2008年06月24日

激闘の生みしもの

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クーガーの欠場報告で幕を開けた大阪プロレス6.21デルフィンアリーナ大会。

強豪タッグチームの一角であるムチャルチャが消えたことで大阪タッグフェスティバルは混沌と化してしまった。
なぜなら二回戦不戦勝が決まったことで、結成したての小峠&タダスケ組と、年に数度しか見られないスペシャルタッグであるミラクルマン&くいしんぼう組のいずれかが、セミファイナルで行われる一回戦の勝利ですぐさま決勝の権利を持ってしまうことになってしまったのだ。
小峠の、B&G加入から端を発したミラクルマンとの抗争はタッグフェスに舞台を移し、IMPのメインの座を巡る決着戦にまで発展してしまった。

かたやこの日のメインである戦国タッグvsゼウス&原田線の勝者は、翌週のIMP大会ではハッスルチームを破らない限り決勝に進むことは出来ない。
秀吉と政宗の戦国タッグは大阪タッグ王者にも輝いたことのある名タッグである。かたやゼウスと原田のコンビも実績こそないものの、大阪タッグ挑戦者決定戦でタイガース&バファローと死闘を繰り広げた注目株のタッグチームである。この両チームの対決は激戦を予感させる好カードだ。
どちらから勝ち上がるのがより困難なのかは一目瞭然。両カードの間に分かれた明暗。これがどう優勝の行方を左右するのか。

大阪タッグフェスティバルは一番強いタッグチームを決める為のトーナメント。
全てのチームに必要なのは、ただ勝ち続けること。しかし優勝を誇るにふさわしい内容が求められることも必至。
勝負は時の運か、それとも裏打ちされた実力か。
たくさんのファンの目注がれる中、熱戦は始まった。

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セミファイナルはまず小峠とタダスケ(B&G)の入場。揃いのパーカーに身を包んで入ってくる。タダスケは気合充分。小峠はコーナーポスト上で精神集中。
続いてミラクルマンとくいしんぼう仮面(ユニーク)の入場。合体テーマ曲に揃いの水玉コスチューム。くいしんぼうはいつもと同じようにリング周りを練り歩いて入場。

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先発はミラクルと小峠。様子を探るような蹴りあいから小峠が高速ロープワーク。ジャンピングしてのレッグラリアートがミラクルにヒット。しかしすぐさまミラクルがタックル、マウントポジションでナックルを浴びせる。激しい揉み合いになる両者。
タダスケは二人をを引き剥がすとミラクルに拳の太鼓連打。それをミラクルは蹴りで応戦。タダスケはダッシュからかち込みタックル。衝撃でミラクルは場外へ。
B&Gチームの意気が上がる中くいしんぼうリングイン。小峠の胸に厳しい張り手。場外戦に持ち込むとタダスケにアッパーパンチの応酬から厳しいイス攻撃。
早くもキラーが顔を出すくいしんぼう。

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リング内ではミラクルが蹴りで小峠を圧倒しコーナーに追い詰める。座り込んだところにダッシュからのエグい顔面ウォッシュ2連発。
くいしんぼうはタダスケをカットし、コーナーへかち上げエルボー、返す刀で反対コーナーで逆さづりの小峠の顔面にスライディングキック2連発。

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ミラクルは小峠を引き起こすとミドルキック、ダブルアームスープレックス、垂直落下ブレーンバスターの強烈な連続攻撃。
休む暇を与えずくいしんぼうがナックル、ロープチョーク、ダイビングエルボー、コーナーでチョップ連打。
好連携のユニークチームが小峠を追い詰めていく。

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なんとかドロップキックで脱出する小峠。タダスケはくいしんぼうにドラゴンバックブリーカー、二段階式ブレーンバスター、逆エビ固めの波状攻撃。
小峠もミラクルをロープを利用しての串刺しニールキックで倒して、セカンドロープ利用のボディプレス。

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しかしソバットで逆転のミラクル。ダウンする小峠を尻目に場内にラダーとイスを投げ入れる。小峠にイスを山盛り乗せるとコーナートップからラダーをフェースクラッシャーの形で目がけて落とす!起き上がらせるとミラクルドライバーwithチェア!

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場外に追放の小峠にくいしんぼうが追撃。
ミラクルは代わって入ったタダスケにフェースクラッシャーwithチェア。グラウンド卍固めで締め上げてからファルコンアロー、そしてムーンサルトプレスと畳み掛ける!
続いてツープラトンのブレーンバスターを狙うユニークチームだが、ここは小峠がスワンダイブ式ミサイルキックでカット!

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そのまま失速しない小峠。くいしんぼうをコルバタ式DDT。続いて飛びつきウラカンラナを狙うがこれはライガーボムで切り返される!
とどめと関空トルネードを落とすくいしんぼう!しかしこれはタダスケがカット。それでもミラクルはファルコンアローで小峠を逃がさない!
ミラクルは小峠にローリングエルボー、そこからロープに走るもタダスケがエプロンサイドから捕まえて羽交い絞め。
そこに小峠はレッグラリアートを狙うが、寸前ミラクルが脱出でそのままタダスケに誤爆!
ミラクルはそこを背後から近づいてテキーラサンライズで投げようとする!しかし小峠はそれを丸め込みでさらに返す!
ガッチリ固められたミラクルは返せず3カウントを聞くことに!

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突然の敗北に呆然とするユニークチーム。勝利するも疲労困憊のB&Gチーム。
ミラクルマンは立ち上がってマイクを握る。

ミラクルマン
「小峠!オレはしつこいからな!ミラクルマンしつこいぞって言われてもオレは終わらんからな!」

「先輩後輩、立場が逆転してオレが追っかけるでもええ、B&Gの他のヤツらなんか目に入らん!」

「とにかく小峠!これからもお前を狙ってくからなぁ、俺は終わらねぇからな、覚えとけ!」

ユニークチームが退場してやっとマイクを持つ小峠。

小峠
「くいしんぼう、ミラクルマン、あいつら強ぇよ、ヤベぇな」

「ケガ人が出てるからあんまり言いたくないけど、一人でもオレとタダスケが決勝に行くと思ったヤツいるか?」

「でも運がいいのかオレたちは準決勝なくて直接決勝や!今タッグフェスティバル、優勝に一番近い位置にいるのはオレたちなんや!こんなおいしい機会逃すわけないやろ!大阪プロレスに面白い革命作ったる!優勝するのはオレたちや!」


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そして迎えたメイン。
先に入場はゼウスと原田(B&G)。コーナーでアピール。原田は入念なストレッチ。
場内が赤く照らされる中、戦国タッグが入ってくる。気負わず、いきり立たず風格さえ漂う入場。

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B&Gチームは原田がゼウスを抑えて先発。戦国は相談の末、政宗が出てくる。
お互い距離を取りながら徐々にグラウンドの展開。マットを滑るような素早い原田の動きに付いていく政宗だったが腕や脚を極められてうめき声を上げる。アマレス的な動きでは原田優勢か。

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政宗はコルバタで原田を引き離して秀吉にスイッチ。B&Gチームもゼウスが出てくる。迫力のあるチョップ合戦、タックル合戦。まったくの互角。
そこに政宗が出てきて連携、ロープに振ってWのチョップ。ゼウスは後ずさりながらロープに飛んでタックルでお返し。
ここでB&Gチームの連携、政宗に原田が串刺しエルボー。そのまま振って迎えたゼウスが豪快に後ろへホイップ。
秀吉は原田とチョップとエルボーの打ち合い。そこにゼウスが入ってくるも二人まとめてラリアットとネックブリーカーの迫力技で同時攻略!
立ち上がったゼウス、再び秀吉とパワー合戦。ラリアットの打ち合い、今度はゼウスの勝利。立って来いとアピールする不敵なゼウス。

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ゼウスのブロックバスターで秀吉が投げ出され場外戦にもつれこむ両チーム。秀吉はゼウスを2階まで引き連れて2階席付近で乱闘。秀吉は1階にゼウスを落とそうとするが、あきらめると売店近くで床にペディグリー!ゼウスはうつ伏せにダウンしたまま。

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孤立した原田を戦国が攻め込む。秀吉が串刺しラリアットと撃鉄を浴びせてから逆エビ固め、そこに政宗がジャストヒットの顔面ドロップキック。

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政宗はロープ際でチョーク攻撃から延髄斬り。秀吉がミドルキックで寝かせて再びチョーク攻撃。

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ロープ際でダウンの原田に政宗、リングインのアトミコと見せかけて着地。小馬鹿にしたようなキックからバックドロップ。そして改めてリングインのトペ・アトミコ。

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秀吉はさらに原田を追い詰めコーナーでの恒例いつものやつ。チョップとラリアットの連打に原田はリングで大の字。

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なんとか政宗をフロントスープレックス投げて脱出に成功した原田。追いすがる秀吉をエルボーで突き放すとゼウスにタッチ。ゼウス満を持してのリングイン。
ゼウスは秀吉をリフトアップスラム。続いて政宗をベアハッグからの豪快スープレックス。

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しかしここで政宗がゼウスの足を捕獲でアンクルホールド。ゼウスは負傷から癒えていない左足を絞められて苦悶の表情。体を返して逃げようとするゼウスだが政宗も同時に体をひねり体勢は変わらない。2分近くアンクルホールド締め続けられたゼウスは動きが止まってしまう。

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なんとか片方の足で蹴り上げて技を解いたゼウス。政宗のカウンターを潰して両者はほぼ同時にスイッチ。

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秀吉は突っ込んできた原田をパワースラムで迎撃。しかし原田は立ち上がって秀吉を抱きかかえるとコーナーまで走って串刺しタックル。

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エルボー連打の原田に秀吉はお返しとばかりに重爆ドロップキックに顔面スタンプ。続いてコーナーから走りこんでのラリアットを狙おうとする秀吉だが、逆に捕まってコーナーにフロントスープレックスで投げ返される。入ってきた政宗もコーナーの秀吉めがけてフロントスープレックスで投げる!

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B&Gは政宗を捕まえると同時のラリアットとタックルで連携。ツープラトンのパワーボムは秀吉がカットイン。
政宗と原田は場外。秀吉とゼウスはラリアット合戦。

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打ち勝った秀吉は場外のゼウスと原田に大迫力のトペ・スイシーダ!
乱闘の中リングに上がってきたのは政宗と原田。政宗がスクリュードライバーで落とせば、原田がハーフハッチスープレックスで投げ返す。

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もつれる両者はエプロンサイドでの攻防に。原田は政宗をエルボー連打からジャーマンで投げようとするが、逆に政宗は急所蹴りから急降下DDTを敢行!エプロンサイドの固い面に頭を打ち付けられた原田は戦闘不能に!

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ここで戦国はゼウスを集中攻撃。秀吉がラリアット合戦を制すると政宗が足四の字固めとアンクルホールドで執拗な足攻め!絡み付いたように離れない政宗。再び動きを止められるゼウス!

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秀吉はゼウスを軽々と持ち上げエグい山折りでフォールを狙うもここは原田がカット。しかし逆に捕まってしまった原田は秀吉にコーナーで肩車されてしまう。
コーナーに登り合体の雪崩式フランケンを狙う政宗だがここは原田に腕を捕まれ投げ捨てられてしまう!強烈にマットに叩きつけられる政宗は致命的なダメージ!
秀吉は政宗を助けて原田をコーナーに追い詰めるも、スピアーを避けられてコーナーに激突。原田はそのまま秀吉を分断して後をゼウスに託す。

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ゼウスは政宗を高角度チョークスラム。すかさずフォールも政宗は執念で返す!
政宗はヨロヨロと立ち上がる。
それを待ち構えたゼウスはパワーボムの体勢、そして吼える!高々と持ち上げられもがく政宗、しかしそこから落差充分のゼウスボム!
ゼウス説得力充分の一撃で政宗から3カウント!

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試合後のマイク
ゼウス「チョットしんどいから待ってくれ...原田よろしく」

原田「オレたちが勝ったぞ!今年のタッグフェスティバル何が起こるか分からんけど優勝するのはオレたちや!」

ゼウス「今日の試合チョットだけ痛くてしんどかった。今日は絶対勝ったろって思ってたから、勝ってメチャメチャ嬉しいわ!ありがとう!」


セミとメインは勝敗の行方に歓声と悲鳴の入り混じる、大阪プロレスの9年間が築きあげた団体の力を証明する闘いとなった。
正規軍勢が消えてなお、ベテランと若手の均衡した力がつくり出す熱は選手一人ひとりの鍛錬の賜物といえるだろう。
それであったとしても今回の結果は衝撃的であった。
多団体からの参戦のTAJIRIとKUSHIDAのハッスルチームを除けばIMPに勝ち残ったのはB&Gの選手のみ。
可能性として見えてきたのは、誰も想像しなかっただろうIMPメインでのB&G対決だ。
そしてB&Gによってタッグフェス優勝と準優勝が占められたとなれば、いよいよ彼らが世代という壁を打ち壊したという既成事実を生む。
ここからファンの目は変わるかもしれない。まずは結果を見せた。そして彼らは未来への期待を背負うだろう。
その先に待つのはベテラン達によるB&G包囲網。より激しく感情がぶつかりあう終わりなき闘いの始まり。
どちらが団体を守るにふさわしい輝きを持ちうるか。
ベテランはプライドを懸けて高くそびえ立つ。
B&Gは引くこともままならぬレジスタンスとして勝利を宿命付けられる。

大阪プロレスの革命を告げる鐘が鳴り響くか。決戦まであと5日。
posted by ラポン at 23:13| Comment(6) | TrackBack(0) | 大阪プロレス観戦記2008 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月21日

復習タッグフェス(2)

さっきの続きです。

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タッグフェスティバル一回戦
第4試合 ○TAJIRI&KUSHIDA(8分37秒 スクールボーイ)冨宅×&佐
藤光留

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パンクラスミッション入場。
ネコ耳メイド(週プロいわくアキバ系ファイター)な佐藤光留。
冨宅は神妙な顔付き。
なんだろこのギャップ。

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続いて入場のハッスルチームがパンクラスチームを場外に引っ張り出して乱戦スタート。
合体パイルドライバーからコーナーで攻める。

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冨宅に側転からドロップキック。続いてその場飛びムーンサルト。TAJIRIが背中を守ってくれてKUSHIDAはイキイキ。

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TAJIRIの命令でKUSHIDAは冨宅にボディスラム3連発。で、弱らせてからTAJIRIがちゃっかりフォール。
TAJIRIワールド炸裂。

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ハッスルチームの優勢が続く。富宅が孤立時間が長い。
光留は「パンクラス見せてやりましょう」と檄。
そんな彼をハッスルチームはコーナーから何度も排除。光留くんやりにくそう。

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怪人TAJIRI、自分の事は棚に上げて光留を変態呼ばわり。どっちもどっち(笑)
TAJIRIがすごいのはワールドワイドな経験が放つオーラ。コーナーにいても注目を集める役者ぶり。

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ようやく冨宅はKUSHIDAにソバットで反撃。光留にタッチ。

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フラストレーション爆発の光留はハッスルの二人にクロスチョップ。TAJIRIには水車落とし。TAJIRIの「ギャー変態!」の声が場内にこだまする。
光留と冨宅かわるがわるKUSHIDAに強烈な蹴り。ミドル連打にヒザ攻撃、サッカーボールキック。たちまち劣勢のハッスルチーム。

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冨宅はKUSHIDAにバックドロップからチキンウイングに固めようとする。

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カットに入ろうとしたTAJIRIを光留が捕獲。首と腕が極められてしまう。でも股間を顔に押し付けられたTAJIRIはきっと精神的ダメージのほうがデカイです。

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チャンスに畳み掛けるパンクラスチーム。羽交い締めのTAJIRIに光留のニー。しかしこれが富宅に誤爆。そこをTAJIRIがスクールボーイで丸め込み富宅からピンフォール勝ち。

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ア然とするパンクラスチーム。
最後までTAJIRIの世界に支配されてしまった。
パンクラスチームは光留がメイド服のままTAJIRIに付き合ってしまった時点で負けていたと言える。
挑発的ムーブを含めた独特のペースこそがハッスルチームの怖さ。ダークホース的チームが残ってしまって準決勝は混沌か。

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タッグフェスティバル一回戦
第5試合 ×タイガース&バファロー(23分54秒 キド・クラッチ)
ツバサ&クーガー○

メインは先日、「華麗なるルチャ 震撼のムチャ」という題名で書きましたのでご覧くださいませ。
よろしくです。

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というワケでタッグフェス2日目、勝負の行方はどうなるか。
明日はどっちだ。
posted by ラポン at 17:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 大阪プロレス観戦記2008 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

復習タッグフェス(1)

観に行ったのにメインしか観戦記を載せてないタッグフェス開幕戦。ここで本日の復習を兼ねてギリギリ掲載。
なぜ第2試合がないかと言うとユニークなのと別で作成中ありまして。

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開会式。KUSHIDA「正々堂々ハッスルする事を誓います」と宣言。
あくまでもハッスルにこだわるのね。この全員集合の席でケンカ売った度胸は認めてやるぞ。
TAJIRIが面白がってニヤニヤとした顔で見てたし。

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下りる直前、ゼウスがマイク「何がハッスルや。なめとったらシバいたるぞ」との事。
東京っ子vs大阪っ子って感じ。生意気な転校生イジメやね。
タイマンしたら?

