2008年05月15日

チェンジ・ザ・ワールド

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5月11日の新宿には吉江選手やTAJIRI選手に出ていただきましたけど、今後は他団体との交流も活発にしていきます。ウチに呼ぶだけでなくて、ウチの選手を他団体さんに出場させることもあります。他団体との交流ともう一つは、全国展開ですよね。もともと新宿では3ヵ月に1回やっていたんですけど、今は2ヵ月に1回にしたんです。もう近々1ヵ月に1回にします。これまでの大阪プロレスは閉ざされたイメージがあったと思うんですけど、東京や他の地域にも出ていきます。
(阪上会長のコメント 週刊プロレスの記事より抜粋)

これは言わば大阪プロレスの開国宣言だ。

じゃあハッスルや他団体にオンブにダッコしてれば万事オーケーかっていうと大阪プロレスはそんなヤワな団体ではない。
ちゃんと内部でも選手一人ひとりが未来に向かって前に進んでいる。他団体の力で盛り上がったなんて言われたら選手としてもファンとしても面白くないのだから。
大阪プロレスの蓄えている力は現状どうなのか。どこへベクトルを向けていくのか。
今回はそこに焦点を向けてみたい。

大阪プロレス大改革。
こういった転機には高校デビューじゃないがイメージチェンジをしやすい。しかも沖縄組が抜けたのにもかかわらず5月10日のデルアリは満員。ファンが新生大阪プロレスが一発目に何を見せてくれるか、その期待の程がリアルに感じられた。
それだけのお客さんが見てくれればもちろんアピール効果が高いのは当然で、選手がこれを利用しない手はない。
とは言っても沖縄組が抜けたから変化があるのは当たり前なワケで、要はそれをどれだけドラマチックに見せられるかってコトが重要。

そういった意味では元バッドフォースの戦国タッグの秀吉と政宗、そしてダークスカイウォーカーの小峠は解散のカウントダウンにともなってたっぷりと感動させてくれただけに動向が気になるところ。
小峠がローンウルフを宣言したことで事実上ユニットは完全解散したと言えるが、メインで正規軍トップ3(トップとはいってもタコヤキーダー欠場でその下は新人しかいないのが現状だが)から満場納得の勝利をあげた事からも分かる通り勢いは本物だ。これは幸先良いスタートだ。

秀吉と政宗は新ユニット結成に動く可能性が高い。
6月のタッグフェスは二人で決定にしろ、現状ではトリオが組めない。新宿FACEで組んだ神威のように外に人材を求めていくのは間違いないだろう。
ここは戦国が中心となってユニット誕生と決め込んでほしいところだ。戦国の二人はここにきてコンビとしての実力もさることながらマイクアピールも切れ味良くなってきて存在感が格段に大きくなってきている。これで他団体からの勢力をまとめあげる器量があれば、いよいよ大阪プロレスの中で確固たる地位が築かれることだろう。やっぱりいくら外の力を借りようとストーリーのカギは今までの選手に握っていてほしい。
大阪プロレスには常に格好よくて強いルード軍団が必要だ。赤い軍団がリング上を席巻する様をぜひ期待したい。

小峠はブラックバファローが素顔になった時と同じく数回のシングルを経ることで品定めをするようだ。いくら一匹狼を決めこんだところでプロレスの常識からして今の立場では満足に自己主張できないのは本人も分かっているはずで、ゼロのようなリスペクトできる人物は見つからないにしろ、自分の持ち味が活かせるポジショニングを模索している状態なのだろう。彼が正規軍を選ぶのかB&Gを選ぶのかで戦況は変わってくる。正規軍としては一人でも若い選手を確保したいところだろうし、B&Gにしろ過去の遺恨などは水に流して勢力拡大といきたいところだ。個人的には小峠の小憎たらしいスタイルそのままに正規軍として他の勢力と活きの良いファイトを見せてほしい。短いルード期間だったが、この3ヵ月は彼の個性を際立たせる貴重な体験の連続だったのだから。

