2008年05月07日

プロレスの熱波

愛知県春日井市のハウジングセンター春日井で5月4日に開催された「愛プロレスパーク2008」。

東海地区を中心とした多数の団体が参加したこの興行は、ハウジングセンターのイベントということで無料興行ながら、豪華な顔ぶれということもあり非常に力の入ったものとなった。

強い日差しで夏が近いことを感じさせたこの日。

午前の部と午後の部を合わせると全6試合、ここに地元インディーの炎天下にも負けない熱を感じた。

普段プロレスを目にしない観客たちには、それはどう映ったか。

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オープニングマッチ チンギス・力(チカラ)ーン vs 学級委員青山君

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まずはオープニングマッチでプロレスの基本的なルールと応援の仕方について説明。
相変わらずチカラ選手、良い動きしてました。
分かりやすい技の中にもチカラ選手の見栄えの良い空中殺法があって、初めての人に最適だったと思います。
そのチカラ選手、途中背中を痛めたみたいでしたが最後はトペ・アトミコで見事勝利。立派にプロです。

勝った選手を応援してた人にはお菓子を配るなんていう手法もとってて上手に感情移入しやすくしてました。

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第1試合 でら名古屋プロレス提供試合 笠木峻デビュー戦
高井憲吾 vs 笠木峻

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でら名古屋プロレスの入江選手に続くデビューは「現役高校生ファイター」笠木峻選手。相手は団体のエース格の通称「泣き虫コーチ」高井選手。
笠木選手は一度GUYZっていう愛知県の団体でデビューしたらしいんだけど今回は再デビュー。
だからなのかコーナーに立つ様は目に見えて落ち着いててデビュー戦とは思えない...。
もう少し観客に初々しさも見せてほしかったな。ワザと見せるもんじゃないけど。
試合は序盤、高井選手がオーソドックスなグラウンドでじっくり攻める。キャメルクラッチとかどっしりした技が似合うなあ。
対する笠木選手はキック中心のスタイルで押していく。これに高井選手が付き合う形でコーナーへのエルボーやスピアーで一発の差を見せていく。
笠木選手もダイビングセントーンなどで巻き返しを狙うも、キツい角度のブレーンバスターから2度目の片エビがガッチリ決まってたまらずタップ。
落ち着いてて試合としてしっかり成立してた。新人らしいガムシャラさみたいなの無くて肝が据わってた感じ。
それが長所でもあり短所でもあると思うんだけど。

旗揚げ戦はその高井選手と組んでK−DOJOとのタッグマッチ。さらなる大物っぷりが見られるか。

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第2試合 HIKARU vs 名古屋のアイドル天むすちゃん

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この日唯一の女子プロ対決、CHICKFIGHT・SUNのHIKARU選手の相手は名古屋のアイドル天むすちゃん。
HIKARU選手、人気ありますねぇ。顔立ちキレイだし男女問わず声援が飛んでる。
天むすちゃん動きがビミョーに怖いです。ロープ渡りが失敗して金的。なんか痛がってるような...。
試合は場外戦でペースを掴んだ天むすちゃんがボディプレスや卍固めで攻めるも決め手のダイビングセントーンが自爆。
最後はHIKARUがミサイルキックでスマートに決めて勝利。

天むすちゃん最後にはブラ剥ぎ取られてました。間違いなく天むす君でした。
多分アノ人だったかと。もしかしたら前の日のガッツ星人とも同一人物かも。

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第3試合 DEP提供試合
根本薫 & 小杉研太 vs 豊臣太郎 & 正岡大介

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地元団体のDEP提供試合は本格タッグマッチ。DEPさんは先日も一度会場で観た(し写真も撮ったのにメモリカードが壊れた)が属に言うインディーという括りの中では非常にレベルが高いように感じた。この試合はその中でも惜しげもなくベストといっても良いカードを出してきたみたい。
現にこの試合に出ている4人はそのときの試合でも目立っていたし、会場人気も高かった。
一般の人、特に年長者の人のプロレス観というものは、多分ゴツイ肉体の選手がゴツゴツとしたぶつかり合いをするというものなんだと(勝手)に思ってるんだけど、そういった部分で豊臣選手と根本選手は良い意味で昭和のニオイのするレスリングをしていた。
ストレートに伝わる迫力があるし誰にでも理解しやすい。試合の中で細かい関節技を多用したとしても見た感じ一般には痛みは分かってもらえないだろうし、それは好きになっていけば徐々に知識として付いていくものだ。だからプロレスというものを知る窓口としてはタッグマッチの連携の妙もあってこういったカードがいいんじゃないかと思う。
さらに両チームの若手である二人にしても、小杉選手は全日本の小島選手の若い頃を彷彿とさせる直線型のファイターであり、一方の正岡選手はルチャ的な動きをベースとしたトリッキーな動きの軽量ファイターとお互いの個性が完成している。ルックスも良いこともあり、今日とこの前の動きを見る限りでは他団体(例えば在京の団体など)にアウェー参戦したとしても技術的に遜色はないだろうし、実際当たり負けもしないだろう(もう参戦経験があるのかもしれないが)。
現状では愛知でトップの団体ではないかと素直に感じた。
試合はエルボーやラリアットが飛び交う打撃戦に正岡選手のルチャがアクセントとして入った好試合。特に若手2人の対決が長所を出し合ってスイングしてました。写真掲載し切れてませんが正岡選手は結構良いショットが撮れてます。
最後は雪崩式ブレーンバスターからパワーボムで豊臣選手が小杉選手から3カウントを奪取。