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第1試合 ×タダスケ(9分20秒 アンクルホールド)政宗○

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試合順によってテーマがあるという政宗。ねちっこいグラウンド。タダスケが体を入れかえて逃げようとしても政宗も合わせて体を返す。
エンドレス足攻め。

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タダスケも二段階式ブレーンバスターや逆エビ固めで反撃。でも起点となるロープワークを利用した突貫ファイトはさせてもらえない。

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このアンクルホールドにしろポジショニングは常にマットのど真ん中。
タダスケたまらずギブアップ。

試合はタダスケが捕獲されたときの「あーっ」という歎きの声と「おおーっ」という感嘆の声。政宗さんほとんどグラウンド一本で主役持ってっちゃいました。

その政宗さん、昨日のブログでこんなことを言ってました。この試合を考えると...怖っ。

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第3試合 ゼウス&小峠&○原田(9分42秒 逆エビ固め)ミラクル&
くいしんぼう&三原×

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B&Gフラッグ誇示
結構いい絵になってるじゃん。

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ミラくい三原。目に見えて三原くん緊張。初めての6人タッグが手加減知らずのブラドゥンガッツじゃあね。

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悪ガキ小峠、ミラコーに先制の蹴り。

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もちろんお返し。ミラコーさんの蹴りは結構重そ。
ゼウスはくいしんぼうを場外に排除。まともに試合をさせないつもりらしい。

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小峠に8人タッグの借りがあるミラコーはイスを持ち出すとラフファイト。しかしそれを空かすB&Gの狙いは三原。ミラコーはコーナーにいるところに再三意表を突いた攻撃を受ける。

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くいしんぼうにはシリアスの試合勘を取り戻す大事な一戦。しかし動きにキレがない。ゼウスにボディアタックをキャッチされてしまう。しかしこれは三原がドロップキックでナイスカット。
しかしパワー全開のゼウス。くいしんぼうと三原とをまとめてブレーンバスター。

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ミラコーは終始エキサイト。ミサイルキックやトペにキックを織り交ぜて攻める。
くいしんぼうも負けじとのケブラーダ。でも目立ったのはこれくらい。
最後は孤立が続いた三原に原田がズッシリ逆エビ固めでギブアップ勝ち。

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おさまらないミラコー試合後に取っ組み合い。ミラコーさんが一方的に仕掛けたんだけどね。
ここでもキラーなくいしんぼうは現れず、逆にそこが不気味か。

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三原くんがいたにしろ試合は圧勝。
でも試合中の選手一人一人への応援はかなりあるのにB&G自体に共感する歓声や拍手がなぜか少ない。
ファンのB&Gへの期待値が上昇してないのかも。この試合でも直接上を食ってやるってアピールはなくてひたすら三原攻めの感。ベテランにペース握らせずしてやったりってトコかな。
でも時代の流れを自分トコに引っ張ってくるにはタッグフェスでベテランから納得の勝利挙げるしかない。

それにしても熱かったミラコーと手の内を見せず不気味なくいしんぼう。怒らせちゃったからね。公式戦はB&G痛い目見るぞ。
posted by ラポン at 16:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 大阪プロレス観戦記2008 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月17日

華麗なるルチャ 震撼のムチャ

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プロレスのリング上は常に天下取りの舞台である。
生きる道としてプロレスラーを選んだからには、一度は王者のみが味わえる優越感に浸りたいと思うであろう。
しかしそれは待っていて訪れるものではない。

タッグフェスティバル2008。

大阪プロレスで1年に1度、もっとも強い二人を選ぶ闘い。
若手ベテランを問わず志ある者にチャンスを与え、頂点を競う初夏の祭典。

そして、それを制するものは天下取りに通ず。
大阪タッグ選手権への挑戦権。
タッグフェス優勝はすなわち、ゼロとGAINAにより高められ未だ沖縄の地にある王座を取り戻すというテーマも併せ持つ。
わずか3日間の爆発力がチャンピオンへの道を急速に切り開く。

アジアン・クーガーとツバサのタッグ、ムチャルチャは虎視眈々とベルトを狙ってきた。
イスやラダーを使った危険な空中戦ムチャリブレを駆使するクーガーと、メキシコ仕込みの熟練されたルチャリブレを華麗に操るツバサ。
だが現在のムチャルチャは、人気実力ともに大阪プロレスで一二を争うタッグチームにも関わらず未だ無冠の憂き目にあっている。
ムチャルチャはツバサが連続参戦できない事情もあり、大阪ハリケーン2008でのタイトル挑戦以降は栄誉を味わう機会を逃していたのだ。

その間にも姉妹団体である沖縄プロレス旗揚げに伴う選手の離脱、それに起因するルードユニットバッドフォースの解散。マスク剥ぎマッチを経てのタイガースマスクとブラックバファローのタッグ結成や、若手が結集したユニットB&Gの誕生などと大阪プロレスの勢力図は激しく動き続けた。
アジアン・クーガーは本流からやや離れたポジションでやがて来るだろう好機を窺っていたように見えた。海外を含めた数々の団体で経験と積み、新たなる闘いの場として大阪プロレスへの正規入団を果たしている彼にとって、今の現状は忸怩(じくじ)たる思いがあったのではないか。
現大阪タッグ王者のゼロとGAINAが大阪を離れる時、その挑戦者として名乗り出ることもできなかった彼ら。
至宝を取り戻すは我がムチャルチャ。今一度その実力を万人に見せ付けたい。タッグ最強の栄冠をツバサと分かち合いたい。
第一回戦、6月15日のメインイベント。そんな彼らの前にまず立ち塞がったのは、同じ正規軍の所属であるタイガースとバファローのコンビ。組んでからの日は浅いものの、バファロー復帰へのドラマが生んだ二人の固い絆は、それを埋めて余りあるものといえた。

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そして時はやってきた。
ムチャルチャの入場には華がある。黒で統一されたコスチューム。コーナーに備えるはイスとラダー。自身のプロレス、そしてプライドの象徴。
そしてその成り立ちのまま彼らは仕掛けた。入場をいきなりダブルのトペで襲う。虚を突かれるタイガースとバファロー。
突然の場外戦で試合は幕を開けた。
乱戦の中、あっという間にバファローの上に築きあげられるパイプイスの山。タイガースによって阻止されるもペースは未だムチャルチャが握っている。
クーガーがバファローに、ツバサがタイガースに同時のエプロンからのリングインギロチン。ツバサが場外で再びバファローを椅子の山に埋めると、そこにクーガーがトペ・アトミコwithチェアを敢行!

場外で動けなくなってしまったバファローを尻目に、ムチャルチャは連携でタイガースを攻める。
サンドイッチのドロップキックにダブルのカウンターエルボー。コーナーに追い詰めるとロープ間に据え付けたイスにタイガースの頭を叩きつける。
「ツバサ!」「クーガー!」呼びかけるだけで次々と決まる連携。タイガースはされるがまま。
ツバサがジャベでタイガースの足と腕を同時に極めていけば、クーガーはコーナーに逆さ吊りにしてイスを挟んだドロップキックとムチャ殺法で追撃する。

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やっと戦線復帰したバファローはクーガーのイスを逆に奪うとツバサにお返しのイス攻撃。そのイスをクーガーに投げ渡すとロープ越しにイスごとタックルで場外に叩き出す。
タイガースとバファローはここからツバサに集中攻撃。場外に落ちた時の打ち所が悪かったのかクーガーは、背中の辺りを気にしながら這いあがるようにしてコーナーに寄りかかる。
孤立してしまったツバサはバファローにスライサーからエプロンへのドロップキックの連続技、そこから強烈なニー、そしてバックドロップと畳み掛けられる。
コーナーに追い詰められると二人がかりのエルボースタンプ。
「ツバサ!」とクーガーの檄が飛ぶ。その声に応えたかツバサは意表を突く飛びつきフランケンシュタイナーをタイガースに決めて脱出成功。

クーガーは背後からのドロップキックでバファローをコーナーへ追い詰める。モンキーフリップは落とされて逆にミサイルキックを浴びるもUターンブルドッキングですぐさま反撃。
そしてエプロンにバファローを寝かせるとギロチンを落とし場外になだれ込む。
代わったツバサをタイガースはミドルキックで倒しサッカーボールキック。そのまま座り込むツバサにに滑り込んでのクローズライン。ツバサはエルボー合戦からタイガースのハイキックをかわすと背後を取る。しかし逆に背後を取ったタイガースは一閃ジャーマンスープレックス!しかし返した次の瞬間ツバサがタイガースに首と腕を極めるジャベ。
カットに入ろうとするバファローをクーガーが場外で分断。うめき声を上げるタイガース。それでもなんとかロープエスケープで逃れるタイガース。

ここから両チーム入り乱れてのラッシュ。ツバサがバファローにドロップキックを放つと、そこにイスを乗てからクーガのリングインギロチンwithチェア!
場外のツバサにタイガースがトペ・コンヒーロを放てば、場内ではクーガーがバファローにコーナートップからのフランケンシュタイナー!
ツバサがバファローにトラースキック!タイガースがツバサにハイキック!クーガーがタイガースにドロップキック!バファローがクーガーにバックドロップ!
ダメージに全員がリング上に大の字。ダウンカウントが数えられる中、フラフラになりながらも立ち上がる4人。

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息を吹き返したかのようになおもハイスパートが続く。
タイガースがクーガーに低空ドロップキック。そこをバファローが羽交い絞めにしてタイガースがミサイルキック。しかしこれは誤爆でバファローに命中!
そのタイガースの背後を取ったクーガーは一声「ツバサ!」と叫ぶ。呼応するように滑り込んできたイスを片足で踏み止めるとそのまま顔面スタンプチェア!
うつ伏せにダウンしたままのタイガースをクーガーロック3号に胴締めで絡めてガッチリ極めるクーガー!カットに入ろうとするバファローをツバサがドラゴンスリーパー捕獲!
タイガースは激痛に絶叫しながらもなんとかエスケープ。

ここでツバサはドロップキックからプランチャでバファローを場外に排除。
クーガーはペディグリーで再びタイガースをダウンさせるとラダーをコーナーに設置。ツバサはタイガースの上にイスを敷いてフィニッシュの準備をする。見栄を切るクーガーだが、そのラダーにバファローがタックルで激突!観客の悲鳴と共にそのまま放り投げられるように場外に落ちるクーガー!
場内はバファローとツバサの一騎打ち。壮絶なラリアット合戦は意地のツバサが勝利。そして背後からストレッチプラムで腰を落とそうとするツバサ。
しかしそれを脱出するとバファローはラリアット連打から垂直落下式バファロードライバー!
カットに入るクーガーだが場外落下のダメージで右足を引きずっている。クーガーはサンドイッチラリアットこそかわすもののバファローに浴びせ倒すようなラリアットを食らう。
そのままバファローはツバサを場外に分断。タイガースに後を託す。

タイガースはクーガーの背後を取るとジャーマンスープレックス!返されると座り込むところにバズソーキック!それでもカウント3を許さないクーガーにタイガーススープレックス!
しかしこれはクラッチが弱く崩れてしまう。クーガーは足の自由が効かずそこから反撃できない!
それならばと変形タイガーススープレックスの態勢に入るタイガース!
しかし次の瞬間、払い腰のように投げられたタイガースにクーガーのキドクラッチ!一瞬の早業にタイガースこれを返せず大逆転の3カウント勝利!

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場内は興奮の大歓声!歓喜の中飛び込んでくるツバサ!
レフェリーとタコヤキーダーがクーガーの足の具合を確かめる中、二人はガッチリと手を取り合う。
バファローは信じられないといった様子を見せるがやがて4人が互いに健闘を称えあった。

テーマ曲が終了すると勝利を称える「クーガー!」のコールが乱れ飛ぶ。

クーガーが片足をかばいながらも立ち上がりマイクを持つと「勝ったぞー!大阪プロレスで一番輝いているタッグチームはドコや!?」と叫ぶ

「ムチャルチャ!」場内から声が飛ぶ。

「このまま2回戦!決勝も!頑張るぞー!。大阪プロレス史上!最も危険で!最も華麗な!ムチャ!ルチャ!に注目!」
クーガーとツバサは再び抱き合い、勝利を確かめあった後、リングを後にする。

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そして翌日、クーガー骨折の報。
全治3ヶ月、タッグフェスティバル続行不可能。
ムチャルチャが勝利の為に払った犠牲はあまりにも大きかった。
あの勝利を目の当たりにした者はきっと、彼らが決勝のリングに立つ姿を確信したことだろう。
しかし夢は半ばで消え、ムチャルチャの反攻は何ヶ月も先になるだろう復帰を待つしかなくなってしまった。

プロレスは体を酷使する職業である。ただでさえケガと付き合っていくその生活の中で、イスやラダーを頻繁に使うクーガーの技の数々がどれだけ危険なのかは、彼の体に絶えない生傷を見れば分かるというものだ。
しかしクーガーが、自ら築きあげたスタイルに己の人生を賭して向き合う姿を誰が責めることができようか。
彼はアジアン・クーガーの名の誇りのままに足が骨折してからも試合をやり遂げたのだ。もちろん褒めるつもりは無い。ケガをしない事はプロレスラーにとって一番大事なことだから。

でも、みんなずっとずっとアジアン・クーガーの危険な魅力に満ちたプロレスを見ていたい。
だからこそしっかりと治して戻ってきて欲しい。
ファンが、選手が、何よりツバサが待っている。

危険をかえりみない男は危険を最も知るはず。今回のような惨事は二度と繰り返して欲しくない。
より強い魅力を備えたムチャルチャの復活は、よりプロレスラーの強靭さを証明するものであってほしい。
大阪プロレスの未来を明るく照らしていく為に。
posted by ラポン at 23:53| Comment(5) | TrackBack(0) | 大阪プロレス観戦記2008 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月10日

でら素敵な男達

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「でら名古屋プロレス」の旗揚げ戦は800人の大観衆を集め、見事に超満員札止めとなった。

会場であるZeppNagoyaは中規模ながらも新日本プロレスやNOAHなどのメジャー団体が大会を開催している会場。
ツヤのない黒の内装に包まれた館内とライブ向けに設置された豪華な照明設備もあって雰囲気はすこぶる良い。

この日、でら名古屋が地域対抗初戦 として最初に迎える相手はKAIENTAI−DOJO。旗揚げから6年。数々のスター選手を所属させる千葉の名門プロレス団体だ。この日のカードにもTAKAみちのくを始め団体のエースから期待の若手まで対抗戦の名に恥じないメンバーを揃えてきた。
対するでら名古屋は監督の高木三四郎にコーチの高井憲吾。あとは東海地区で知名度の高いSHIGERUを除けばデビュー数試合の新人2名と、この日がデビューとなる2名が所属するだけだ。
勝負は見えすぎるくらい見えている。一つ間違えば一方的な試合で終わってしまう。
しかしこの日会場に詰め掛け、闘いを見つめる者の熱はそれを感じさせないほどに高かった。それは地方のプロレスファンなら一度は夢見る地元の名前を冠する団体設立への高まる期待。選手は地元の為に、地元は選手の為に、常に通いあえるハートを持つ団体の誕生。

そしてその瞬間は訪れた。

でら名古屋プロレスのテーマ曲VOMIT Wrathの「LoST」が流れる中、K−DOJO選手の入場。
続いて大歓声の中でら名古屋の選手が入ってくる。
満感の表情の高木、気合い爆発の高井、闘志を秘めてSHIGERU、飄々と笠木、まっすぐを見つめて宮本、緊張の中に決意の榊原、高ぶる気持ちに握りこぶしの入江!
音響と光が彼らを奮い立たせる。津波のように押し寄せる歓声!

見届ける為に我らは来た。
その心は選手とともにリングの上だ!