正規軍は現状KUSHIDAを独り占めできていないようだ。半分ユニーク軍が権利を持っているようで、多分それはKUSHIDAに課せられた使命がシリアスとユニークのエキスの吸収という欲張りなものだからだと思う。
とにかく正規軍はベテラントリオ以外のフォーメーションを早急に確立しなければならない。そんな中で三原選手と瀬戸口選手はこの選手数が減った環境がプラスに作用するのではないか。上位陣とぶつかるのも必然的な状況だからケガをしなければ経験の力で急速に伸びてくるはず。着実に成長して新しい大阪プロレスを象徴する二人になってほしい。
そう考えると当初は新人を育成しながらの闘いになるのか。これならやはり小峠が必要だ。
正規軍は地道に形勢逆転を狙うしかないかもしれない。タイガースマスクと外敵との間にベルト争いが発生すれば個人的話題として盛り上がること間違いなしなのだろうが。

これからのB&Gのテーマはやはり世代闘争なのか。それはそれでエンドレスで続くものだとは思う。
ゼウスがハッスル出たのがどう影響するか分からないが、ハッスルとは別世界と考えた場合、大阪プロレスのマット上ではどんな戦略を考えているのか。
ゼウス、原田、ダイスケのトリオとしての連携は場数を踏んできただけあって、バッドフォースが解散した今となっては大阪プロレス随一といっても良い。ユニットとしての形がここまでできあがったのは素晴らしい事だが、問題は前回の大阪タッグ挑戦者決定戦で敗北して以来そのほとばしる血と根性の矛先がなかったこと。
そこにいい具合にKUSHIDAの参戦。彼らは早速飛びついた。
KUSHIDAとの抗争はもしかしたらユニーク軍との全面抗争にも発展するかもで、それがハッスルに飛び火すればいよいよパラレルワールドの狭間で頭が混乱してきそう。
実現するならKUSHIDAがハッスルで助っ人としてユニーク軍引っ張ってくるってストーリーは興味をそそるものではあるが。
B&Gは大阪プロレスを活性化するために立ち上がった有志集団。それなら活性化の為ならあらゆる世界にケンカを売りまくる姿ってのも魅力的かもしれない。

ユニーク軍はそのままでも充分面白い。
でもユニーク軍はユニーク軍で「大阪お笑い選手権」で次々と外敵を迎えてくることになりそうで、もしかしたらこっちもハッスルのモンスター軍が絡んだりするかもしれない。ハッスルにはモンスター℃とかご当地モンスターとか中に面白いのもいる。中はちゃんとしたプロレスラー入ってる(夢がない考えだが)みたいだから、それはそれで楽しめるだろう。結構子供ウケするる可能性がある。ユニークの試合としてのクォリティはメカマミーの時と同様に少し落ちるかもしれないが。
そういう意味では色んな団体見渡すとハッスルがユニークと相性いいと言えなくもない。でも今までの好評だった定番ユニークも大事にしないとやはりもったいない。
このバランスは難しい。「やっぱり純正メンバーのユニークは面白い」って常に感じていたいからだ。だからではないが、せめて他団体からの刺客はユニークの本領である6人タッグで争う形にして欲しい。ベルトを賭けたシングルもいいが持ち味は持ち味としてしっかり維持してもらいたい。

こうやって考えてみるとこれからもストーリー的には充分楽しませてくれそうだ。他団体からの参戦があるにしろそれは助っ人的要素に留めて、しばらくは勢力図の変わった団体内でのがっぷり四つのユニット抗争を堪能するのもいいかもしれない。
たしかに沖縄組が抜けた穴はカード編成に影響を与えているが、残った選手がその逆境にめげず熱を帯びれば試合内容的には問題ないだろう。
強引にまとめてしまえば、いくら外から魅力的な要素が入って来たとしても、これを生かすのは下地、団体の底力。それはシリアスもユニークも変わらない。どんなに新参入した選手が有名で刺激的だろうと現所属の選手への思い入れにすぐには勝てないワケで、しばらくは内部的な主導権争いに外的要素が華を添えるようなストーリーになるかもしれない。

だが改革には外へ向かっての参戦も含まれているわけで、そうなるとさっきとは逆のことが言える。
大阪プロレスが他団体に参戦するということは様々なタイプのプロレスファンから実力を査定される事になる。ひいき目のない世界に飛び込むことになる。
でもそこから吸収するものも大きいはず。それは選手にとっても団体にとっても大きな恩恵となる。
そこで願うのはどれだけ選手達が立つ世界が変化しようと大阪プロレスは大阪プロレスらしくあってほしいという事。
大阪プロレス独自のカラーは発信し続けてこそ際立つ。

