2008年03月22日

ドラディション旗揚げ

藤波辰爾率いるドラディションが大阪でのプレ興行を経て、3月20日に旗揚げした。
旗揚げとは言っても元々が無我として活動していたわけだから大々的なオープニングといった印象はない。
しかしながら無我からのコンセプト脱却という点においては非常に興味深い幕開けとなった。

西村修が精神的エースであった事と、無我の名前を持ったまま彼が離脱した事もあって無我ワールドは瓦解しかかっていると言える。
無我のコンセプトの根底にあったランカシャーレスリング(キャッチ)は飛び技やロープに投げての攻防などが少ないオーソドックスなスタイルだった事から、一部のマニアを除いては大きく受け入れられることが無かった。もちろんこういった個性を否定するわけではないが継承するレスラーが少ない分だけ、ランカシャースタイルだけで団体を成立させるのは非常に難しい。移籍した全日本での西村のプロレスを見て分かるように、今となっては現代流プロレスと交わってこそ光るスタイルであると考える。
藤波はこれを機にドラディションを無我ワールドにこだわらない「幅の広いプロレス」にしていくと言う。そういった日和見的な部分が彼らしいといえば彼らしい。

だがインディーがあふれる現在のプロレスはすでに百花繚乱どんなニーズにも応えている状況。無我という団体とファンで創りあげた個性を失ったドラディションは、その中に埋没してしまう可能性がある。現にプロレス不況と呼ばれている中でも堅実に運営している団体はファンをリピートさせる術に長けており、そのコンセプトやストーリーの面において優れているからこそ長く業界を続けていられるのだと言える。
そんな中で藤波辰爾ブランドとしてだけでどこまで競争力があるのか。抱負で語る「幅の広いプロレス」が、どれだけ他団体と違う明解なカラーとして受け入れられるかにドラディションの今後はかかっている。

今回の旗揚げ戦には闘龍門MEXICOからウルティモ・ドラゴン校長を始め多数のルチャドールが参戦している。これから団体のカラーを打ち出していく黎明期だからなのかもしれないが、これはこれで面白いと感じた。無我のままでこのマッチメイクはできないだろう。どうせなら闘龍門MEXICOの受け皿として、一緒にメヒコの有名どころのルチャドールを参戦させてみてはどうか。
なぜなら先日、TVで闘龍門MEXICOの3月2日アレナ・コリセオ戦で、メインに急遽参戦したドラディションのエース吉江豊がその巨体を活かして、現地の大型ルチャドール相手に暴れまわっていたのを見たからだ。こういった構図も意外といえば意外だが、以前の無我というスタイルの中で浮いている感のあった吉江を活かすには面白いと感じた。吉江の明るいキャラクターがメヒコのプロレス風土に合っているように思ったのは自分だけか。
とにかく、今さらドラディションで吉江が日本の選手と交流戦を行うことに何の目新しさも無い。彼がエースであるのなら、それはこれから先の吉江の実績の中で必然性が出てきてからのほうが良い。それならば来日費用はかかるにしろ、そういったミスマッチ的なマッチメイクのほうがファンの気を引くのではないかと思う。吉江の体重を活かしたコミカルな動きに右往左往するメヒコのルチャドールの動きを見て、日本で生で見てみたいと思ったのだから。
闘龍門MEXICOと吉江らドラディション連合軍VSメヒコのルチャトリオの中に藤波のオーソドックスなレスリングが混じるのも良いのではないか。藤波自身、若手の頃にメキシコ遠征の経験もあるのだから。
インディー系の他団体との共同招聘ができるとしたら、日本のプロレス界が活性化する。NOAHがAAAと提携していると聞くが、みちのくやドラゲー、大阪プロレスといったルチャベースの団体も多い日本なのだから、CMLLも呼んで華やかなメヒコのレスラーで盛り上げればいい。費用も軽減できて、なおかつ東北・関東・関西などで見ることができるのだから。実際メヒコの有名レスラー一人を観に行く為に会場に足を運ぶファンだって少なくは無いので貢献度は高いように思う。