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花屋で働き花を愛する心優しい青年。
そしてプロレスラー。

宮本武士はその合反する2つの心を有してオープニングのマットに立つ。
旗揚げ戦がデビュー戦。青いパンタロンが目に新しい。引き締まった筋肉はキックボクサーのようだ。
相手は若きテクニカルファイターのヒロ・トウナイ。

両者は額をこすりつけて睨み合う。
そして宮本のキックとトウナイのサブミッションが火花を散らす。ロー、ミドル、慎重に距離をとる両者。
しかしタックルで捕まると容易にグラウンドの展開。いいように体をコントロールされる。
脇固めに逆十字。腕が狙われる、悲鳴を上げる間接、苦痛に歪む宮本の顔。
初めて観衆にさらす顔。その目は闘争心にあふれている。
何とか逃れてエルボー連発の宮本。コーナーに振って体を浴びせるようにエルボー。
突破口は己の蹴り。息が切れても打ち続ける。
でら名古屋の栄えあるオープニングマッチ。プロレスラー宮本武士としてのオープニングマッチ。
一分でも長くリングで闘う為、ただ相手の肉体めがけてキックを放つのみ。
やがて膝を落とすトウナイ。宮本は自らロープに走ってランニングからのキック!
しかしそれはトウナイの誘い水だったのか、かわされた次の瞬間アームロックをガッチリ極められた宮本は外せずギブアップ。

試合後再び睨み合う二人。
これから目指すスタイルにトウナイは天敵。
いつかの再戦。いつかのリベンジ。

宮本武士よ、美しき花を愛で、リングの相手を徒花と散らせ。


第1試合 30分1本勝負 ○ヒロ・トウナイ ( 6分55秒 アームロック ) 宮本武士×

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周囲の意見は一致してプロレスと縁のなさそうな人物。
現役大学生でプロレスラー。
それでも榊原渉はプロとして境界線を越えた。

監督の高木三四郎は現代っ子と呼ぶ彼を現代プロレスの象徴と考えているのか。
プロレスの過酷な環境は弱くなったと言われる現代人の心と体を改革できるのか。
厳しい練習を乗り越えデビューを迎えた彼の前にはプロレスという世界特有の「ヒール=悪役」という存在が立ちはだかる。
その名はKAZUMA。
KAZUMAは榊原をすでに捕らえた獲物かのように痛ぶる。
コーナーに追い詰め拳を浴びせる、場外に放り出してチェーンで殴る。
それを榊原は覚えた全てで対抗する。巨体のKAZUMAを全力でボディスラム。ブレーンバスターも一度は失敗するものの、二度目は逆に阻止して放つ。

KAZUMAは全体重を乗せたフットスタンプでお返し。悶絶する榊原。
身体は大きいが筋肉は発展途上の榊原。一撃が大ダメージ、とにかく攻め続けるしかない。
渾身のチョップ連打。コーナーのKAZUMAめがけて体ごと浴びせる。
しかし強靭な体のKAZUMAは受けきると榊原をコーナーに追い詰め連続ラリアット。大きく抱え上げアバランシュホールドで叩きつける。
なんとか返す榊原。顔には限界の色。
だがプロレスラーの限界はここではない。それが彼を突き動かす。
KAZUMAのAAAXボンバーをかわす。そして相手がよろめく程の張り手!
最後は再び放たれたAAAXボンバーの前に沈むも彼に最後まで「諦め」の二文字はなかった。

余裕顔のKAZUMA。ダウンしたままの榊原。

こうしてパワー&ラフというプロの洗礼が榊原に植えつけられた。
まだ表情には余裕はない。それでも闘った。立派に闘えた。
これから榊原渉はもっともファンに近い存在になるではないか。なりたくてもなれないプロレスラーへの高い壁。それを少しづつ彼が克服してゆく。
それならば、彼は成長とともに共感を呼び、でら名古屋プロレスの牽引力となるかもしれない。

らしくないプロレスラーがプロレスを極める。
それはとても痛快な事だ。


第2試合 30分1本勝負 ○KAZMA ( 7分58秒 AAAXボンバー → 腕固め ) 榊原渉×

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旗揚げ戦寸前になって第3試合におけるK−DOJO側のメンバーが変更になった。

軽量でスピーディな大石真翔と旭志織のコンビから、突貫系のファイター稲松三郎と様々なタイプの蹴りを放つ関根龍一へ。
タックルや打撃が得意で当たりの強い両者。言ってしまえばより対抗戦向きに陣容を変えてきたと言えるのかもしれない。
迎え撃つでら名古屋のコーチ兼選手である高井憲吾からすれば実績的にはどちらでも問題はない。しかしデビュー間もないパートナーの笠木峻にとって、どちらにしろ未知の相手。しかも実績が大きく上の相手への対処などはなから考えが及ばないはずだ。
勝敗の行方はその笠木の頑張り次第。これは一目瞭然だ。
案の定、試合は笠木が相手コンビに捕まる展開となる。

先発はお互い蹴りが持ち味の関根と笠木。しかし軽い攻防ですぐに両者交代。
高井と稲松は挨拶代わりのチョップとタックル合戦。高井は稲松を自コーナーに押しやりチョップ。交代した笠木はミドルキック。
しかしここからK−DOJO組がスムーズなタッチワークで笠木を捕らえる。
関根は首と腕に狙いを定めて彼の動きを止める。稲松はバックブリーカーから逆エビ固めで腰狙い。笠木の表情が歪む。
なんとかドロップキックで返した笠木は高井にタッチ。
なかなか出番が回ってこなかった高井は気合重点完了。K−DOJO組に次々とスピアーを浴びせ、コーナーに横付けにした稲松に渾身のスピアー。
稲松もブロックバスターを耐えると河津落としにバックドロップ。迫力の攻防に観客が沸く。
代わった関根と笠木はキックの攻防。関根はコーナーに貼り付けてキック連打。笠木も負けじとハイキックをかわして延髄斬り。そしてミドルキック連打。座っている相手にもジャンピングミドル。
蹴りならまったく負けてない。頼もしい笠木の気合溢れる表情。
捕まって稲松の369(サブロック)、関根からは抱き上げるようなエグい逆エビ。それでも屈しない。
逃れてスイッチすると、高井は関根の蹴りにもひるまずタックル、そしてパワーボム。
笠木はドロップキックで場外にふっ飛ばしプランチャで稲松の分断に成功。ここで高井が好機に畳み掛ける。
関根に豪快なジャーマン。返されるとリバースのブレーンバスターの体勢から垂直落下DDTで落とす新技「でらホフバスター」で完璧なフォール勝ち。

待望のでら名古屋プロレス初勝利。笠木の粘りと高井の勝ちへの執念が生み出した歴史に残る一勝。

高井は勝ち名乗り。笠木はダメージで片膝をついたまま。
やがて高井が笠木の手を上げる。
笠木の試合運びは新人のソレではない。この大舞台で抜群の状況把握能力。捕まる場面も多かったがK−DOJO組の猛攻に耐えて高井の反撃を呼びこんだ文句なしに勝利の立役者。
そして、でら名古屋の新人を預かるコーチとして、皆を引っ張るベテランレスラーとして一回りも二回りも大きく見えた高井。
彼がいなかったら、でら名古屋の夢は実現しなかったのではないか。それは教育うんぬんではなく、高井の存在が団体の熱を急激に上げている事実。
観るものに伝わるパフォーマンスそして雄叫び。若い新人達が見習わなければいけないプロとしての振る舞いそして経験。
彼がでら名古屋を一つにしている。そして背中を押し続ける。
各団体でくすぶっている選手は多い。レスラーとして充実の場を手に入れた高井は幸せだ。
そして彼のそばにいられる若者達も幸せだ。


第3試合 30分1本勝負 ○高井憲吾&笠木峻 ( 13分12秒 でらホフバスター → 片エビ固め ) 稲松三郎&関根龍一×

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SHIGERUはでら名古屋プロレスでプロレス人生を終えたいと考えている。

だからこの団体に賭ける想いは格別。
そんな彼は旗揚げを前に腰を負傷していた。いつ悲鳴を上げるかわからない爆弾。
それでもこの日だけはリタイアする事はできない。相手は日本に世界にプロレスを渡り歩き、多くのレスラーがリスペクトするTAKAみちのく。
誰にも任せたくない。誰にも取られたくない大役。
そしてでら名古屋の選手としての使命感。
この日の彼には最低限のテーピング。不調を微塵も感じさせないたたずまい。
自分が負ければでら名古屋の負け越しが決定。胸にあるのは悲壮なまでの必勝の覚悟。

いつものようにタオルを被り入場してくるTAKA。
コールが終わるやいなや仕掛けたのはSHIGERU。
いきなりのドロップキックたまらず場外のTAKAにロープ最上段越えのトペコンヒーロだ。
休まずアームブリーカーで腕にダメージを植え付けペースを握ると、再び場外でのイス攻撃。
SHIGERUの真骨頂、ラフと一点集中の二重奏。
ここまでは良かったのだが次の瞬間SHIGERUに暗雲が垂れ込める。観客席にスローするところを逆に振られイスにまみれ腰を痛打、そのまま動けなくなってしまったのだ。
場外カウントアウト間際に戻ったSHIGERUだったが、ここからTAKAの非情な攻撃が始まる。
ボディスラム、ストンピング、逆エビ固め、すべて腰狙い。とどめを狙うジャストフェースロックこそすり抜け逆に決めるもののダメージは蓄積されてゆく。
ここからSHIGERUは奇跡の復調。コーナーを使った連続攻撃。ハイキック、ドロップキック、ランニングエルボー。
続いてのフィッシャーマンバスターは耐えられたもののすぐさまフェースロックに腕ひしぎ逆十字。そしてついにフィッシャーマンズバスターを敢行。
トップロープからのダイビングはかわされたものの、ここで再度のフェースロック。しかしこれは使い手であるTAKAに切り返されエグい角度でガッチリ決められてしまう。
逆に決めることで回避してきたTAKAの必殺技。しかしこの瞬間を待っていたかのような鮮やかかつ一瞬の体捌き。
ギブアップしないSHIGERU。
しかしここでレフェリーは危険を感じてストップ負けを宣告。納得できないとレフェリーに詰め寄るSHIGERU。序盤のダメージが心象に残っていただけに仕方のない裁定でもあり、彼にとっては悔やまれる幕切れとなってしまった。
背負われて退場するSHIGERU。

世界のTAKAみちのくと名古屋のSHIGERUが見せた息詰まる攻防。

旗揚げのセミファイナルの使命は果たされたと思う。しかし万全ではなかっただけに本人はまったく納得などしていないだろう。
新人中心の選手層。中堅の彼がこれからもでら名古屋の勝敗のカギを握るのは間違いない。
待たれる完全復活。

勝利に貪欲な野武士のごとく。
名古屋のラストサムライは逆襲を誓いその刃を研ぐ。


第4試合 30分1本勝負 ○TAKAみちのく ( 11分44秒 ジャスト・フェースロック → レフェリーストップ ) SHIGERU×

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メインイベントの相手はK−DOJOにおける文句なしのエース、真霜拳號。そして未来を担うエースの滝澤大志。団体にとってTAKAみちのくが象徴なら彼らは誇りそのもの。いくら他を全勝しても彼らが負ければ、それはK−DOJOの敗北を意味する。
そんな中、でら名古屋の最後の砦となるのは監督の高木三四郎とこれがデビュー5戦目となる入江茂弘。
高木はK−DOJOで闘いたい相手として真っ先に真霜の名前をあげていた。その高木のキャリアをもってしても有数の強敵コンビと言える彼ら。新人である入江にとっては想像もできない相手だろう。
しかも彼は敵だけでなく旗揚げ戦を飾るメインの重圧とも闘わなければいけないのだ。
しかしデビュー直後から雑誌や業界の高い評価を受けている入江。酷とも言える采配は彼に対しての期待への裏返しとも言えるのかもしれない。

そしてそのコーナーに立つ彼の大きな背中には悲壮感とは違う何かが見えた。
それは無心。
責任、覚悟、恐怖、その全てが混じりあって残った闘いの本能だけが彼を包んでいるように感じられたのだ。

続く高木はそんな入江を鼓舞するかのようにコーナートップで躍動する。

しかし真霜と滝澤の入場によって館内の空気は一変。
真霜の敵と分かっていても全身を痺れさせ、ストレートに強さを感じさせるオーラは思わず「真霜!」と応援してしまいそうになる程だ。
滝澤も恵まれた背丈、そして不敵な面構えはすでに大物の片鱗をうかがわせている。

旗揚げ戦のメイン。でら名古屋vsK−DOJO最終決戦。
観客の興奮は最高潮に達する中、ゴングは打ち鳴らされた。

入江と滝澤はリング中央で対峙。身長は滝澤が顔一つ上。視線は合わない。そこから向こうのコーナーに立つ高木を睨みつける。
「入江よ、オマエなど眼中にない」とでも言うように。
挑発された入江、エルボーの連打。それでも前に出る滝澤。ここから滝澤とがっぷり四つ。腕の取り合いでは滝澤が優位。
お互いスイッチして高木と真霜のタックル合戦の後、再び入江と滝澤の攻防。
プロの技が入江を襲う。滝澤の長身から繰り出すチョップ。代わった真霜から仰け反るようなエルボー。
入江も負けじとエルボー。しかし何倍もの衝撃でやり返される。滝澤がチョップ連発で、真霜が蹴りで入江の胸を腫らす。
続くグラウンドで攻め立てられて、再び滝澤が入るとエルボー合戦。
休む間もない重い攻撃。孤立の時間が長い。
入江はなんとか己のヒジで挽回しようとする。ひるんだところを持ち上げようとするが、ボディスラムも大きな滝澤には上げるだけでも難関。
こらえられてしまうが相手のロープワークにカウンターのパワースラムの入江。

代わった高木はコーナーの滝澤にリバーススプラッシュ。パワースラムは持ち上がらなかったものの続くドロップキックで再び入江につなぐ。
入江はコーナーの滝澤にエルボーから首筋に連続ハンマー。そしてジャンピングエルボーと躍動するが、またしてもK−DOJO組に捕まってしまう。
羽交い絞めにされての真霜の蹴り、コーナーへのリバーススプラッシュ、ブロックバスター。
救出に入ろうとする高木も両者の連携でつぶされてしまう。
動きが止まった入江に滝澤はバックハンドのエルボー。コブラツイストは片足を持ち上げてよりエグく決まってしまう。
耐える入江。これは高木がなんとか救出。

ここで高木がなんとか流れを変えようとする。真霜の強烈なミドルキック連打をラリアットで打ち落としてスタナー。滝澤にはラリアットからパワーボム。
しかし後が続かない。入江はスピアーの一撃から滝澤の足をロックしてスタンディングで絞めようとするが、持ち上がらずアキレス腱固めに移行。
これは逃げられて真霜の登場を許してしまう。
高木は場外で滝澤によって分断されている。孤立無援だ。
それでも握りこぶしの入江!果敢に真霜に立ち向かう。蹴りを打ち込まれてもエルボー!とにかく全身の力をこめたエルボー!
本能で返す。目を剥いて立ち上がる。その目は死んでいない。
焦れてきた真霜は渾身のエルボー!入江の体が泳ぎ、すぐさまダウン。
それでも起き上がる。何度もエルボーを振り抜く。ついに真霜が仰け反りふらつく!
しかし真霜は突進してくる入江に投げ捨てジャーマン、バズソーキック!
怒涛の攻撃。それ一発だけでも終わりそうな一撃!
それでも返す。その目はうつろ。
真霜はそれを持ち上げる。ブレーンバスターの体勢だ。入江の目はもうすでに開いていない。そこから垂直落下!
入江はついにKO3カウント。

ダウンする入江に張り手の真霜。一度は高井に引き剥がされるも再び即頭部に蹴り。
生意気な新人。
デビュー5戦目の入江がトップレスラーに残した第一印象。
危険な垂直落下を出させた粘り。
勝ち名乗りを上げる真霜に這ってまで向かっていこうとする執念。
がむしゃらだった。相手は絶対的に強かった。でも喰らいついた。
そして真霜に小さくとも爪あとを残した。
それをファンが見届け、感じ取った。それだけで価値がある。

今はあまりにも遠い存在。でも、成長した彼が再び真霜と向かい合うのを皆は待ち続ける。
いつの日か振り向かせそして...。


第5試合 30分1本勝負 ○真霜拳號&滝澤大志 ( 18分42秒 垂直落下式ブレーンバスター → 片エビ固め ) 高木三四郎&入江茂弘×

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「猛烈に悔しい!」膝まづき絶叫する高木。目頭を押さえながらも話し続ける。

「でも、まだ何も知らなかった素人のこいつらがココまでこれた...こいつらはダイヤの原石です」

「でら名古屋を言い出した時、オレは一人じゃなかった。すぐに名古屋の色んな人が協力してくれた。そして高井も選手を立派に育ててくれた...ありがとう!」
高井と握手する高木。高井の目にも光るものが。

「オレはDDTという団体をやっているけれども、ワガママを言わしてもらえればでら名古屋もオレの...いやオレ達の団体です!」
場内から「高木!」「監督!」の声が飛ぶ。

「この普通の奴等なら逃げ出してもおかしくないこの状況で...負けはしましたけど、こいつらは立派にやり遂げました!SHIGERU、オマエも頑張った!」
高木はここで入江を呼ぶ。マイクを渡された入江は体力を振り絞って立ち上がり、話し始める。

