの正岡いじめにはブーイングの嵐。しかしそれは彼らのヒールとしての試合運びが観客に伝わった事の裏返しではないか。
その息の合った連携は度々流れを呼び戻そうとする王者チームの試みを打ち砕いた。彼らは間違いなく東海地区でも屈指のタッグチームだろう。
※他に観戦した彼らの試合はコチラ(→灼熱の攻防 −前半戦−)

そして防衛戦には勝利したものの内容では多くの課題が残った若きチャンピオンチーム。
満足はいっていないだろう。これまでも経験不足からラフ巧者には苦戦する事が多かった小杉と正岡。
しかしこうやって闘いながら成長していくだろう二人には必要な試練なのかもしれない。

現在DEPの注目株として関東地区を中心に引っ張りだこ状態の正岡。願わくば小杉も今以上にシングルプレーヤーとして他団体での経験を積んで欲しいものだ。個人の経験を持ち寄ればさらに素晴らしいタッグチームとなるはずだから。
もちろんタッグとしての場数を増やせばもっともっと動けるコンビになるはず。豊かな潜在能力を感じさせる二人の素質は全国クラスになる可能性を存分に秘めている。
対抗戦では正岡が笠木と、そして小杉が高木三四郎とシングルマッチ。
彼らの将来性を確かめるのにこの上ない機会なのではないか。

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セミファイナル スペシャル6メンマッチ 60分1本勝負
○ウルティモ・ドラゴン&ディック東郷&神谷龍
(16分08秒 アサイDDT)
GENTARO&ムルシエラゴ&×ブラック・カイザー 

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GENTARO、ディック東郷、そしてウルティモ・ドラゴンとリングの猛者が揃ったセミファイナル。
夢の顔合わせに加え、それに混じった若手がどう絡むか注目の一戦。
試合はGENTARO組の急襲からスタート。
GENTAROは他の二人に指示を出してデビュー1年の神谷を集中攻撃させる。

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東郷は腰のテーピングが辛そうで思うように動けず、ウルティモも神谷の耐える様をただ見守るのみ。
ムルシエラゴはウルティモを意識しながら神谷を逃がさない。GENTAROは余裕の表情で神谷を張り手を見舞い、グラウンドでなぶり続ける。
それでも神谷はコルバタでGENTAROを投げきってみせるとウルティモにスイッチ。
ウルティモは連続ドロップキック、ソバットと軽快な動き。
ディックはパンチ連打流れを切り開くとムルシエラゴにクリップラー・クロスフェイス。
神谷は場外にコーナートップから恐いもの知らずのプランチャ。

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ここから再び神谷が捕まり合体パワーボム、そしてGENTAROのダイビングエルボーを食らってしまうが、続くスリーパーを切り返して脱出。
両チームがリングに入り乱れる中残ったのはウルティモとカイザー。ウルティモはカイザーのパワーに手こずりながらも最後はソバットから鮮やかなアサイDDTを決めて勝利。

豪華かつ強力なメンバーの中で試合を全うした神谷の健闘に拍手。さすがに捕まる場面が多かったものの随所でスピード感溢れる技を披露。
やられっぷりが良かった分だけ逆転の時のスッキリ感も高かった。
出番は多くなかったもののウルティモ校長の存在感はさすが。翌日の大阪府立にも出場したのだがどんな会場だろうと観客の注目を奪ってしまうあたりは役者が一枚上。
東郷さんは腰の不調もあってあまり動けなかったものの気迫を前面に出してのファイト。GENTAROは小憎たらしくパートナーをコントロールしながら自らもらしさをアピール。
それだけにムルシエラゴとブラック・カイザーのキャラクターが埋没してしまったのは少し残念。
しかし関東でもなかなか組まれないだろうこれだけのカードでは全てを求めるのは無理というもの。
ここは夢のカケラを見せてくれたDEPに感謝したい。

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メインイベント DEP無差別級タイトルマッチ時間無制限1本勝負
<王者>×後藤達俊
(12分30秒 回転エビ固め)
<挑戦者>○豊臣太郎

※後藤達俊が防衛に失敗。豊臣太郎が新王者となる。

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威風堂々のチャンピオン後藤達俊。かたやDEPの威信を背負った挑戦者豊臣太郎。
DEPのセコンド陣が見守る中試合開始のゴング。
しかしいきなりのカウンターラリアットが豊臣に決まりグロッキー状態に。

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ゴツゴツとした二人の闘いが続く。豊臣は後藤の殺人バックドロップを耐え切り逆にブレーンバスターなどで返してゆく。

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何度もラリアットを食らいながら豊臣は執念の回転エビ固め。これがガッチリ決まって3カウント。
信じられないといった様子の豊臣に後藤は(オマエがチャンピオンだよ)とでも言うように握手を要求。
観客の祝福の拍手の中DEP無差別級チャンピオン豊臣太郎が誕生。

あっさり目と言えばあっさり目な一戦でしたが観客のベルトを奪還して欲しい、というDEPファンの気持ちは凄かった。
それだけに負けられなかった一戦。
どうやら一発目のラリアットで記憶が飛んでいたらしい豊臣はまさに本能だけで勝利を手繰り寄せたと言えるのだ。
内容的に完勝といった類ではないだけに、これからの豊臣太郎に必要なのは後藤達俊が放っているような強者のオーラなのかも。
後藤は選手としては峠は越しているものの未だに殺人バックドロップという一発の恐怖を備え持っている。
交代劇が唐突だっただけに後はどうやって独自の王者像を作り上げていくか。それはDEPのイメージにも影響を与えるだけに団体エースとして重き使命を背負ったチャンピオンのこれからの活躍に期待したい。

そこにまずは対抗戦での入江茂弘戦が控える。
知名度としては全国的には入江の方が上の状況。チャンピオンとして勝たなければならないのはもちろん、内容次第では今後の展開はとても興味深いものになってくるのではないか。
DEPを全国に露出していくのであれば豊臣の活躍はその大きな礎となると言えるだろう。

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今回観戦したDEPとでら名古屋プロレスがオールシングル(ボーナストラックあり)激突する「でら名古屋プロレス第5戦 名古屋vs刈谷」は3月8日(日) に名古屋市の中村スポーツセンターにて行われます(詳細はコチラ→でら名古屋プロレス第5戦 対戦カード決定!)

興味のある方は是非ご来場くださいませ。


えー、お次は先週の大阪プロレス3/1ホリパラの観戦記を書いていこうと思います。
マンモス3...時間がある時にでも(汗)
posted by ラポン at 22:45| Comment(0) | TrackBack(0) | でら名古屋なインディー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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