とにかく藤波の頭の中ではドラディションのコンセプトは固まっていないのだろう。レジェンドとの交流等の考えもあるのだろうが、それは新日本でもロックアップでもできる事だ。レジェンドを使いまわしてしまったのなら、すぐに新鮮味など失われるだろう。それこそドラディションとしてやる意味は無いように思う。なんでもありのインディー団体に負けない刺激をプロレス業界に与えていきたいと考えるのなら、われわれファンを楽しませるようなサプライズを仕掛けていって欲しい。

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cobra.jpg
そんな中、5月に後楽園ホールで昭和のプロレスラーが団体のワクを超えて集結する昭和プロレス(そのまんま...)が開催されるとの事。
参加選手のラインナップを見る限り、皆さんかなりのご高齢。懐かしさに惹かれる部分もあるけれど、往年のファンの夢を壊すことにならなきゃいいけど。
全盛期のザ・コブラなら見てみたいけど。
posted by ラポン at 06:08| Comment(4) | TrackBack(0) | その他プロレス団体 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月10日

NJC開幕

昨日は新日本プロレスの名古屋大会を観に行っていたんで、大阪プロレスには行けませんでした。
というより東京まで行けない軟弱者です、ハイ。
とにかく新宿FACE大会の結果を見てまずは、

ミラクルマン大阪名物世界一王座獲得おめでとう!

ダイジェストしか見てませんが、

吉野レフェリーの誤爆コルバタがミラクルマンに炸裂
 ↓
チャンスと見てくいしんぼう仮面が関空トルネードで決着を狙うもカウント2
 ↓
息を吹き返したミラクルマンがミラクルドライバーで反撃
 ↓
直後にミラクルストレッチ950号が極まりくいしんぼう仮面がタップ

という結末でした。

とにかくタイトルを獲ったミラコーさんの今後が楽しみです。

残念なのはタコヤキーダー王子がバファローに完敗。メインはバッドフォースが勢いに勝り、ゼロの魔界一スプラッシュで勝利。
最近タイガースマスクが元気ないように感じるのはラポンだけ?

それとゼロ&GAINAと関本&井上の大阪プロレスタッグ戦は、大日本プロレスの3.24後楽園ホール大会に決まったみたいです。
アウェーでの防衛戦。相手が手強いだけにハードな一戦になりそうですね。

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ここからは昨日行ってきた新日本プロレス名古屋大会の感想です。
結果は新日本プロレスHPにアップされているので補足程度ですが。

njc.jpg

第1試合 ○飯塚高史 ( 5分38秒 スリーパーホールド ) 平澤光秀×

序盤から飯塚がズイブンと不機嫌。平澤の後頭部にエルボーを連発してから魔性のスリーパー。
一言ムゴイ。四代目ベルトお披露目&NJC入場式で時間が押してたんですかね(笑)。

第2試合 ○プリンス・デヴィット&稔&ミラノコレクションA.T. ( 10分52秒 プリンスズスロウン→エビ ) 石狩太一×&タイガーマスク&井上亘

ミラノの復帰戦なのに目立っていたのは稔とデヴィットの好連携。ジュニア王者の亘より歓声が大きいのはスゴイ。確かに最近の稔は本当に絵になる。棚橋よりさりげない感じなのがイヤミが無いんだろうかな。

第3試合 ○AKIRA&獣神サンダー・ライガー&S・S・マシン&越中詩郎 ( 11分57秒 ラ・マヒストラル ) 内藤哲也× 裕次郎 田口隆祐 中西学

越中と中西のバラエティ知名度対決も面白かったが、最近注目の内藤&裕次郎コンビの連携が要注目!かなりタイトルを見据えたツープラトンでAKIRAをヒヤリとさせてました。最後はライガーに場外から足を取られて内藤がフォールされましたが、不服そうに挑発する二人に頼もしさを感じたよ。

第4試合 ○蝶野正洋&長州力&藤波辰爾 ( 8分29秒 STF ) 邪道×&本間朋晃&外道

東海地区の新日本プロレス興行をプロモートしてる共同企画さんの35周年マッチ。このマッチメイクじゃGBHの面々はただの引き立て役でしょ。最後は蝶野のSTF、長州のサソリ固め、藤波のドラゴンスリーパーが同時に決まり決着。これは感涙もの!
3月21日の千葉ポートアリーナ大会に行けばまた見られるかも。