「ご来場ありがとうございました。自分はでら名古屋プロレスには入って...体力も昔に比べて付いてきたと思います。でも高井コーチから教えてもらった一番大事なことは...立ち向かうという根性です!」

「自分はこれからどんな相手だろうと...どんな戦いだろうと全力で立ち向かっていきます!」
息も絶え絶えだが、しっかりした決意に次々と「入江!」の声援。

最後はリング上の全員が並び立ち高木のマイクで締める。
「ここにいる選手達の心は一つです。これからもでら名古屋プロレスは立ち向かいます!次はもっともっと練習して必ず勝ちます!応援よろしくお願いします!」
場内は拍手と大歓声。「ありがとう!」「でら名古屋最高!」などの声が上がり、選手を応援する横断幕がはためく。

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でら名古屋プロレスが観ている者に与えてくれたもの。それは挑戦する根性、そして勇気。
ゼロからのスタート、他団体のリングを借りての練習、慣れない街頭での宣伝活動、痛みと緊張のデビュー、そしてこれからも続く未知との闘い。
そんな彼らの勇気の連続がこの旗揚げ戦を最高の舞台に仕上げた。
1勝4敗という結果。
でも間違いなく次の感動を求めてファンは訪れる。
なぜならこの日でら名古屋プロレスの新人達が見せてくれた、たくさんの未来の光があるから。
その光はまだ揺らいでいて頼りないけれど、やがてまばゆい輝きでプロレス界を照らすと信じてる。

無限の可能性に心から拍手を送りたい。

でら名古屋プロレス旗揚げおめでとう。
そしてありがとう、でら名古屋プロレス。

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SHIGERUとの試合後、TAKAみちのくのコメントがあった。

「ほとんどデビュー戦同然のヤツらばっか...その中で高井とSHIGERUはキャリアがある。でもチョットそれにしちゃダメじゃないのか!?」

「やるんなら名古屋の頭獲るくらいやれよ!監督の高木三四郎ツブせ!SHIGERU、コーチの高井ツブせ!今日のじゃ誰にも勝てねぇ!オマエすぐ下に抜かれるぞ!上狙え!そしたら上あがった時、もう一度オマエとやってやるよ!やるなら名古屋のトップ獲れ!」

プロレスサミットの開催を始め、広い視点でプロレス界を見渡すTAKAみちのく。痛烈だがでら名古屋プロレスの将来に期待した大いなるエールに感じた。
posted by ラポン at 16:15| Comment(4) | TrackBack(0) | 大阪プロレス観戦記2008 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月27日

世ハ戦国ナリ

あまりにも唐突すぎた。
5月17日のサタナイで秀吉の口から飛び出したのは大阪プロレス王座への挑戦宣言。
タッグではない、シングルである。
それが秀吉個人としての独断的な考えであったことは、すぐさま政宗が噛み付いたことからも判断がつく。
かくして突然起こったリング上の些細な口ゲンカは、あれよあれよという間に挑戦者決定戦まで発展してしまう。
固い信頼関係から結ばれた戦国の二人が、チャンピオンのタイガースを「コイツ」呼ばわりして踏みつけがらイガミ合う様はどこか滑稽でもあったが、とにかく1週間後の24日、彼らは2年ぶりに雌雄を決することとなった。

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奇妙なものである。
本来なら二人の闘いは大阪プロレスでもっとも実現性が低く、天王山トーナメントなどの強制力が働かない限りはあり得ないカード。実際、前回のシングル初対決は2006年天王山で行われいる。その頃の大阪プロレスHPでの試合結果寸評を見てみると、

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天王山2006 1回戦30分1本勝負
 ○秀吉 (21分31秒 雪崩式落城→片エビ固め) 政宗×
※黒のコスチュームの政宗に真っ赤なコスチュームの秀吉。パートナー同士正真正銘の初対決は緊張感あふれる出だしとなる。組みかかる政宗を吹き飛ばし珍しいドロップキックからペースを握るかと思われたが、政宗もコルバタからプランチャ式アームホイップで対抗。秀吉の遠慮のかけらもないキック、パンチ、スタンプが政宗の体力を奪っていくが、政宗も変則的な関節技、スタナー、DDTを繰り出す。一進一退の攻防が繰り広げられ、政宗の雷切、秀吉の落城が決まっても決着はつかない。死力を尽くしたファイトは秀吉の飛びつきフランケンから奥の手、雪崩式落城で決着。

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彼らは当時、普段の名コンビぶりなどドコ吹く風で、天王山優勝を目指して遠慮なき潰しあいを繰り広げた。
HPの写真には試合後に健闘を称え抱き合う二人が写っている。それでも揺るがないのが戦国の絆なのだろう。
以前は天王山優勝のため。今回は大阪ベルト挑戦のため。闘う舞台の重要性は大きく変わらないのだが今回はなぜか違った。プレミアムカードだと両手を挙げて喜べない何かがあったのだ。
それは変化を感じさせる雰囲気が、この日の大阪プロレス全体にあった事。
まずハッスルとの交流によるゼウスの欠場。ビッグイベントである「ハッスルマニア」の日程が重なったことにより、参戦していたKUSHIDAとともにサタナイにゼウスの姿はなかった。
通常なら全試合が発表されるHP上のカードも、戦国対決を含めた2試合だけに留まっていた。
その原因が分かっていても普段と違う状況は不気味さを覚えてしまう。
あらぬ想像が浮かぶ。予期せぬ乱入者、戦国の分裂、ユニット再編成。
沖縄プロレスの旗揚げによってポッカリ空いた選手の穴が、巨大なブラックホールのように選手達を吸い込んで散り散りにしてしまうのではないかという不安。
少数精鋭であるB&Gからのゼウスの他団体参戦と、ルード存在意義を問われる中での戦国対決という二つ局面が口火となって、混迷が広がるかもしれないという焦燥。
今までの当たり前のようにいた沖縄軍の面々がいなくなった。それに大改革という言葉が独り歩きしてしまって、何が起こっても不思議ではない感覚に陥ってしまったのだ。

大阪プロレスに対してコントロール宣言をした戦国タッグ。自らのコントロールが乱れてしまっては元も子もない。
まず行われた4試合。新人達の絡む試合は着実に進む改革。ユニーク軍の外敵を迎え撃つ新しい展開も改革であり革新。B&Gと小峠を取り巻く関係の変化も変革と言う名の改革。
戦国に訪れる何かを予感してしまう。メインまでが平坦であればあるほどその先に崖が待っているかもしれないという恐怖。
全てをはらんで二人は別々のコーナーに立った。

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特に気負うわけでもなく両者。
ゴングからやがてチョップ合戦。重い打撃で秀吉。揉み合った後、政宗は目を押さえて痛がるしぐさ。テッドレフェリーが即座にチェックするのを不安げに近づく秀吉。油断を見逃さない政宗はサミング!相手の機先を削ぐ政宗のウマさ。
速く細かく当てて秀吉の世界に合わせない政宗。しかし秀吉は政宗の蹴り足を受けると早くも重爆撃のドロップキックで政宗を吹っ飛ばす!
場外に逃れた政宗、秀吉が近づくたび入ろうとする体を返す。何度も繰り返されて焦れる秀吉。心理戦で流れを引き戻そうとする政宗の作戦。
しかしそれは逆効果となった。秀吉の溜まったフラストレーションは蹴り、チョップ、ラリアットとなって政宗に降り注ぐ。ダウンしようとコーナーに座り込もうと逃げ場はない。ただただ食らい続ける政宗。

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闘いは再び場外へ。ダメージを抱える政宗に「起きろ!」とばかりにペットボトルのミネラルウォーターを浴びせる秀吉。
連続して鉄柱攻撃を受ける政宗。ところが起き上がった手に一脚のパイプ椅子が。痛烈な一撃を受けてダウンする秀吉。その無防備な左足首にもパイプ椅子の一撃。叫び声を上げて悶絶する秀吉。続けざま椅子のカドで足首をグリグリえぐる政宗。無情な攻撃に観客の悲鳴。
ここから政宗の執拗な一極集中。足首に体を落とす、捻る、極める、どっしりと監獄固め。頭を抱えて激痛にもだえる秀吉。エプロンサイドに逃げれば場外から再び足首にドロップキック!

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完全に動きの止まった秀吉。逆に動きを速める政宗。しかし秀吉はそれを受けてパワースラムで逆転!それでも走りだす政宗にカウンターのスピアー!
秀吉は政宗を引きずり上げてペディグリー!リバースフルネルソン状態のまま持ち上げもう一発ペディグリー!離さない!再び3発目のペディグリー!
体全体を何度も叩きつけられ、倒れたままの政宗にお返しとばかりの珍しいアンクルホールドを極める秀吉。逃げようとするとフットスタンプで追撃してもう一度アンクルホールド!
政宗はその足を捻り返すとアンクルホールド。この切り返しの素早さ!足にダメージが累積している秀吉はたまらずエスケープ!
ロープ際で政宗はブーメランキック。しかし蹴り足を捕まえれば秀吉の射程距離、そのまま高く持ち上げて高角度のスパインバスター!
怒りの秀吉、休まず政宗のボディに巨体投下の3連続フットスタンプ!今度は政宗が腹部を押さえて悶絶!
秀吉の猛攻は続く。政宗を軽々持ち上げたままコーナーへ。コーナートップからのスパインバスターか!?
しかし留め金を掴んで踏ん張る政宗。自分のタイミングに持ち込んでそのままヘッドシザース!
流れを変えたくない秀吉、追いすがり政宗にヒジを落とすも逆に急所蹴りをまともに食らう!痛みにうずくまる秀吉。

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ここから両者は大技攻勢。政宗の連続雷切は2発目が不発。それならばのもう一発は秀吉が踏ん張ってムリヤリ振り払う!
自らロープへ走って突進の秀吉に政宗はカウンターのコンプリートショット!すかさずそこからアンクルホールド!執念に執念の足狙い!
バックに回ると政宗バックドロップホールド!投げた後の体勢が崩れると後ろに回ってもう一度!しかし秀吉はそれを肩口から投げ落とす!そのまま刀狩の体勢へ!
ここは崩れてダメージ深く両者ダウン!カウントが進む中立ち上がる二人!スタミナを振り絞って打撃戦!秀吉のチョップ政宗もチョップ!チョップ合戦!
根負けした政宗はロープに走って体を浴びせる。それを秀吉受け止め、持ち上げるとそのまま豪快な山折り!
先に立ち上がった秀吉は再び刀狩の体勢!強引に揺さぶって弱らす!回転エビ固めも振りほどく!再度引き起こしてこれでもかと首をクラッチして揺さぶる!
力が抜けてゆき崩れゆく政宗に、ついに覆いかぶさろうとする秀吉!しかし次の瞬間、政宗がを背負い気味に上げるとたちまち秀吉の天地が逆転!政宗、全体重をかけた決死のエビ固め!
そのまま大逆転3カウントで勝利!!

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予期せぬ突然の結末に呆然としていた秀吉だが、マイクを持って勝者の政宗を称える。前回と同じくイーブンに戻った二人。
秀吉の口からは政宗の挑戦サポート宣言。そして再度の大阪プロレスコントロール宣言。
政宗からも正々堂々ではなくベルトを「掠め取る」宣言だ。
戦国はいつどんな場面でも戦国。秀吉はどこまでも秀吉。政宗は憎らしいほどに政宗。
二人が作り上げた、いつもの自身を見せ付けあう好勝負。それはお互いが誇る部分を濃縮し、容赦なく全力を出し合う戦国のプライドを表現しての闘い。
彼らの強さは馴れ合いによるものではない。実力を確かめ合う用意は常にあったのだ。潰しあってさらに高まるチームの精度。痛みを知れば知るほど信頼を寄せるパートナーの強さ。
不安は現実のものとならなかった。現実となったのは大阪プロレスに脈々と流れ続け、改革とともに白日の下に現れた力強さ。
このまま突き抜けるか政宗。シングル戴冠、そしてタッグフェス優勝の流れは現時点での大阪プロレス完全制覇。
そして辿り着くか戦国。大阪プロレスタッグ選手権。かつての同志との運命の再戦。

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↑↑↑最後にメイン試合後のマイクを収録しています(PC限定)。
いちいち秀吉の言う事にリアクションしてる声はペン子です。
ウルセーって(笑)
mp3載せると大容量なので、予告なく掲載古い順から消すかもしれません。ヨロシクです。

しかしタイガースのキャラもある意味どんどん突き抜けてますねぇ。もうこれは新機軸のチャンピオンと言うしかないんでしょうか。

6月7日のタイトルマッチ行きたいんですが「でら名古屋プロレス」旗揚げ戦と被ってしまいました。
posted by ラポン at 23:55| Comment(2) | TrackBack(0) | 大阪プロレス観戦記2008 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月26日

つきあげるチカラ

意識する存在にとって、生存するということは変化することであり、
変化するということは経験をつむことであり、
経験を積むということは限りなく己自身を創造していくことである
                         アンリ・ベルクソン


5試合のうち3試合が未発表のまま当日を迎えた5月24日のサタナイ。
ゼウスもKUSHIDAもいない。
そこに大阪プロレス変化の波はあったのか。

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オープニングマッチは小峠篤司に新人の三原一晃が挑む一戦だ。
小峠のプロレスは鋭さのプロレスだ。鋭い蹴りで攻め、鋭い言葉で責めるサディスティックなスタイル。それは自分より格下の選手に向けられた場合にいかんなく発揮される。
対する三原は突貫ファイト。技はまだまだこれからだから、武器はその体。エルボーにしろタックルにしろ体ごと浴びせる。かたまりで当たるのみ。
その突撃をソバット一発で止めてしまう小峠。ダウンすれば蹴りまくる、踏んづける、膝を落とす。
そして小峠が容赦ないほど三原に説得力が生まれてゆく。ボディスラムで反撃。まだ不恰好なドロップキックが観客を沸かせる。
このハッキリとした強弱の図式はまさに銃と棍棒。三原はまだ使いこなせない棍棒を振り回す。それを小峠が一発必中で撃ちぬく。
最後はトラースキックで三原は悶絶。そして3カウント。あっけなくも当然と言える結果。
でも小峠だって最初から自分のスタイルを使いこなせなかったはず。彼の今の姿は長い時間をかけてそれを自分のものにした結果なのだ。
だから三原も次は変わらないかもしれない。でも次の次は変わるかもしれない。
火を得て、武器を得て、それを使いこなすことで人類となった原人のごとく、ワンショルダーに身を包む新人は爆発的進化を秘めて闘い続ける。

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続く第2試合は先輩に囲まれて瀬戸口デビュー初のタッグマッチだ。
対戦相手のミラクルマンとえべっさんは打撃にグラウンドに若い瀬戸口を攻める。そのシリアスファイトは相手がタイガースマスクにスイッチしようともちろん変わらず、リング上はユニークを廃した真っ向勝負が展開されてゆく。
パートナーであるタイガースも瀬戸口を極端にフォローせずに見守りながら要所でゲキを飛ばす。
そうなのだ、この試合は瀬戸口の教育マッチでもあるのだ。彼と闘うときは、その肉体に勝負の厳しさを教え込み、彼がコーナーに控えるときは熱いプロレスで手本を見せる。瀬戸口にとってはその全てが吸収するべき大阪プロレス。
観客も当初は、ユニークも考えられたその組み合わせでの激しくもスピーディーな闘いぶりに少しとまどっていたが、ミラクルやえべっさんが見せる新鮮な姿に歓声を送りはじめる。
えべっさんが串刺しドロップキックやアルゼンチンバックブリーカーを見せれば、ミラクルはかかと落としに顔面ウォッシュそして北側スクリーンに足をぶつけるほど高いケブラーダ。
瀬戸口はそれを見て目指す目標の高さを知り、3人は1人の新人により若き日の気合いだけで勝負した日々を思い出す。
たしかに瀬戸口はまったく付いていけなかったかもしれない。第1試合の三原に比べて感情的にスマートな印象を持つ瀬戸口はこういったときには目立たなくなってしまう。
しかし彼の混じった闘いは、試合の意識を一段階上昇させる効果があった。普段の団体抗争とは違う、後輩に自分の経験値を見せるファイト。大阪プロレスはシリアスもあればユニークもある。しかし基本が成り立ったプロの技術の上に両方が成り立っているという事実。それは見ているものにもしっかり伝わった。
これを見てタイガースとミラクル、タイガースとえべっさんのシリアスな一騎打ちのイメージも膨らんだ人もいるだろう。瀬戸口の可能性を観る試合は先輩達の可能性をも引き出したのだ。
最後はミラクルが裏STFで瀬戸口からギブアップを奪って試合終了。ひざまずく彼を取り囲むように立つ3人。しかし誰も瀬戸口の手を上げて健闘は称えない。
そうなのだ、こんな試合では次第点は与えられないのだ。彼の闘いは勝利よりもまず、周り納得させる何かを掴む闘いなのだから。