選手一人ひとりが大阪プロレスそのものなのだから。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

全国展開するならクローズドイベントが恒例となっている名古屋あたりは外せないでしょ。
メチャメチャ期待しちゃいますよ、大阪プロレスさん。

posted by ラポン at 22:53| Comment(2) | TrackBack(0) | 大阪プロレス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
週刊プロレス読みました。興味ぶかい記事でした。大阪プロレス開国!ですよね、今の心境が自分でも不思議なんですが、沖縄組が抜けた今の大阪プロレスが以前より好きになっています。ファンの一人として、もっと応援して支えなくてはという思いからだと思います。私にとって大阪プロレスはぶれない心の軸になっているからでしょうか。そして記事で残念だったのは五日のメインに触れてなかった事、編集的に仕方ないかもわかりませんが実に勿体ないですよね?あの試合は、あの日あの場所にいた人達だけの共有財産になってしまった感があります。
話は変わりますが、私も何年か振りにプロレスファンに帰って来ましたが、ラポンさんのように様々なスタイルを受け入れるには至りません。しっかりした基礎があり尚且つ格闘技関係者を唸らせる技術のある団体でないと認めたくないです。大阪プロレスにはそれが在るから熱烈なファンになりました。偏屈に思われるかもわかりませんが、この姿勢は変わらない思います。大阪プロレスはユニーク軍の選手も基礎がしっかりしてますね、受け身のレベル一つにしても感心します。多分、私自身が格闘技やってるから見方がそうなるんですね。
長々と失礼しました。今度、観戦する時にお会いする機会がありましたら、嬉しいですね。まだ未定ではありますが(笑)
Posted by さぬきうどん at 2008年05月16日 15:17
>さぬきうどんさん

プロレスは自分の価値観を持つって大事ですよね。
自分は今、片っ端からプロレスを見ています。それは自分の信じるプロレスを一度分解して再構築するため。それほどまでに7年半経って見たプロレスは変化していたんですよ。
だからエンターテインメント化が進むプロレスを評価する為にはその極致にあるハッスルとかもあえて避けて通りませんでした。

でも結局のところ自分も大阪プロレスがダントツで一番です。
昔から手広くプロレスを見ていたので一つの団体に愛着を持つのは四天王時代の全日本くらいだったでしょうか。

大阪プロレスのレベルはライガーやタイガーマスクも認めるところですよね。
昨年のふく面ワールドリーグの映像を見るとタイガースはグラウンドで他の選手を圧倒していて、タイガーマスクにも充分食らいついてましたね。ビリーケン・キッドのライガーの技に対する受けもスゴかった。
大阪プロレスの選手はプロレスとしてのキャパシティが大きいからこそシリアスができればユニークもできる。
そこはすごい重要なことだと思います。

ゼロやGAINA達沖縄組が抜けたことは残念ですが、その遺伝子が強く息づいているので団体としての方向性がブレない。
だからファンもブレない。
自分も大阪プロレスの歴史的分岐点を体感できていること自体が幸せですから、応援するぞ!って妙な気合入ってます(笑)

これからも自分はチャンスがあればどんな団体でも一度は足を運んでみたいと思っています。イメージだけで正当な評価を得られていない団体もあるかもしれないですから。

でも今のところ大阪プロレス以上の団体にはめぐり合えそうもないです。

あと5日のメインが誌面になかったのは自分も悔しいです。きっと取材自体来てなかったんじゃないですかね。週プロの記者が事前にあのカードの重要性に気付いてくれなかったのは悲しいです。でもあの試合は活字だけで表現できない部分が多すぎるので週プロのページ数では難しいかもしれません。自分もあの28分51秒は撮った写真なんかよりも心に焼きついた記憶と感動がすごい大事ですから。あの一試合だけでも一生ぶん大阪プロレスを好きでいられます。間違いなく。

プロレス対してに真剣なコメントは読んでて嬉しくなってしまいます。
お会いできた時にはそういった少し温度の高い話も是非したいですね。

楽しみにしてます。
Posted by ラポン at 2008年05月17日 01:52
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