第5試合 NEW JAPAN CUP 1回戦 ○金本浩二 ( 9分05秒 アンクルホールド ) カール・アンダーソン×

パワーも上背も勝るアンダーソンの高速パワースラムや高角度パワーボムに金本が追い込まれる。でもアニキの粘りはハンパじゃなかった。最後はアンダーソンのアンクルホールドを切り返し逆に極めて勝利。一瞬どっちが勝ったか分からなかったよ。やっぱ本家には勝てないね。

第6試合 NEW JAPAN CUP 1回戦 ○天山広吉 ( 13分03秒 アナコンダバイス ) 石井智宏×

石井と本間の執拗な場外攻撃に流血しながらも天山が激勝。石井はロックアップのマンモス佐々木戦で見せたような正攻法で闘って欲しかった。昨年、一昨年と繰り広げた名勝負が台無しのような。このシリーズでGBHの全員と当たる(3.13和歌山大会で真壁が飯塚に勝てばだけど)天山が再びGBHの名を取り戻すには全勝しかないでしょ。

第7試合 IWGPタッグ選手権 王者組 矢野通&真壁刀義 ( 18分27秒 ノーコンテスト ) 挑戦者組 ジャイアント・バーナード&中邑真輔

事故とはいえタイガー服部レフェリーがバーナードとコーナーに圧殺されてKO。海野レフェリーが代役で入るも試合は収拾つかずノーコンテスト。一時は中邑の飛びつきの逆十字で真壁がタップしていただけに突然の裁定に観客は騒然。最後には中邑がチェーンで真壁をシメてたから自業自得な感も。「金返せ!」のヤジもあったけどこれもプロレスって言えばプロレス。

第8試合 NEW JAPAN CUP 1回戦 ○棚橋弘至 ( 20分32秒 スモールパッケージホールド ) 後藤洋央紀×

いやあ、いい試合でしたよ。最後こそ昇天を切り返して一瞬の逆転勝ちだったけど、新技も含めた回天や牛殺しを耐え切った棚橋に拍手を送りたい。後藤の気合の入り方は開会式の時から尋常じゃなかったし実際、彼の猛攻の前に何度3カウント入ってもおかしくなかった。棚橋が唯一上回っていたのは元IWGPチャンピオン経験者としてのプライドだけだったのかも。それにしても後藤の牛殺しはヘタな垂直落下技よりもアブナイ。アレ打ち所悪かったら選手生命に係わるような...。

今回はTVマッチということで好カードの目白押し。大変満足でございました。
心残りはやはり永田の欠場。しっかり治して元気な姿を見せてほしいよ。

以上、相変わらずの2階観戦主義のおかげで、リングまで遠くて写真がまったく撮れなかったラポンがお送りしました。
8倍ズームくらいで手ブレ補正のデジカメがあればなぁ。
posted by ラポン at 05:43| Comment(0) | TrackBack(0) | その他プロレス団体 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月29日

盟主の復活

約7年半ぶりに見るプロレスはラポンにとってとても魅力的。
でもその間もずっとファンだった人にとっては果たしてどうなんだろうって最近思ってた。

現代はネットでの情報がさらに充実してて、大阪プロレスもそうだけど動画配信までしてる団体とかあるし、試合速報なんかも携帯でその日のうちに分かっちゃうくらい。
だから過去の試合だって見ようと思えば、かなりの数の映像がネット上を当たり前のように流れている。

おかげで目にすることのなかった7年半分のコンテンツを鑑賞できた訳だけど、見ているとその間にプロレスがどれだけ迷走していたかが良く分かる。
それは例えば、中学生の子供が大人になった時、その成長ぶりはいつも一緒にいる家族なんかより、久しぶりに会った親戚のオジサンのほうがハッキリ見えてくるって感じかな。
「しばらく見ないうちに大きくなったなぁ」みたいな感じで劇的に分かる。
そのオジサン的で主観的な物言いになってしまうかもしれないけど、本来プロレスの持っていた闘魂・王道・邪道とかの精神的支柱が21世紀になって揺らぎだして、少しづつ業界を蝕んできてたみたいに見える。
原因なんては勝手に推測できちゃうんだろうけど、この際当てずっぽうで書いちゃうと、