新人同士のシングルでは連勝の瀬戸口だが、この日は三原の方が光った。シングルとタッグの違いはあるが、三原の瀬戸口では表現できていないド根性が観ている者にも感じられたのではないか。
タイガースは帰り際、その手で瀬戸口の両頬を掴んでゲキを入れた。何度も何度も。その度にうなずいて何度も「ハイ!」と叫ぶ瀬戸口。
新人達は愛されている。先輩の皆が成長を願っている。だからこそ激しく打たれ、強く投げられる。それはとてもとても幸せなことなのだ。

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そしてそんな先輩らの手を離れたタダスケが、第1試合後リングに上がりマイクを持つ。
「そんなんがやりたいんですか?」
小峠に問いを投げかける。実力がありながら方向を定めない同世代に共闘を求めたのだ。
B&Gは上と当たることで伸びていっている。それは誰もが認めるところだ。
タダスケはその中でも成長著しい。たしかに彼にとってのこの数ヶ月の闘いは、そのキャリアと同じくらいの価値を持つのかもしれない。
そんなタダスケが、B&Gを小峠が加入するにふさわしいユニットだと彼自身に納得させる為、セミファイナルのvs正規軍戦で結果を出すという。
自分がB&Gを求めたと同じように小峠にも変化のきっかけを求めたのだ。

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そのセミファイナルは奇襲を仕掛けるもこれが仇となり、正規軍でも荒っぽいファイトで売る二人に火をつけることになってしまう。
ゼウス不在のB&G。逆に油断をさせれば付けこむ隙があったろうが、それはB&Gのスタイルではないと言う事なのだろう。
たしかに原田もタダスケも当たりは強くなった。しかし残念ながら彼ら二人では勝ちに持っていく為のパターンがまだ無い。原田は片山ジャーマンまでつなぐ強力な技が欲しい。タダスケだってパワーは付いたが、しかしそれはまだバファローを、クーガーを超えるものではない。ハーフハッチスープレックスを決める、ブレーンバスター勝負に勝つ。観客は沸いてもあわや、という雰囲気に結びつかない。
例えいくら攻められても一瞬の間隙を突いてクーガーが多様なギロチンを落とす、バファローが強烈なラリアットを叩き込む。そして正規軍に形勢は逆転される。しかもそういった局面を見れば見るほどゼウスの姿を浮かべてしまうのだ。6人タッグならタダスケが耐えてゼウスにつないで流れを変え、原田とのコンビプレーで追い込むパターンは強み。今まで彼の破格な強さに頼ってしまっていた感のある二人。まさに「ゼウス=ギリシャ神話の最高神」という神頼みだった事実は皮肉ですらある。
試合は一度はバファローのラリアット、バファロードライバー、バックドロップの必殺技攻勢を切り返し耐え抜くタダスケだったが、エプロンサイドでのクーガーのギロチンで原田が分断された事もあり、再度のラリアットからバファロードライバーの黄金パターンは返せずそのままフォール負け。

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これを受けて小峠はどう感じたのだろうか。
今まで正規軍とルード軍の対立図式に割って入る形から、少数ユニットとして容赦ないファイトを耐えることで判官びいき的な声援を受けていたB&G。
しかしバッドフォースと言う強大なユニットが解散してしまった現状、正規軍との真正面対決となったそれは、世代闘争としてクローズアップされてしまう。
現状で見る限り大阪プロレスのベテランと若手の差はまだまだ埋まっていない。B&Gは正規軍の「勝って当たり前」といった雰囲気を覆せていない実情がある。
ここに小峠が入ることでその勢力図に大きな変化が起こるのだろうか。
もしかしたらそれは逆に競争を阻害するものなのかもしれない。
B&Gは大阪プロレスを活性化の効果はあってもトップのユニットに辿りつくまでの道のりはまだ険しい。それにユニット同士で雌雄を決したところで世代を超えてゆく道は、最終的に選手一人ひとりの課題になるのだ。そう考えるとB&Gに若手が集中してしまう片寄った勢力図は、そのまず競うべき同世代の若手同士による対立関係を極端に減らしてしまう。
原田とタダスケにしたところで、ゼウスと闘うという貴重な機会はなくなってしまったのだから。
もちろんデビューしたての新人達がやがてタッグ戦線にも絡んでくるだろう。最初は正規軍所属になるはずだ。だがタッグはルール上どうしても力不足の相手がターゲットとなってしまう。そしてそれは三原や瀬戸口に集中してしまうのだろう。なぜならそれほどに正規軍ベテラン勢と新人の差は開きすぎているのだから。
しかし上を超えて成長するべき若手が新人狙いに向かってしまう状況が作られることは少々ポイントがずれているのではないか。B&Gがベテラン勢を容易に超えられないのであれば、せめぎあう相手は小峠であり、タコヤキーダーやKUSHIADAであった方が断然盛り上がる。若手と若手のぶつかり合いからしか生まれない刺激だってあるのだ。
進化過程にある若手の中だけではどうしても生み出されないものがある。それはバッドフォースに加入し、ゼロを始めとしたルードたちの背中をそばで見て一回り進化した小峠が一番証明しているのだから。

小峠の過去の裏切りや遍歴は大阪プロレスの今を語る上ではもはや関係ないのかもしれない。次週に原田が小峠と組むというが、それで遺恨が晴れるのも悪くないだろう。
タッグフェスは近い。小峠が誰と組むかも興味深いが、そこで原田やタダスケと組んでも良いと思う。そしてそれは一時休戦といった意味合いでも問題ないのではないか。答えを急がず現状の波乱を含んだ関係そのままにトーナメントを闘って、そこから今後の関係をはかるというのも面白い解決法だろう。
正規軍入りしてユニット内で我が物顔に振る舞いベテラン達の手を焼かせながら、B&Gとの全面対決を決め込むという自己中心的なポジションも、今の小峠にとっては魅力的な立ち位置に思えるのだが。

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こうやって新人そして若手が絶え間なく成長し、下から突き上げていく力というのが団体の未来を切り開いていく。
若さを武器に常に目標を作りながら登っていけばいい。すぐ下の新人達をバックアップしていくことも新たな経験となるだろう。タイプの違うたくさんの先輩達を見ながら三原や瀬戸口が自分達の方向性をどう定めていくのかも楽しみだ。
団体が流れをつくるだけでなく、選手の変化が流れをつくり団体を形づくってゆく。

目に見える改革だけに注目してしまうのは間違いだった。
新人は可能性に向かって一歩を踏み出す。B&Gが若手がただ勢いを武器に前を目指す。ベテラン達は知らずそんな彼らに刺激を受けて奮起する。
彼ら大阪プロレスの選手たちの改革はそれぞれの意識の中で確実に進行しているのだ。
自らの変化が経験を生み、そして創造へとつながる。

posted by ラポン at 21:53| Comment(2) | TrackBack(0) | 大阪プロレス観戦記2008 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月12日

ネオ・ブラッド

沖縄プロレスの旗揚げに伴う選手の移籍によって大阪プロレスの陣容は見た目にも手薄な状態になってしまった。
人間の体内で言えば活動に必要な血液が不足してきてしまったのだ。
血液が足りなければ運動能力は低下し思考においても最良な選択ができなくなる。
この場合早急な輸血が必要なのは言うまでもなく、大阪プロレスにはその生命活動に必要な選手補充という回復処置が施されることになる。

しかし問題はある.

本物の血液と同じくタイプによって相性があるのだ。最悪の場合、その拒否反応は疾患を発生させ重大な事態を招く危険性を秘めている。

改革によってもたらされた新しき力の流入。その血は肉となりうるのか、それとも点滴のように一時の気休めにしかならないのか。

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第1試合 瀬戸口直貴 vs 三原一晃

三原選手と瀬戸口選手の同時デビューは新生大阪プロレスの第一試合として象徴的カードなのは間違いない。
試合前に両者に渡された多くの花束は、まるで団体の、そして彼らの新しい出発を祝うファンの気持ちを代弁するかのようにリング上を彩った。
対角線で向かい合うのはまだ無色の二人。入場曲もない。出迎える満場の視線とざわめき。今までの練習で立っていた時とはあきらかに違う実戦のリングの雰囲気。誰にも訪れるだろう初めての瞬間。

試合の、そして三原と瀬戸口のレスラー生活のゴングが鳴り響く。
大きな歓声に後押しされながら気迫を満面に押し出した二人がぶつかりあう。
何度も何度も。
エルボーが首筋に突き刺さる。蹴りが背中に食い込む、顔面がのけ反る。絞られる関節がきしみを上げる。技は華麗には程遠い、的確にも当たらない、ただガムシャラ!しかしその不器用さから生まれる情景は泥臭くも気高い。感情に相乗されるように二人は共に叫び、声援は熱を帯びる。今日という日は譲れない、相手より大きな声、相手より強い負けん気!
瀬戸口の長い手足で繰り出すカウンターのビックブーツ、ランニングネックブリーカードロップ!赤いタイツがジャイアント馬場を思い起こさせる!
三原はボディスラムで何度も投げる、タックルで体ごと当たる!小兵だからこそ気迫は大きくエルボー連発!ドロップキック!
お互いスタミナは足りない。肩は落ちる。でも気持ちは、顔は前を向く!

最後は瀬戸口の逆エビ固め。一度はロープに逃げる三原を引きずり戻してもう一度!

三原無念のギブアップ。悔しい、両手両膝を付き しばらく動かない。
でも最後はリング中央で握手。まずは一勝。まずは一敗。

別々に歩んで来た彼らの人生がプロレスにより重なって動き始めた。これから幾度もねじれて、幾度ももつれてストーリーを紡いでいくだろう。
この日はお祝いムード。試合を重ねるごとに周囲の見る目は厳しくなる。
これから叱咤され酷評されることもあるだろう。しかし恐れることはない。この日リング下から見つめていたタイガース達のように潰され倒され励まされながら成長すればいい。三原と瀬戸口の可能性への挑戦はまだ始まったばかりなのだから。

彼らのデビューはいわば大阪プロレスの自然治癒能力。
体の奥底から湧き出す力は凛々しく逞しい。

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第2試合 くいしんぼう仮面 vs えべっさん

第3試合 松山勘十郎 vs メカマミー

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メカマミーの大阪プロレス登場は刺激的ながらも危険な香り。

第二試合のくいしんぼう仮面とえべっさんというユニークファン垂涎の好カードを挨拶がわりにブチ壊すと当然目当てはベルト保持者である松山勘十郎。

そのまま第三試合にもつれこむとペースは終始メカマミーのもの。
ロープ渡りは途中で落とされ、顔面をパンチされ見栄を切ることも満足にできない勘十郎。裏拳パンチにドリルと連続で叩き込まれて敢なく3カウント。
大根役者のメカマミーに演目を崩された千両役者は完全に自信喪失。

試合は盛り上がった。
しかし観客の大きな声援は大阪プロレスの歴史あるユニークの血統にメカマミーという解析不能のエネルギーが混じりこみ化学反応を起こした結果発生したものだろう。たしかにこのファーストコンタクトは今までと違うものを感じさせた。
しかし違っていれば全て良いというものではない。
ユニークの真価はやはり6人タッグ。これがクリアできないのであれば継続参戦は難しい。性急にタイトル挑戦への気運が高まっているようだがシングルとしての展開しか望めないようではデルフィンが抜け、タコヤキーダーが負傷欠場という大きな穴が埋められることはない。

メカマミーの意思はユニーク軍の壊滅。ならばユニークを味わい尽くした上で実力行使に及べばよいのではないか。見るほうもそれを望んでいる。

果たしてメカマミーは単なる一時的なカンフル剤なのか、それともユニーク軍の新たな一員として屈服し軍門にくだるのか。一方、彼の登場でにわか結束したユニーク軍の面々。勘十郎の精神的な成長ストーリーもあいまってしばらくは目を離せそうにない。

試合後の松山勘十郎、嘆きのマイクは次の通り。

勘十郎「ダメだー!拙者じゃメカマミーは倒せない!絶対にムリだ!」

えべっさん「オイ勘十郎!何泣き言ってんねん!オマエはチャンピオンちゃうんか!?」

勘十郎「こんなことならチャンピオンになんかなるんじゃなかったよ!とにかく拙者はもうメカマミーとはやりたくない!」

えべっさん「オマエはそんなんじゃない!オマエはやる時はやる男や!」

えべっさんの必死(?)の説得も空しく勘十郎はしょぼくれて退場。

この戦火はどう飛び火するのか。メカマミーは言わば火薬庫。手に入れれば使い方は広がるが、一つ間違えれば全てを吹き飛ばす。

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第4試合 ゼウス&原田大輔&タダスケ vs 冨宅飛駈&ミラクルマン&KUSHIDA

この日KUSHIDA効果は一番良い形で現れた。

ヴァン・ヘイレンの名曲「ジャンプ」の入場曲で颯爽と現れたKUSHIDA。あどけなさを感じる顔に均整の取れた体駆、醸し出す雰囲気は天性のベビーフェイスだ。観客の反応が好意的なのは当然といえば当然だろう。 そしてパンタロンには大きく「ハッスル」のロゴ 。コール時にもハッスルポーズ。それでもイヤミがない。

同じ若手として、ここまで堂々と見せ付けられて落ち着いて黙っていられるB&Gではない。
様子を伺うように序盤を攻めるKUSHIDAにはっきりと反骨の牙を向ける。
タダスケが体ごと当たれば原田大輔はアマレス仕込みのグラウンドにプラスアルファのヒザ蹴りで自己主張。ゼウスからは手加減無視のパワーファイトで手痛い洗礼!

「ハッスル!ハッスル!」
挑発するゼウス。KUSHIDA一人に対抗心剥き出し。でもその顔は充実感に溢れている。楽しい!楽しい!と体からオーラを発散している。

相手がその気なら遠慮はいらない。KUSHIDAは徐々にエンジンがかかっていく。しなやかな身のこなし。都会的で洗練されたフットワークの良いプロレス。打点の高いドロップキックは体がムチのようにしなる!ロープに振られればフワッと浮くようなハンドスプリングエルボーでお返し!座り込む相手の顔面には則転してからのドロップキック!その場飛びムーンサルトはB&Gを順々に引き入れて誤爆を誘い、最後は3人まとめての合計3連発!!

KUSHIDAのファイトにパートナーのミラクルマンと冨宅もハッスルモード!
ミラコーはシリアスモードで蹴り解禁。ミドル、延髄、カカト落とし!ケブラーダで観客を沸かせるとミラクルパワー全開、ゼウスをミラクルドライバー!!
冨宅も多彩なキックにしぶといサブミッション、ドロップキックからブーメランキックまで見せる動きのよさ!

B&Gも押し戻す!!
タダスケの二段階式ブレーンバスター!大輔のハーフハッチ!ゼウスはKUSHIDA&ミラコーによるダブルのクローズラインを切って、返す刀のダブルラリアット!!

目まぐるしく攻防が入れ替わる展開に場内興奮!若武者達が試合を引っ張りまくる!誰をヒイキするでもない、試合の熱さに会場拍手喝采!

終盤に差し掛かるとB&GはKUSHIDAに対して集中連携で畳み込み!
ゼウスのリフトアップから落としたボディに大輔のヒザ!そこにタダスケの追撃延髄ラリアット!続くツープラトンのパワーボム急降下はさらなるダメージ!
ここはミラコーがカットインするものの、それならばとトドメはKUSHIDAの顔をひきつらせる程のゼウス必殺チョークスラム!高い!この3連発はまさにジェットコースター!!

リングに大の字のKUSHIDAにゼウス余裕顔で舌好調のマイク。
「オレの方がハッスルのKUSHIDAよりもっとハッスルしちゃいました!」と茶化しまくる。

KUSHIDAは「ゼウス!オマエなぁ!ハッスルっていう言葉を何か勘違いしてんじゃねえのか!?ハッスルのみんなは遊び半分でやってんじゃねぇよ!一番プロレスのこと考えてやってるんだよ!」と激高。

「ハッスルできなかったかもしれんけど、初日やし」とミラコーに励まされ立ち上がったKUSHIDAは、会場の後押しもあって、全員起立でハッスルコール。

初戦の大阪プロレス、いやB&GとハッスルKUSHIDAの遭遇は強いインパクトを残した。
若さと若さが弾けあい、文字通り火花が散るような勝負だった。
拒否反応?それとは違う。KUSHIDAという超新星の爆発がB&Gへ誘爆し大きな熱量が発生した事が原因なのは明らかだ。
試合は負けはしたが、KUSHIDAを取り巻くリング上には間違いなくハッスルワールドがあった。
その証拠にB&Gそしてミラクルマンや冨宅までもが、待ちわびていたかのように我先と新しい刺激に乗っかったのだ。

KUSHIDAは当日から入寮するとの事。これは大いに賛成だ。二つの団体の意識交流はやがて大きなムーブメントとなってプロレス界に新鮮な話題を提供するかもしれない。
注ぎ込まれた熱い血は大阪プロレスにとってもハッスルにとっても進化を促進するものとなるだろう。
なぜならハッスルは地上波もあり後楽園でも定期開催もできる優良団体。
大阪プロレスは常設会場での興行という難題を様々な趣向で見事にクリアしてきた地域密着においてエポック的な団体。

ならば大阪プロレスはハッスルのネームを最大限に活用すればよい。ハッスルにしても大阪プロレスの手堅くも多彩な引き出しを見た上で留学ともいえるKUSHIDAの参戦を決めたはずだ。
双方にとって有益な交流。いったいこれから何が生み出されるのか?