まだまだ世代交代の壁はブ厚いようでこれからも面白くなりそう。

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第4試合 ミスター6号 vs デラ・スポルティオ

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この試合に出場の脅威の6歳児ミスター6号はTBSの「秘密のあらしちゃん」からの取材でカメラが来てました。試合後にはサイン会もあって、オープニングマッチの中学生のお兄ちゃんチカラ選手ともども将来が楽しみ。もちろん体力的なところは度外視するとしても、ミスター6号の身体能力は素晴らしい。ウォーミングアップのブリッジやストレッチを見る限り、しっかりと基礎を教えてもらっていることが分かる。今回の対戦相手デラ・スポルティオはもちろん大人、一つ間違えば体重差もあって大怪我なワケでそのあたりの体の捌きというところも既に同じ年代の子供からしたら常人離れしていると言えるもの。
パフォーマンスも相手を踏みつけて煽ってみたり、関節技もキッチリ極めてみせたと思うと1斗缶でラフに走ってみたりと色とりどり。
こりゃわざわざ東京から観に来る人もいるハズだ。
試合はデラ・スポルティオが大人気ない試合運びを繰り広げ、6号のマスクを後ろ前にするという暴挙に出ながらも攻めきれず、チョークスリーパーから前方回転エビ固めで見事6号の勝利。

この年齢から勝ち続けたらいったいどこまで連勝伸びるだろうか?

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第5試合 ザ・グレートサスケ & 高木三四郎 vs 飯伏幸太 & 小仲=ペールワン

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メインは高木三四郎と飯伏幸太という実力者に怪奇系の小仲=ペールワン、そして知名度全国区のザ・グレート・サスケを呼ぶという豪華カード。
試合開始時の花道の集まり方を見ても注目度が分かろうというもの。実際この組み合わせはお金払っても簡単に見られる組み合わせじゃない。
このイベント自体の主旨そして本気度が見て取れる一戦なのだ。
時間帯は昼下がりの一番暑い時間帯、ジリジリと日差しが照りつける。でもそこは全員プロのレスラー、魅せてくれました。
試合はペールワンがトリッキーなムーブで三四郎を翻弄する展開。とにかく三四郎とサスケは中盤までいい技の食らいっぷりでした。二人は飯伏の鋭い蹴りやフロッグスプラッシュ、ペールワンのフランケンシュタイナーやヨガ殺法などをしっかり受けた上での反撃開始。三四郎はラリアットや雪崩式スタナー、サスケはケブラーダや切れ味良いソバットを繰り出す。全員が見せ場を作った上で最後はサスケが説得力充分なサンダーファイアーでペールワンを沈めて試合終了。試合時間はけして長くなかったけれど、みんな満足した様子。それぞれの個性に観客がクギ付けになってました。特にペールワンはビッグネームを相手に観客の注目を浴びた。試合終了後にリング下から勝者組みを眺める飯伏の「もっと闘いたかったなぁ」というような表情も印象的だった。

これを観た人達がプロレス会場に足を運んでくれたら「もっとスゴイもの」が観れるのにね。

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今回のイベントで感じたことは愛知県のプロレスがいよいよ熱いという事。
「でら名古屋プロレス」の旗揚げもさることながら、何年も前からプロレスというものを地域活性と結びつけて定着を目指して本気で取り組んでいる。売り興行であるにしろ、一般客が多く集まるGWのハウジングセンターで、しかも採算を無視した全6試合という無料興行も「でら名古屋プロレス」の宣伝も含めた地域のプロレス全体の将来を見据えた行動ならば充分うなづける。秋には恒例の「愛プロレス博2008」も開催されるということで、地元のプロレスファンならずとも一度体験してみればその勢いを感じることができるはずだ。
中部という土地は最近まで核となるプロレス団体は存在しなかったらしいが、メジャーが時々ビッグマッチをする事からも分かるとおり、土壌はすでにある。中には人知れず独自の進化を遂げている団体も少なくないワケでプロレスに対する考え方がグローバルで柔軟だ。
こと発想の自由度ならば首都圏と肩を並べるものがあると感じた。元来自分は地元びいきとか感じないのだけれども、地域の人間がその地域に誇りを持って文化を形作っていこうとする試みは大いに賛成だ。それこそ名古屋や愛知県に限らず各地域で独自の発想のスポーツ文化がもっともっと芽生えていけばいいと思う。それが例としてプロレスであるならば「でら名古屋プロレス」が提唱するような地域対抗戦、果てにはリーグ戦や町興しの地域間合同イベントといった更なる夢の実現といった確かな方向性がそこから生まれてくるのではないか。
実際、DEPや旗揚げを控えるでら名古屋プロレスと地域の各インディー団体との関係は良好なようで、これからもこういった合同イベントは積極的に行われていくのだろう。
これが盛り上がっていけば、プロ野球やJリーグのような地域に愛されるプロレスのモデルケースが中部で確立されるかもしれない。
posted by ラポン at 04:18| Comment(2) | TrackBack(0) | 大阪プロレス観戦記2008 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちわ
写真満載の大会レポ楽しく拝見しました。
現場の興奮蘇りました。
今度はこんな大会開催するみたいです。
http://www.fantasista-atr.net/naoyaaid.html

http://www.talentnavi.biz/talecol008/841
Posted by 6号マニア at 2008年05月17日 10:31
>6号マニアさん

熱い一日でした。暑い一日でもありましたが(笑)
この日の日焼けがやっと治ってきたところです。

情報ありがとうございます。
22日はプロレス+ドライブの感覚で行こうかなと。

また6号くんの勇姿が見られますね。
Posted by ラポン at 2008年05月17日 12:43
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