過剰になっていく危険な技(行為)の攻防が一段落した事による興味の喪失
 ↓
トップレスラー高年齢化による世代交代への待望論
 ↓
団体存続への命題として世代闘争の必要性
 ↓
次世代を担うカリスマ選手の不在(未成長)
 ↓
当面の対応策として格闘遺伝子の注入
 ↓
強い副作用によるエンターテインメント性の低下
 ↓
アンチテーゼとして嗜好性の強い団体の乱立
 ↓
コアなファン層のマニア化
 ↓
中小規模団体のアングラ化によるライトな層のプロレス離れ
 ↓
プロレスの人気低迷

プロレスは「確固たるルールを持たない自由奔放な競技、そして独自進化のエンターテインメント」と考える。だからこそ、その適応性の高さで色んなエキスを注入し、変化する時代に生き抜いてきたんだと思う。
その進化段階としてアスリートライクな闘いも否定はできないけれど、プロレスの全体像は従来もっとアクの強いものじゃなかったかなと。
憎悪・嫉妬・憤懣・欲望、それがあっての歓喜。
なのにプロレスは、その中毒性があるとまで言える刺激的なエンタメ性を格闘技のルールで中和し、結果として薄めてしまった。
例えば、ダウンカウントの導入は2.8カウント攻防の説得力がなくなるし、オープンフィンガーグローブの着用は必要ないほどマンネリな打撃の応酬に正当性を与えてしまう。
見る試合見る試合に見受けられるちぐはぐな印象。
ここ数年の映像を見ていると、全身に回りかけていた毒を抜き、再びプロレスと格闘技の間に線を引くのに必死な様が伝わってきた。
反応の悪い会場の雰囲気からは「俺達が見たいのはこんなプロレスじゃない」という叫びが聞こえてきそうだった。
まさに暗中模索。

でも、そういったもがけばもがくほど巻き込まれていく負のスパイラルを、きれいに吹き飛ばすような試合を見た。
それも先ほどまでの指摘が一番当てはまる新日本プロレスで。

先日TVで見た2/11両国国技館大会。
ひさびさに手に汗を握った。結果が分かっているにもかかわらず。
プロレス界の盟主が新日本プロレスであるかどうかはここで論じるつもりはないけれど、とにかくその日本有数の老舗団体がプロレス界の命運を握っているのは間違いない。
そのトップが持つべきベルトの統一戦。
重要なのはたどり着くまでのテーマ。
IWGP3代目ベルトの持ち逃げ。
2代目ベルトの復活。
同じ称号のベルトが2本ある矛盾。
奪還に対する悲壮なまでのプレッシャーは5年ぶりに戴冠となった新王者に圧し掛かる。

とにかく内容より結果。
なんか格闘技的だが、違うのはここまでのストーリーの泥臭さ。

相手はカート・アングル。2本のベルトが生んだ邂逅。
何度も中央に引き戻されるアンクルロック。関節技中心の展開。それでも垂直落下技なんかよりも観客の悲鳴が大きい。
一瞬見えた攻略の糸口。最後はクラッチを引きちぎるような飛びつき腕十字。

新時代の到来。競技者然としたイメージののカート・アングルからの勝利が、格闘技からの決別を改めて演出したように見えたのは自分だけか。

そして中邑真輔は新時代のプロレスラー像を表現しつつあるのか。
恵まれた身長。体格からは考えられない捌きの能力そしてスピード感。端整だがふてぶてしい顔つき。
あとは彼自身がチャンピオンロードをどれだけドラマティックに歩んでいけるかだ。
それが新日本プロレスのドラマとなるのだから。

この日の観客数は9,500人。黄金時代のの動員数からすれば少ないだろう。
でも肝心なのはそれだけの人がこの試合を見たと言うことじゃないのか。
これを見た往年のファンなら、間違いなくもう一度プロレスを信じると思いたい。