姉妹団体である沖縄プロレスはみちのくを始めとしてK−DOJOやエルドラドなどの協力も得るという。ここにきて外交が盛んになってきた両団体。行き過ぎと馴れ合いは良くないにしろ、その可能性には夢がふくらむ。

新人の同時デビュー、ユニークの騒乱そしてKUSHIDAの参戦と活気づく団体。大事なのは継続する地力と話題性。
翌年の10周年、そしてさらなる10年を邁進するための試行錯誤は繰り返される。成功もあれば失敗もあるだろう。それを自分たちファンは素直に反応してゆけばいい。


血と血の融合。
選手の成長による純正培養と他団体との化学反応。それを糧にし、新生大阪プロレスはこれからもきっとたくさんの夢を現実のものとしてくれるはずだ。

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2008年05月08日

愛すべき悪漢たち

毎日お祭りのようなカードが並ぶデルフィンアリーナ3連戦。
その中で5日のメインは異彩を放っていた。

ゼロ&GAINAvs秀吉&政宗

この日の超満員を数えるお客さんの中にはもちろん大阪プロレス初観戦の方も含まれていたと思う。
だからこの闘いの重みを理解できていない人もいたかもしれない。
それでもこの試合は組まれなければならなかった。
バッドフォースの最後にやりのこした心のメインイベント。
そして賽は放たれた。

まずは戦国タッグの入場。
入場口からどよめきが徐々にひろがっていく。
なんと秀吉は上半身のコスチュームを脱いだ姿。しかもマスクは漆黒に塗られ、飾りを排除し機能性を重視したもの。
身を包むのは黒一色。鍛えられた肉体が強調され、その姿からこの一戦に向けた切なる覚悟がビシビシ伝わってくる。
なにか胸にドシンと衝撃を感じた気がして生唾を飲み込む。

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続いて「大阪タッグチャンピオン」とコールされゼロとGAINAの入場。
コスチュームも前回のタイトルマッチと同じ。いつもと変わらぬ、押しも押されぬ鉄壁の王者。
秀吉はすでに前のめり。赤コーナーの二人を一点に見つめる。

開始のゴングとともにぶつかり合うGAINAと秀吉。彼らが望むのはもちろん力の真っ向勝負。組み合ってお互いをグイグイロープ際に追い込んでゆく。
秀吉「来いや!」と叫んでタックル勝負。マットを揺らす衝撃。さらに腕を取って絞る秀吉。GAINA浴びせ返すラリアットで返していきなりブレーンバスターを狙う。もちろん投げさせない。どっしりと腰を落とす秀吉。

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代わったゼロと政宗は素早い攻防。交わるたび相手の技が肉体に刻まれる。政宗の鋭いサッカーボールキック。
後を受けて秀吉はロープ際のゼロに重たいチョップ連打で追撃、代わって入ったGAINAにもチョップとラリアット。
ダウンすると今度は政宗が足を極めにかかる。GAINAは苦悶の表情。
起こしてはGAINAに崩れ落ちるまで連続のチョップ&コーナーラリアットを叩き込む秀吉。
今日の秀吉は肉体の隆起がハッキリ見える分迫力が違う!気合が違う!場外に予想を超えたトペ・スイシーダ!!
政宗はゼロを痛めつけてリングに戻す。待ち構えていた秀吉はラリアットから逆片エビ。ゼロを半回転させたところに政宗の顔面ドロップキック!
目まぐるしく柔と剛が切り替わる戦国タッグ。真似のできない以心伝心タッチワーク。呼吸の乱れない連携。まさに熟練。

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しかしここからペースは王者チーム。秀吉をフットスタンプで動きを止めると、狙いを軽量の政宗に向ける。
GAINAのなぎ倒すラリアット。ゼロは首極めに首筋エルボー。そこから腰の入った逆片エビとジワジワと政宗のスタミナを奪いにかかる。
終わったと思えば今度はGAINAの圧力。急降下ダイビングエルボー!
返したまま座り込んで動けない政宗をゼロは休ませない「オラどうした!もっともっと来いや!」とサッカーボールキック。
なすがままの政宗、軽々と持ち上げられツープラトンのパワーボム投下!なんとか肩を上げる政宗。秀吉が感情外に出すなら政宗は内に秘める。寡黙に耐える!こんな程度では終わらない、終われない。
それならばと「もう一丁!」と叫んで煽るゼロ。GAINAに乗っておんぶスプラッシュ。
政宗が一瞬「く」の字!そのままフォールもここは秀吉が寸ででカット!怒涛の波状攻撃は王者の王者たる所以か!

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「マサー!マサムネー!」必死に檄を飛ばす秀吉の声が届く。
起死回生ドロップキックで脱出の政宗。代わった秀吉は入りざまGAINAとラリアット相討ち。ゼロとは壮絶な蹴りあい。
「オマエ来いやー!」「今度はオマエ来いやー!」ノーガードですすんでキックを浴び続ける両者。
重い衝撃音が鳴り響く!体に浸み込む衝撃は彼らにしか交わせない魂の会話!
打ち勝った秀吉はゼロにバックドロップ!

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両者スイッチ、GAINAは政宗を捕獲、ジャンピングして体ごと浴びせるパワースラム!続けざまリバースブレーンバスター!顔面強打の政宗はうずくまる。なおも迫るGAINA!
力でねじ伏せようとするGAINAに対して政宗、逆転アンクルホールド!GAINA苦悶の表情でロープを求める!
動きの止まったGAINAだが政宗にジャーマンのお返し!この巨体でこの見事なブリッジ!大きく弧を描く!
代わった秀吉はGAINAとのチョップに勝つとロープに振って重爆ドロップキック!!入ってくるゼロを排除して戦国はコンビネーション、GAINAにパワーボムの要領で政宗を叩きつける荒業!

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試合時間はは20分を過ぎ、命を削る消耗戦!
GAINAは政宗に投げっぱなしパワーボム!しかし挫けない!政宗はコーナーに上ってGAINAに体を浴びせると再度のアンクルホールド!
ゼロには秀吉のスピアー!ゼロは浮き上がって吹っ飛ぶ!続いて強烈なパワーボム!
その秀吉にGAINAがラストライド!脅威のスタミナ!猛攻に切り返し食い下がる政宗にはゼロのカオスブレイク!
ダメージでリング上の全員がダウン!気力で起き上がろうとする4人!時間よ止まれ!

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起き上がりシャイニングウィザードでペースを掴みたかったゼロだったがコーナーで秀吉が肩車。そこから政宗、雪崩式フランケンシュタイナー!ゼロは叩きつけられバウンド!
ここで秀吉の猛攻!ゼロに落城、GAINAには秀吉雪崩式ブレーンバスター!リングが壊れそうな爆音!
この好機に政宗はゼロを抑えようとするも逆に道険笑歩拳!そして隠し技WRをくらって場外で戦闘不能!

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息を吹き返したゼロとGAINAは秀吉に集中砲火!GAINAは秀吉に投げっぱなしパワーボム!続いて狙ったラストライドは秀吉が踏ん張って踏ん張って切り返しそのままフォール!
それでも後が続かずGAINAにラリアットを食らってしまう!
次第に孤立していく秀吉、スタミナは限界!それでも食い下がってゼロにラリアット!
しかし2発目を狙う秀吉にゼロは道険笑歩拳!
思わぬカウンターに秀吉仰け反る!
踏ん張って再度のラリアットにもかいくぐるように道険笑歩拳!今度こそ崩れ落ちる秀吉!
うつぶせで動かない秀吉にゼロの飛翔、魔界一スプラッシュ!
終わったか!それでも秀吉はあきらめない!肩を上げる!残ったのは精神力だけ!
ゼロは反対のコーナーに登ってとどめの正調魔界一のスプラッシュ!
28分51秒の死闘に終止符!!

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動けない4人、ようやく政宗がマイクを握る。

「おい、チャンピオン!沖縄に勝ち逃げかオマエら?汚ねぇな!おい!オレらともう1回勝負しろぃ!だがな、俺たち今日は負けちまったからな。次のタッグフェス、オレたちが優勝する!そのときは挑戦させてくれ!もう1回だ、もう1回!もう1回!どうですか!」

場内後押しの大歓声!政宗は秀吉に後を託す。

「おい!ゼロ!GAINA!...バッドフォースはなぁ、解散なんかじゃないぞ!オレたちのなぁオレたちの胸の中にいつでも生きてるんだぞオイ!沖縄、大阪そんなん関係ねぇぞ、俺たちはそんな甘ったるい絆じゃないだろうが!これからもオレたち成長していって、そしてまたやるぞ!このメンバーで!」

今にも泣き崩れてしまいそうな涙声。多分マスクの中の顔はクシャクシャなんだろう。
秀吉の、そしてバッドフォースと名乗ったメンバーの気持ちをすべて代弁するかのような熱い言葉。
彼らの闘いの歴史を凝縮したこの試合の濃密さは、すべてのファンの心に間違いなく感動を流し込んだ。
ドッと涙があふれてきた。

最強の悪漢達から最高の優しい気持ちをもらったこの日。どう一言で表したらいいのだろう。
浪花節?そんな簡単な言葉では括れない。ファンたちでは知りえないたくさんの裏の顔。苦しみ、泣き、笑いとともに過ごした彼らの時間の集大成がかくも素晴らしい闘いになって表現された事、それを目撃することができた人は本当に幸せだったと思う。

いつの間にか雨が落ちてきていた。ゼロの、GAINAの、政宗の、そして秀吉の涙雨。
ファンのみんなの涙雨。

しかし雨は上がりやがて光差す。

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この日の写真を見ていただければお分かりいただけるとは思うが、この日はいつもの2階席ではなく1階北側。
しかもコーナーポストのほぼ真後ろとポジションは良くなかった。
これは既にほぼ完売状態だった指定席から無理言ってミラコーさんに取ってもらったチケット。
申し訳ないが最初のうち不満だった。
でも2階のように全体を把握できない反面、選手たちの息遣いが生々しく聞こえてきた。
場外に落ちるたび、汗まみれになった4人が気力の最後の一滴まで搾り出すようにリングに戻っていく様を間近で観た。
彼らがいつもより近くにいた。
普段ではありえないこの日だけの素晴らしい特別。
運命って面白い。

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とにかく気持ち入りまくりの試合でした。
こんなに感動したのどれだけ振りだろ?
観戦記の試合の流れ、時系列が違っていたらゴメンナサイ。
特に最後の方はシャッター押すのも忘れてしまう場面もあって映像の証拠と記憶がちぐはぐなトコもあって...。
違ってたら教えてください、改訂します。
さすがに完璧な観戦記できません(弱音)。まだまだ知識と経験不足です。
文章力ないのもキツイ。やっぱり気持ちだけでは書けないもんですね。

だからってワケじゃないですが、最近は文章ばっかりじゃなくても楽しめるサイトにしたいなあと思案してます。まあ書き物多くて時間がかかるのもあるんですが。
近日中にブログ自体もリニューアルしようと思います。もっと自分自身が遊べるブログにしたいなぁと。
大阪プロレスさんから苦情来ない範囲内で(笑)

それにしても、やっぱりプロレスって、大阪プロレスっていいなぁ。


posted by ラポン at 09:29| Comment(4) | TrackBack(0) | 大阪プロレス観戦記2008 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月07日

プロレスの熱波

愛知県春日井市のハウジングセンター春日井で5月4日に開催された「愛プロレスパーク2008」。

東海地区を中心とした多数の団体が参加したこの興行は、ハウジングセンターのイベントということで無料興行ながら、豪華な顔ぶれということもあり非常に力の入ったものとなった。

強い日差しで夏が近いことを感じさせたこの日。

午前の部と午後の部を合わせると全6試合、ここに地元インディーの炎天下にも負けない熱を感じた。

普段プロレスを目にしない観客たちには、それはどう映ったか。

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オープニングマッチ チンギス・力(チカラ)ーン vs 学級委員青山君

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まずはオープニングマッチでプロレスの基本的なルールと応援の仕方について説明。
相変わらずチカラ選手、良い動きしてました。
分かりやすい技の中にもチカラ選手の見栄えの良い空中殺法があって、初めての人に最適だったと思います。
そのチカラ選手、途中背中を痛めたみたいでしたが最後はトペ・アトミコで見事勝利。立派にプロです。

勝った選手を応援してた人にはお菓子を配るなんていう手法もとってて上手に感情移入しやすくしてました。

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第1試合 でら名古屋プロレス提供試合 笠木峻デビュー戦
高井憲吾 vs 笠木峻

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でら名古屋プロレスの入江選手に続くデビューは「現役高校生ファイター」笠木峻選手。相手は団体のエース格の通称「泣き虫コーチ」高井選手。
笠木選手は一度GUYZっていう愛知県の団体でデビューしたらしいんだけど今回は再デビュー。
だからなのかコーナーに立つ様は目に見えて落ち着いててデビュー戦とは思えない...。
もう少し観客に初々しさも見せてほしかったな。ワザと見せるもんじゃないけど。
試合は序盤、高井選手がオーソドックスなグラウンドでじっくり攻める。キャメルクラッチとかどっしりした技が似合うなあ。
対する笠木選手はキック中心のスタイルで押していく。これに高井選手が付き合う形でコーナーへのエルボーやスピアーで一発の差を見せていく。
笠木選手もダイビングセントーンなどで巻き返しを狙うも、キツい角度のブレーンバスターから2度目の片エビがガッチリ決まってたまらずタップ。
落ち着いてて試合としてしっかり成立してた。新人らしいガムシャラさみたいなの無くて肝が据わってた感じ。
それが長所でもあり短所でもあると思うんだけど。

旗揚げ戦はその高井選手と組んでK−DOJOとのタッグマッチ。さらなる大物っぷりが見られるか。

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第2試合 HIKARU vs 名古屋のアイドル天むすちゃん

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この日唯一の女子プロ対決、CHICKFIGHT・SUNのHIKARU選手の相手は名古屋のアイドル天むすちゃん。
HIKARU選手、人気ありますねぇ。顔立ちキレイだし男女問わず声援が飛んでる。
天むすちゃん動きがビミョーに怖いです。ロープ渡りが失敗して金的。なんか痛がってるような...。
試合は場外戦でペースを掴んだ天むすちゃんがボディプレスや卍固めで攻めるも決め手のダイビングセントーンが自爆。
最後はHIKARUがミサイルキックでスマートに決めて勝利。

天むすちゃん最後にはブラ剥ぎ取られてました。間違いなく天むす君でした。
多分アノ人だったかと。もしかしたら前の日のガッツ星人とも同一人物かも。

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第3試合 DEP提供試合
根本薫 & 小杉研太 vs 豊臣太郎 & 正岡大介

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地元団体のDEP提供試合は本格タッグマッチ。DEPさんは先日も一度会場で観た(し写真も撮ったのにメモリカードが壊れた)が属に言うインディーという括りの中では非常にレベルが高いように感じた。この試合はその中でも惜しげもなくベストといっても良いカードを出してきたみたい。
現にこの試合に出ている4人はそのときの試合でも目立っていたし、会場人気も高かった。
一般の人、特に年長者の人のプロレス観というものは、多分ゴツイ肉体の選手がゴツゴツとしたぶつかり合いをするというものなんだと(勝手)に思ってるんだけど、そういった部分で豊臣選手と根本選手は良い意味で昭和のニオイのするレスリングをしていた。
ストレートに伝わる迫力があるし誰にでも理解しやすい。試合の中で細かい関節技を多用したとしても見た感じ一般には痛みは分かってもらえないだろうし、それは好きになっていけば徐々に知識として付いていくものだ。だからプロレスというものを知る窓口としてはタッグマッチの連携の妙もあってこういったカードがいいんじゃないかと思う。
さらに両チームの若手である二人にしても、小杉選手は全日本の小島選手の若い頃を彷彿とさせる直線型のファイターであり、一方の正岡選手はルチャ的な動きをベースとしたトリッキーな動きの軽量ファイターとお互いの個性が完成している。ルックスも良いこともあり、今日とこの前の動きを見る限りでは他団体(例えば在京の団体など)にアウェー参戦したとしても技術的に遜色はないだろうし、実際当たり負けもしないだろう(もう参戦経験があるのかもしれないが)。
現状では愛知でトップの団体ではないかと素直に感じた。
試合はエルボーやラリアットが飛び交う打撃戦に正岡選手のルチャがアクセントとして入った好試合。特に若手2人の対決が長所を出し合ってスイングしてました。写真掲載し切れてませんが正岡選手は結構良いショットが撮れてます。
最後は雪崩式ブレーンバスターからパワーボムで豊臣選手が小杉選手から3カウントを奪取。

まだまだ世代交代の壁はブ厚いようでこれからも面白くなりそう。

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第4試合 ミスター6号 vs デラ・スポルティオ

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この試合に出場の脅威の6歳児ミスター6号はTBSの「秘密のあらしちゃん」からの取材でカメラが来てました。試合後にはサイン会もあって、オープニングマッチの中学生のお兄ちゃんチカラ選手ともども将来が楽しみ。もちろん体力的なところは度外視するとしても、ミスター6号の身体能力は素晴らしい。ウォーミングアップのブリッジやストレッチを見る限り、しっかりと基礎を教えてもらっていることが分かる。今回の対戦相手デラ・スポルティオはもちろん大人、一つ間違えば体重差もあって大怪我なワケでそのあたりの体の捌きというところも既に同じ年代の子供からしたら常人離れしていると言えるもの。
パフォーマンスも相手を踏みつけて煽ってみたり、関節技もキッチリ極めてみせたと思うと1斗缶でラフに走ってみたりと色とりどり。
こりゃわざわざ東京から観に来る人もいるハズだ。
試合はデラ・スポルティオが大人気ない試合運びを繰り広げ、6号のマスクを後ろ前にするという暴挙に出ながらも攻めきれず、チョークスリーパーから前方回転エビ固めで見事6号の勝利。

この年齢から勝ち続けたらいったいどこまで連勝伸びるだろうか?

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第5試合 ザ・グレートサスケ & 高木三四郎 vs 飯伏幸太 & 小仲=ペールワン

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メインは高木三四郎と飯伏幸太という実力者に怪奇系の小仲=ペールワン、そして知名度全国区のザ・グレート・サスケを呼ぶという豪華カード。
試合開始時の花道の集まり方を見ても注目度が分かろうというもの。実際この組み合わせはお金払っても簡単に見られる組み合わせじゃない。
このイベント自体の主旨そして本気度が見て取れる一戦なのだ。
時間帯は昼下がりの一番暑い時間帯、ジリジリと日差しが照りつける。でもそこは全員プロのレスラー、魅せてくれました。
試合はペールワンがトリッキーなムーブで三四郎を翻弄する展開。とにかく三四郎とサスケは中盤までいい技の食らいっぷりでした。二人は飯伏の鋭い蹴りやフロッグスプラッシュ、ペールワンのフランケンシュタイナーやヨガ殺法などをしっかり受けた上での反撃開始。三四郎はラリアットや雪崩式スタナー、サスケはケブラーダや切れ味良いソバットを繰り出す。全員が見せ場を作った上で最後はサスケが説得力充分なサンダーファイアーでペールワンを沈めて試合終了。試合時間はけして長くなかったけれど、みんな満足した様子。それぞれの個性に観客がクギ付けになってました。特にペールワンはビッグネームを相手に観客の注目を浴びた。試合終了後にリング下から勝者組みを眺める飯伏の「もっと闘いたかったなぁ」というような表情も印象的だった。

これを観た人達がプロレス会場に足を運んでくれたら「もっとスゴイもの」が観れるのにね。

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今回のイベントで感じたことは愛知県のプロレスがいよいよ熱いという事。
「でら名古屋プロレス」の旗揚げもさることながら、何年も前からプロレスというものを地域活性と結びつけて定着を目指して本気で取り組んでいる。売り興行であるにしろ、一般客が多く集まるGWのハウジングセンターで、しかも採算を無視した全6試合という無料興行も「でら名古屋プロレス」の宣伝も含めた地域のプロレス全体の将来を見据えた行動ならば充分うなづける。秋には恒例の「愛プロレス博2008」も開催されるということで、地元のプロレスファンならずとも一度体験してみればその勢いを感じることができるはずだ。
中部という土地は最近まで核となるプロレス団体は存在しなかったらしいが、メジャーが時々ビッグマッチをする事からも分かるとおり、土壌はすでにある。中には人知れず独自の進化を遂げている団体も少なくないワケでプロレスに対する考え方がグローバルで柔軟だ。
こと発想の自由度ならば首都圏と肩を並べるものがあると感じた。元来自分は地元びいきとか感じないのだけれども、地域の人間がその地域に誇りを持って文化を形作っていこうとする試みは大いに賛成だ。それこそ名古屋や愛知県に限らず各地域で独自の発想のスポーツ文化がもっともっと芽生えていけばいいと思う。それが例としてプロレスであるならば「でら名古屋プロレス」が提唱するような地域対抗戦、果てにはリーグ戦や町興しの地域間合同イベントといった更なる夢の実現といった確かな方向性がそこから生まれてくるのではないか。
実際、DEPや旗揚げを控えるでら名古屋プロレスと地域の各インディー団体との関係は良好なようで、これからもこういった合同イベントは積極的に行われていくのだろう。
これが盛り上がっていけば、プロ野球やJリーグのような地域に愛されるプロレスのモデルケースが中部で確立されるかもしれない。
posted by ラポン at 04:18| Comment(2) | TrackBack(0) | 大阪プロレス観戦記2008 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月30日

「祭」

大阪プロレス4月29日のIMP大会に行ってきました。

一言で感想を言うとすれば「祭」でしょうか。

ラポンにとっては華やかでもあり、懐かしくもあり、でもちょっと不安にも思ってしまう大会でした。

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第1試合 タッグマッチ30分1本勝負
  タコヤキーダー&絹川智也 vs 原田大輔&タダスケ

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終始B&Gの支配下にあった試合。原田大輔とタダスケの力強さばかりが目立ってたなってのが印象。
二人にしてみたら絹川の頑張りそして踏ん張りに期待してたんだろう。実際絹川はドロップックやウラカンラナ、その場飛びムーンサルトなんかで返すものの、最終的には強くは響いてこなかったのかなと。
ハデな技を繰り出しても、結局重さがなければしつこいくらいの手数で上回るしかないワケで。そういった意味では絹川の課題が浮き彫りになった試合かなと。
試合は大輔が受けるだけ受けて時間終了って感じの強烈な逆エビ固め。絹川たまらずタップ。

それよりもタコヤキーダー元気ないなあ。もちろん試合の中で一通りの技は見せているわけだけど、その「一通りの技」ってのがクセモノ。
流れで必要な技は全部やりましたよって印象を与えちゃう。特にデルアリに頻繁に通っている人から見るとそれが目立ってくるわけで。
王子にはキチンとしたパートナーが必要なんじゃないかな。B&Gには入らないにしろ刺激しあう関係を持てる相手が欲しい。
それがうまくいけばシングルとしての効果として返ってくると思うから
タッグでの連携で幅が出てきて、そこからシングルの発想も広がってくって流れもアリかなと。
今の王子には「ひらめき」が欲しい。ただ試合を消化するだけの王子は見たくない。考えたものを次から次へとリング上で表現して10の内1か2残るくらいでいいじゃないか。

このIMPで興味を持ってくれた人が継続してくれる為にも、王子みたいな個性的なレスラーにもっともっと頑張ってほしいなって思う。

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第2試合 大阪名物世界一選手権試合60分1本勝負
  <世界一>ミラクルマン vs 松山勘十郎<挑戦者>

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ベルトの盗難、そして爆破などのトラブルがありながらも、松山勘十郎にとってはようやくたどり着いた大阪名物世界一戦。
コール時の紙テープのものスゴさは本日1・2を争うほど。ミラクルマンも負けない紙テープと声援。

試合はミラコーがペースを握る。ミラコーを研究していると語った勘十郎だが、本日に限っては真っ向から受けてしまっている。
まあ普段見てない人もいるわけだから、この方が攻防が分かりやすくっていい。
ミラコーは序盤からカンチョー、コルパタ、マジック攻撃、モスキート、ミサイルカンチョーなど猛攻。
勘十郎はロープ渡りなどで反撃するもののペースは確実に王者。

しかしカンチョーのテッドさんへの誤爆から次第に混戦へ。勘十郎は愛しの乱れ髪でミラコーを捕らえてスタナー!
しかしミラコーは「ウガー」とうなりながら復活!乱れ髪に絡まりながらも猛反撃!
ミラクルドライバーからストレッチプラムで勘十郎を締め上げる!
何とかしのいだ勘十郎はトップロープに登り「絶景かな」と大見得を切るが、これはミラコーにデッドリードライブを食らうハメに。
ミラコーは追撃とコーナーの勘十郎めがけテッドさんをスロー。しかしこれは逆にスローし返されてラリアットをくらってしまう!
ここでチャンスと勘十郎は先日のサタナイでも見せた逆ミラクルドライバー!
ミラコーは意地で返して反撃!
ミラクルドライバー、ミラクルハリケーン、テキーラサンライズ!
しかしテキーラサンライズを切り返した勘十郎はミラコーに濃厚な口づけ、「輪入道」!
そのまま丸め込まれたミラコーは3カウントを聞くことに!

松山勘十郎、大逆転タイトル奪取!!

ミラコーは、
「今日はオマエに負けたんやない。お前の唇に負けたんや。ちょっと柔らかかったしな...(キャーという声援)。悔しいけどオマエはオモロい」とコメント。

勘十郎はマイクで「獲ったどー!」と勝利の雄叫び。そして今回の契約更改で正式に大阪プロレスの選手になったことを報告。その証としてどうしても大阪名物ベルトが欲しかったと。
そして大阪プロレスのレスラーしか挑戦できない大阪名物ベルトは封印。代わりに大阪お笑い選手権を新設、初代王者として防衛していくと宣言した。

しかし次の瞬間聞きなれない入場曲が流れ、ベルト爆破の黒幕メカマミー入場!
メカマミーは花道でミラコーをなぎ倒してリングイン、勘十郎をロケットパンチでダウンさせると無言で会場を後にする。
動揺を隠せない勘十郎だったがミラコーの一喝で奮起。10日のデルアリで迎え撃つことが決まった。


さすが二人とも役者。普段見ている人にも初めての人にも伝わる、面白くも激しいプロレスを展開してくれました。
大一番で、しかも大きく奇をてらわずともこれだけの試合ができるなんて、改めて実力者を感じさせてくれました。

しかしメカマミー、あっけなさ過ぎです。博士が同行しなかったので意図も、この先のアングルも分からないまま去ってしまいました。
プロレスファンなら馴染みのレスラーだけにもう少し時間をとって楽しませて欲しかったものです。
もちろん試合進行も大事ですが、次へとしっかりと線を結ぶのもこれから先に向けて重要でしょ。
それこそメカマミーを初めて観た人には「?」な展開だったのでは。出てきただけではデルアリに引っ張れませんてば。

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第3試合 8人タッグマッチ60分1本勝負
  アジアン・クーガー&ツバサ&ブラックバファロー&ロベルト田中 vs 秀吉&政宗&コンドル&小峠篤司

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先に入場はアジアン・クーガー、ツバサ、ブラックバファロー、ロベルト田中。入場曲はバファロー。やっぱり華があるなあ。
バファローは打撃の構えでポーズ、オチャメ♪
クーガーは美女二人から花束、そして記念撮影。クーガー照れくさそうに「終わりっ!」(笑)
続いて秀吉、政宗、コンドル、小峠篤司が入場。テーマ曲は戦国。
バッドフォースが解散したことからか、少し雰囲気の重さが抜けてる感じ。気のせいかな。

試合は予想通り元BF勢の急襲からスタート。
最初ロベルトが戦国の2人に捕まるも、すぐにムチャルチャの連携で巻き返し。戦国に両リングサイドでの同時ギロチンからクーガーのトペ、ツバサのケブラーダ!
リング内はバファローと小峠。バファローがタックル、ラリアットで圧倒。
しかしここからチーム連携に長けた元BFの流れに。ツバサ、クーガー、バファロー、ロベルトの順に料理されていく。
政宗はロベルトにクーガーに見せ付けるようなアトミコ。挑発されたクーガーはご乱心。
なんとかロベルトは打点の高い見事なドロップキックで脱出。クーガーにタッチ。クーガーは次々と来る相手を翻弄して大活躍。
その締めは場外へのチェアを敷いてのアトミコ!コンドルは悶絶。

リング内外に目まぐるしく戦場がうつる展開。
バファローvs秀吉、ツバサvs政宗、ロベルトvs小峠!
ロベルトはコンドル、政宗に浮かされての秀吉フットスタンプや4人同時のロックオンドロップキックを受けながらも耐える!
場内ロベルトコール!
秀吉は耳をふさいで「やめてくれ!」とアピール。こういうフトしたタイミングの秀吉はオモロい。さすがミラコーが弟子入り志願した天然ぶり。
小峠のドロップキックが秀吉に誤爆でここから正規軍反撃!
小峠にバファロードライバー!クーガー、ツバサの連続ロープ越しギロチン!
最後はバファローのなぎ倒すようなラリアット!

正規軍勝利!ロベルトの喜びようがすごい!

タッグマッチって6人が限界だと思うんだけど、これだけ動ける人が集まるとそれなりに面白い。その中でパワーファイター系のバファローや秀吉がポイントゲッターとしてしっかり機能してたし。
大阪ハリケーンではウルティモさんがいたり市原さんや神威も入ってた8人タッグだったけど、今回は普段闘っている純血(フリーもいますが)メンバーだったから、大阪プロレスを象徴する試合の一つとしてすごい良かったと思うな。
普段のデルアリじゃこれだけ集めちゃうともったいないし、こういったときは贅沢にってのも悪くないよね。

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スペシャルゲスト!とのアナウンスとともに入場曲。ハッスルのTAJIRIとKUSHIDAが入場。

「見させていただいてたんですがスゴイ盛り上がりですね!今日大阪に来たのは他でもない、昔お世話になったデルフィンさんの20周年にお祝いの言葉をお送りたいと思ったわけです」
TAJIRIのマイクに場内歓声。
「で、このまま帰ろうと思ったんですが、大阪プロレス面白そうなんでここで1試合やっていこうかと...」
やらないと分かっていてもしちゃうんだな、満場TAJIRIコール。
「TAJIRI対ブラックバファローが見たいかー!」
「TAJIRI対ゼウスが見たいかー!
「TAJIRI対タイガースマスクが見たいかー!」
と、さんざん盛り上げておいて、
「でも、ものには順序がありますんで...まずはKUSHIDA君キミやリなさいよ。若い子育っててちょうどいいし」
ここでKUSHIDAが挨拶。
「ハッスルのKUSHIDAです。早く試合がしたくてウズウズしてます。よろしくお願いします!」
これに「じゃあ5月10日から」と会長が快諾。
「じゃあ自分は東京に帰ります」とTAJIRIは去っていく。最初に「エーッ」って叫んだのラポンです。恥ずかしい。
それに続いて一礼、KUSHIDAが退場。

この前ホリパラに来てたのは下見だったのね。
たしかにKUSHIDAの活きの良さは大阪プロレスに新風を巻き起こすかもね。全日本主催のプレイボーイナイトのタッグトーナメントでT28と優勝。続くジュニアタッグリーグでも活躍してたしね。
それにしても見方を変えればナメてるとも取れるTAJIRIのマイク。それでもWWEで鳴らした彼の存在感は認めるべき。
憎たらしいけどここは引っ張り出すしかないでしょ。

TAJIRI対大阪プロレス、見たいか見たくないかと言われれば...見たい!