少なくともラポンはこの試合を見たおかげで、ストレスを感じながら見た7年半分の映像をここに至るまでのプロセスとして処理することができた。
中邑の決め言葉はさ迷い続けたプロレス界に対する明確な答えなのではないか。

「一番スゲェのはプロレスなんだよ!」

最高の言葉である。「一番強い」ではなく「一番スゲェ」。
彼以外にもスゲェを体現できるレスラーが新日本で成長のピークを迎えつつある。

棚橋弘至

後藤洋央紀

真壁刀義

新日本プロレスの復活。それはプロレス復興の狼煙。

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ケーブルチャンネルのFIGHTING TV サムライでも「大阪ハリケーン2008」が観られます(3月6回放送)。あの感動を再び!!
ラベル:プロレス
posted by ラポン at 09:07| Comment(0) | TrackBack(0) | その他プロレス団体 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月24日

愛しの究極龍

現在2/24の深夜2時。
大阪プロレスのHP見ました。土曜日の結果出てましたね。
ビリーは残念。早く治してね。

今日はデルフィンアリーナに向かう前(現在24日深夜1時)に憧れのウルティモ・ドラゴン選手について。

1992年みちのくプロレスの旗揚げにより、華麗な空中殺法や独特の関節技を持つメキシカンプロレス、ルチャ・リブレが表舞台に踊りでた。
闘魂や王道を掲げるメジャー団体の本流の中で格下感のあったジュニア戦線に、ルチャ・リブレは大いなる活気をもたらす事になる。
みちのくプロレスは他団体の参戦によって評判を高め、東北で開催される興行は常に満員だと聞いた。
しかしその頃は仕事の関係で東京に住んでいたラポンにとっても東北に行ってプロレスを見るというのは至難の技だった。

その同時期、天龍源一郎選手がSWS解散に伴う新団体WARを旗揚げする。

実のところSWSには新日本や全日本からの引き抜きとかもあって良い印象を持っておらず観戦には行っていない。
しかしWARは天龍色が強くなり、そのコネクションで小さな興行規模でも有力な外人選手が来日させていたのはさすがに魅力的だった。
ルチャではレイ・ミステリオだけではなく、その頃となっては珍しかったミル・マスカラスとドス・カラスの同時来日なども実現している。
会場も関東近郊が多く気軽に行けたのだ。

でも観戦の目当ては天龍でもミステリオでもない。
ウルティモ・ドラゴン。
その存在感。
ウルティモ・ドラゴンは国内で大きなタイトルは獲っていない。
それでも海外での実績に裏打ちされた彼の姿はヘビー級選手に混じった中でも輝いて見えた。
入場曲LUIS MIGUELのSEPARADOSにのって颯爽と現れる究極龍にたちまち魅せられた。
ルチャ特有のスピーディだが時にコミカルな動き。
そしてアメリカでは彼の本名を冠した名で呼ばれるラ・ケブラーダ。
とにかく美しかった。
微塵の狂いもないフォームから繰り出されるそれは技というより芸術品。
たしかに技の難易度で言えばザ・グレート・サスケのサスケスペシャルやTAKAみちのくの宇宙人プランチャの方が高かったかもしれない。
しかし華やかさという点では間違いなく際立っていた。
天龍中心に大型選手が多く揃うWARの中でウルティモ・ドラゴンは明らかに軽量だったが、それゆえのスピード感は他に群を抜いていた。
ラポンはウルティモ・ドラゴン見たさにWARに足を運んだ。

WARは残念ながら天龍のカリスマ性に頼った団体であったゆえ、次代のスターが育つまもなく1998年に選手が解散してしまう。
その同時期に驚愕の事件。
そう、ウルティモ・ドラゴンは負傷した左肘の手術に失敗して、選手生命が絶たれてしまったのだ※。
悲しかった。あの美しいケブラーダは見られないのか。

それから幾年が過ぎ2008年、プロレスの世界を意識的に遠ざけていたラポンが戻ってみると、

そこにウルティモ・ドラゴンはいた。
正直、7年間分の情報が追いついていなかったラポンは「大阪ハリケーン2008」のカードを見て驚いてしまった。
ペン子には以前ウルティモ・ドラゴンは引退したと力説していたので、かなり恥ずかしかったのを覚えている。

大阪ハリケーンで見たケブラーダは変わらなかった。
それはまるで銀色に光輝く十字架が降ってくるようであった。

試合前、ウルティモ・ドラゴン選手をグッズ売場に見つけたラポンは他の選手に脇目も振らずに駆けつけた。
サインと写真を撮ってもらい握手。厚くって大きな手...感動。
ラポンはあの90年代のプロレスに夢見てた頃に完全に戻ってしまっていた。
昔、プロレスラーは今の大阪プロレスなどでは考えられないくらい近寄りづらい存在だった。
遠くから見つめるしかなかったあの頃。

ultimo.jpg
カンゼンニキョドッテマス

まさに約15年越し、待望の出会いがかなった。

大阪プロレスが引き合わせてくれた出会い。言葉に表せないくらいの感謝。
ウルティモ・ドラゴンは24日にもデルフィンアリーナに参戦してくれる。
彼には後進の育成だけでなく、まだまだ試合している姿を見せて欲しい。

ラポンには未だに後悔が多い。なぜあれだけ好きだったプロレスから目を背けていたのか。
でも戻ってきて良かった。プロレス・リターンズ万歳。

そしてウルティモ・ドラゴン万歳!

※昔、週刊少年マガジン(だったか?)の読切でウルティモ・ドラゴンのケガにまつわるドキュメント漫画ってありませんでした?
記憶違いかなぁ。知ってる人いたら教えてください。

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そして、そんな中ペン子にミラクルな事態が発生!
書きたいけど時間無いや。デルフィンアリーナに行ってきまーす。
って雪じゃん!!
posted by ラポン at 03:12| Comment(0) | TrackBack(0) | その他プロレス団体 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月21日

金村キンタロー問題を考える

つくづく残念だ。
ヤフーで18日にニュースリリースされてから、真相を知りたくてネット上を調べまわった。
でも、ひととおり掲示板を読んだら、なおさらイヤな気分になってしまった。
大日本プロレス公式HPの2/19付けでの発表は事件の経過をただ列挙して、真相を誤魔化しているようにしか感じなかった。
金村キンタローは現行犯逮捕されてもおかしくない程の犯罪行為をした。
なのに上層部で隠蔽しようとした形跡すらある。
結果、誠実を欠いた対応が、金村個人の事件を団体の信頼を揺るがしかねない事態に発展させてしまったのだ。

ブログやHPなどでプロレス界全体への影響を憂い、嘆いている熱心なファンがたくさんいた。
だが、プロレスファンだけがどれだけ議論を交えようとも、本件は社会的な大きな話題にならないまま過ぎていってしまう可能性がある。
そして知らないうちに復帰。プロレス界の悪しき構図。
こういった事件があると、得てしてプロレスは冷ややかな目で見られる。そこから原因の究明がないままに社会からの偏見だけが残ってしまう。
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posted by ラポン at 06:19| Comment(0) | TrackBack(0) | その他プロレス団体 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月18日

小橋建太 −生命力−

このブログは、プロレスの「楽しさ」を再認識させてくれた大阪プロレスを微力ながらも応援したくて始めたものである。
プロレス・リターンズのタイトルも「プロレスファンとして戻ってきた自分」の意味と、ここ数年伝え聞いていたプロレス界の低迷に「あの頃のプロレス戻って来い」の気持ちを込めて決めた。
ずっとプロレスファンでい続けている人からすれば、自分は「出戻り」になるわけで、7年の空白期間があるのに偉そうなとこと書いているなぁと思うこと度々である。

今日2月17日、ZeppNagoyaのNOAH「The Second Naving. '08」名古屋大会を観戦してきた。

プロレスの「楽しさ」を取り戻したのが大阪プロレスなら、「熱さ」を呼び戻してくれたのが小橋健太である。
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posted by ラポン at 07:22| Comment(0) | TrackBack(0) | その他プロレス団体 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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