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第4試合 スペシャルシングルマッチ時間無制限1本勝負
  曙 vs ゼウス

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大阪ハリケーンで挑戦状を叩きつけてから約2ヶ月半。ついにこの日がやってきた。
ゼウスに続いて曙が入場。やはり曙は大きい。会場からどよめき。
続いて懸賞金試合のアナウンス。

ファーストコンタクトは組み合い、しかしすぐにコーナーに吹っ飛ばされるゼウス。スグ立ち上がって再度ロックアップ。しかしまたコーナーへ突き飛ばされる。
神妙な顔つきのゼウス。
今度は手四つになると曙は軽々と払い越し。ゼウス攻めどころが掴めない。
それならばと自らリングサイドに出て、ロープ越しのフライングラリアットを試みるゼウス。
しかし弾き返される!よろめきもしない!
形勢を立て直したいゼウスは場外戦に持ち込む。両者エルボー合戦からゼウスが鉄柱とイス攻撃。
リングに戻してゼウスはブレーンバスターに挑戦、これは失敗。逆にハンマーを振り下ろされコーナーに振られる。
ここで曙は強烈なコーナープレス!
続いてボディスラムから体重の乗ったエルボーを落とす!
かろうじて返すゼウス。なんとか糸口を見つけたいゼウスだがコーナーでグーの連打で滅多打ち状態。
反対コーナーに振って曙は再びコーナープレスを狙う。ここはゼウスがよけて自爆!
好機と見たゼウスは後ろ回って肩車の体勢に持ち上げ、そのまま後ろに落とす!これは曙にとって初体験の衝撃か!?
ゼウスは休まない。コーナーポストに登ってのダイビングボディプレス!
そしてバックドロップの体勢!投げるか!
ここは崩れて河津落としのように倒れこむ二人。ゼウスは再びコーナー!
ダイビングボディプレス!しかしこれも曙返す!
ゼウスは「挙げるぞー!」と叫んで曙をリフトアップの体勢。
しかし上がらない!逆にダブルスレッジハンマーをくらってしまう!続いてチョークスラム!高い!
ゼウスは大の字。危険なポジションだ!
曙はすぐさまその場飛びボディプレス!続いて自らコーナーに走ってのボディプレス!!

さしものゼウスも返せず3カウント!場内は「アァー」というため息。

「最大の肉体vs最強の肉体」、凄さはあったが熱くはなれなかった。
あまりにも「持ち上げる」「投げる」ということに焦点が集まりすぎてしまった気がする。
もっともっと勝利への執念が欲しかった。ダメージを与えるならラリアット多用の「点」で攻める展開の方が効果があったろう。
それをしなかったのはゼウスの美学か、それとも曙に対する礼儀か。
結果として曙がふらつくような場面が少なかった。
逆に曙が体重を利用した効率の良い攻撃をしていただけに勝ち目は薄い。
二人ともそれなりに持ち味は出していたから、つまらない試合ではなかったが。

試合終了後ほどなくして両者ノーサイドで懸賞金スポンサーと記念写真。
最後にはエキシビジョン・マッチのような印象が残ってしまった。
成りあがろうとしているならもっと悔しさを出して欲しかったのだが、「祭」的なこの大会に染まってしまった感じ。
闘いの敗者がスグ後に笑顔でコメントできるような試合では観客に凄さが伝わらないんじゃないか。

ゼウス、ファンの君への期待は思っているよりずっとずっと大きいのだぞ。

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第5試合「デルフィン軍団再結成!」スペシャル10人タッグマッチ時間無制限1本勝負
  スペル・デルフィン&新崎人生&TAKAみちのく&ヨネ原人&愚乱・浪花 vs タイガースマスク&スペル・デメキン&GAINA&くいしんぼう仮面&えべっさん

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さっきタッグマッチは6人が限界って書いた。だから8人はツライと。
じゃあ10人なら?
それは試合じゃなくてすでにお祭り。

なら楽しむしかないじゃない!

最初は六甲おろしの入場曲でタイガースマスク、くいしんぼう仮面、えべっさんの入場。うわっタイガース縦縞コスチュームだ。最近ホリパラでユニーク多かったから試運転バッチリだね。

2番手はGAINA。一人で入場ってあんまり見ないけど存在感たっぷり。堂々の入場。

3番手はスペル・デメキン!「オォーッ」と大歓声!Tシャツ姿でマスクが違っても体つきはゼロそのもの。「キャー」って叫んでた人は古くからのファンの方でしょうね。

続いてデルフィン軍団の入場。懐かしいテーマ曲が続きます。

まずは愚乱・浪花。昔よりコスチュームハデだねぇ。しかも恰幅よくなってるし。

お次はヨネ原人。やっぱり観客席後方から乱入。逃げ惑う観客、上がるテンション。弾けてるなあ、○二郎さん。

続いてK−DOJOのタオル被ってTAKAみちのく入場。入ってスグコーナーポストに登って浪花と談笑してる。なんかスゴイ楽しそう。

4人目は真打ち登場を前に鐘の音が鳴って新崎人生の登場。ほんとデル軍って多彩なメンバー。

最後はもちろんスペル・デルフィン。入ってくる前から「デルフィーン!」の歓声。もちろん新調コスチュームでしょ!

各選手コール。スペル・デメキンはすごい紙テープ。デルフィンはスポンサーのリバティ・プラネット社長さんがコール。

タイガースはなぜかヨネを意識。大阪プロレスチームは輪になって作戦会議。普段は絶対見られない組み合わせ、顔がほころぶなぁ。

そして決まった先発はデルフィンとデメキンの兄弟対決!
両者の軽やかな動きに驚きの声。デルフィンは見事なミステリオ・ラナでデメキンを場外へ飛ばして決めポーズ。沖縄では二人の対決がもっと見られるのかな。

つづいて登場のえべっさんとヨネ原人はさっそく場外。あっ!台車だ!昔ヨネはウエリントンってスキンヘッドの選手に台車に乗せられてリングアウトばっかしてたっけ。予想通りえべっさんはヨネを乗せて激走。今回はリング下を半周しただけで終了しました。

変わってリング上は浪花とくいしんぼう。浪花お決まりのマッチョポーズ。館内ワケが分からずシーンとなる。
そりゃそうだ。ここにいる人でアナタを知らない人は多いのよ。昔のみちのくならウケてたのにねぇ。肩を落とし、いぢけて帰ろうとする浪花。TAKAになだめられてなんとか戦線復帰。くいしんぼうにコーナーラリアット。そしてロープをカニ歩きしてからジャンピングエルボー。懐かしいなぁ。
負けずにくいしんぼう翻弄してクルクル回って欽ちゃんジャンプ!デメキンもGAINAもみんなジャンプ♪

次に出てきたのはTAKAとタイガース。エルボー合戦!エルボー!エルボー!エルボー!エルボー!サミング。目を押さえて苦しむタイガース。TAKAはVサイン。怒って近づいてきたデメキンにもサミング。場内爆笑。

最後の組み合わせは人生とGAINA。もちろんタックルで力比べ!GAINA負けない!昔ラポンが見てたみちのくの頃は人生の胸を借りてたデビューしたての新人。鍛えて鍛えて今、人生と互角のぶつかり合い!人生はロープを拝み渡り!早い!そして手刀を落とす!

どの対戦も夢の対決!全部シングルで見たい!

デルフィンとタイガースは師弟対決。フォローに入る人生のボディプレスをタイガースがよけてデルフィンと浪花に誤爆。責める二人、人生は拝んで恥ずかしそうに「ゴメンナサイ」と一言。あったなぁ、昔は喋らなかったけどね。

スイッチしてヨネとデメキン登場。ヨネのチョップ!デメキンのチョップ!ヨネの頭突き、ゴンッ!よろめくデメキン。しかし蹴り足を取ってドラゴン・スクリュー!続けざまシャイニング・ウィザード!
さあ、ここでGAINAも出てきて二人で手拍子おんぶタイム!...おっタイガースも呼ばれた!GAINA&デメキン&タイガースのスペシャルおんぶプレス炸裂!

負けじとデル軍は浪花が相手を捕獲してリング端のデルフィンに渡す連続アームブリーカー攻撃!デメキン、えべっさん、くいしんぼう、GAINA...そしてタイガースが返したのを知らず、浪花の腕を取ってアームブリーカー!TAKAもタイガースも腕を突き上げて煽る煽る!デルフィンが振り返ると泣きそうな浪花。
「そりゃないですよ師匠ぉー」
もうなんか昔のデル軍ネタのオンパレード!今見ても自然と笑えるなぁ。

ここでみんな集まって連結、連結、足の取り合い。最後に浪花のカニ歩き♪まえに王子がこの役やってたね。元祖は浪花さん。バラけて大の字、毎度おなじみ10人大輪の花の出来上がりぃー。
テッドさんカウント「ワン!ツー!」みんなムックリ起き上がる。ムーブ完成!場内歓声!

ここで人生がくいしんぼうを捕らえて極楽固め。カットに入る大阪プロレス軍をデル軍が分断!
残ったのはデルフィンとくいしんぼう!
デルフィンは狙い済まして大阪臨海アッパー!コーナーからスイングDDTそしてデルフィンクラッチ!!

デルフィン完璧な3カウント奪取でデルフィン軍大勝利!!

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ここからファンからの花束贈呈。会場の外に出そうな長い列。最後はタイガースマスク、可愛い弟子ですね。

そしてデルフィンのマイク。
「本当に皆さん、今日はどうもありがとうございました。こうしてプロレスラー生活20周年、迎えることができました。これもすべてファンの皆様のおかげです。ファンの皆さんがこのスペル・デルフィンを育ててくれました。どうもありがとうございました」

場内拍手。

「そして常に支えてくれた関係者の皆さん、そしてスタッフ、レスラー(見渡して)レスラー、全員のみんなありがとう!」
「これからも大阪プロレス、沖縄プロレス、応援よろしくお願いします!」

暖かい拍手の中IMP大会は終了。

今回はこのメインイベントのための大会といっても過言ではないかもしれない。
メインイベントだけでも来る価値はあるし、大阪プロレス9周年そしてデルフィンの現役生活20周年は偉大なことだと思う。

しかしその一方でこれからの大阪プロレスのヴィジョンが明確に伝わらなかった部分もあって不安も覚えた。
これについては次の機会に述べたいと思う。

まずは祝福したい。大阪プロレス、そしてスペル・デルフィン本当におめでとう。

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今日は東京の新木場1stRINGで若武者。

大輔がでる。タダスケもでる。そしてでら名古屋の入江選手もデビューする。
行きたかったなぁ。不覚にも眠ってしまった。
深夜車を走らせたら行けたのに。

今行っても観れないだろうなぁ...。

大輔とタダスケには大阪プロレスの看板を背負って頑張ってほしいよ。
それよりなにより、

頑張れ入江選手!!

悔いの残らないように全力で闘え!!
posted by ラポン at 08:19| Comment(4) | TrackBack(0) | 大阪プロレス観戦記2008 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月28日

継承すべきは...

4月26日に行われたデルアリ大会メインの大阪プロレスタッグ選手権試合。
予想に反して...とラポンは感じている。
でもプロレスにある「こんなときはベルト奪取」的な黄金律を簡単に当てはめてしまったのは良くなかった。
それはあくまでもベルトを争奪する意味で、闘いの結果を見ただけのこの選手権の意義。
今回は試合結果と同じくらい大事なものがある。

その精神は、志は受け継がれたのか?

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先に入場した挑戦者組。静かな闘志を感じるタイガースマスクに対して、ブラックバファローは鼻息荒く興奮気味。続いて王者組のゼロ&GAINAゼロが入ってくる。このテーマ曲も聞き納めになるかも、と思うと入場曲すら特別に思えてくる。
選手権試合のセレモニーも静かながらも独特の雰囲気。

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先発はゼロとタイガース。まずはグラウンド。体を慣らすような攻防から早くも両者スイッチ。

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代わったGAINAとバファローの激しい激突。GAINAはエルボーからタックル。倒れないバファロー。意地の張り合いタックル合戦から後ろに回ったGAINA。バファローはバックエルボーで振りほどく。GAINA再びタックル。もつれる両者。バファロー立ち上がると意表をついたバックドロップでGAINA場外。ゼロとタイガースがリングイン。

お互いスピード感あふれるロープワークからタイガースが先制ドロップキック!ゼロは場外。入ってきたGAINAを攻めるタイガースとバッファロー。タイガースはサッカーボールキックから張り手。怒ったGAINAはボディアタックを受け止めてそのままパワースラム!

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ここでゼロが入ってきて攻守逆転。ダブルのタックルでタイガースはダウン。ゼロはタイガースをグラウンドで痛めつけて鋭いセントーン。そして首を片足で踏みつけてフォール。
返したタイガースに今度はGAINAが追い討ち。「お返しだ!」と叫んでノーレガースのサッカーボールキック!そしてサイドバスター。
ここからテンポよくゼロがグラウンドに移行。STFでエグく絞り上げられてタイガース苦しい!またしてもゼロは見下すように片足フォール。
ゼロは立ち上がったタイガースをハンマースロー。しかしこれはタイガースがカウンターのドロップキックで反撃!

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ようやくバファローにスイッチ。スタミナ充分のバファローはゼロそしてGAINAに連続ラリアット攻撃。続けざまゼロをバックドロップ!リングサイドに引きずり出してスライサー、そして場外からの顔面ドロップキック!リングに帰ってパイルドライバーと大反撃!
それでもゼロはアンクルホールドでお返し。バファローはこれでもかとバファロードライバー!
これはなんとかGAINAがカットし両チーム交代。

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タイガースはスピードで翻弄。コーナーのGAINAに串刺しダブルニー。ロープに振って再びニー!倒れたGAINAに追撃スライディングラリアット!なおも立ち上がるGAINAにタイガースはうなるようなキックの応酬。GAINA耐え切ってよける、そしてGAINAカッター!起き上がるタイガースにマットも波打つほどのラリアット!
GAINAはとどめとばかりにコーナーへ登る。しかしここはタイガースが起き上がって反撃。GAINAの巨体を放り投げるような雪崩式アームホイップ!
タイガースは休まずGAINAをドロップキックで場外に押し出す。そしてゼロとまとめてトペコンヒーロ!

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リング内は戻ったGAINAとバファロー。激しいラリアット合戦が続く!流れを掴んだのはタイガース&バファロー。バファローはコーナーからのダイビングキックそしてバックドロップ。タイガースも起き上がらせてバックドロップ。続いてバファローのバックドロップ!合計3連発!リングサイドに逃れようとするGAINAを今日2発目となるスライサー!顔面へドロップキック!
リングに中央に戻ると今度はタイガースのミサイルキック!

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それでもGAINAは屈しない。バファローの猛攻を叩き伏せるようなカウンターラリアットで反撃!起き上がりざま今度はゼロがミサイルキック!
好機と見たゼロはシャイニングウィザードにジャックハマーと大技連発!バファローはラリアットで反撃するも再び捕まりツープラトンパワーボム!
そして強烈な合体おんぶプレス!
なんとかクリアするバファローだがフラフラ。ゼロはタイガースを分断しに場外へ。GAINAはこれでどうだ!の豪快なラストライド!
それでもバファローは3カウントを許さない!
休まずGAINAはサザンクロスの体勢。しかしリング復帰のタイガースがカット!そのタイガースにゼロがシャイニングウィザード!バファローとGAINAはラリアット合戦!

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ここで全員がダウン。誰もが立ち上がれず疲労困憊。ダウンカウントが数えられる中GAINAとタイガースが復活。
タイガースは倒れろとばかりにキックの応酬!GAINAはキャッチして無理矢理ラストライドの体勢!瞬間、タイガースはウラカンラナで丸め込み!

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これはGAINA返す。このタイミングでゼロがリングインしてタイガースを捕獲の好フォロー!アルゼンチンからそのままフェイスバスター!
すぐさまコーナートップ、魔界一スプラッシュ!
しかしこれはタイガースがよけて自爆!逆にタイガースは狙い済ましてコーナーからのダイビングスタナー!そして続けざま垂直落下のブレンバスター!
バファローはGAINAを雪崩式バックドロップでフォロー!「決めろ!タイガース!」と叫びながらダウンしたGAINAをドロップキックで場外へ!

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タイガースは連続ジャーマン、キック、そしてバズソーキックと猛攻で畳み掛ける!
これでも試合は終わらない!それならばとタイガーススープレックスで決めようとするタイガース!そこをゼロ巧みに丸め込む!
返したタイガースは「ア"−ッ」と雄叫びを上げて意地のタイガーススープレックス!必死にGAINAがカットイン!
バファローは再びGAINAを場外に落としてトペで分断!チャンス!

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ならばもう一発と引き起こすタイガース!しかしここでゼロは逆転の道険笑歩拳!クリーンヒット!叫びながら起き上がるタイガースにゼロはカオスブレイク!
そして再び道険笑歩拳!まだまだ!
ゼロは必殺フルコース!バベル!そしてダメ押しの魔界一のスプラッシュ!!

粘ったタイガースだがついに3カウント!王者防衛!

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セコンドが入って動けない4人を介抱。特にバッドフォースは全員で取り囲んでいて、変わらぬ連帯感を感じさせた。
始めから終わりまで歓声と悲鳴が鳴り止まぬ大熱戦。終わってもなお熱を帯びている会場。
ベルトが戻ってきた王者組。そしてゼロがマイクを持つ。



ここからは音声をアップしてあります。携帯の方スイマセン。しかし自分はこの感動を100%伝える術を持ちません。多分音声だけでもムリなんでしょう。
だけど聞いて欲しい。ゼロは最後声が上ずっていた。小峠は唇をかみ締めていた。バファローも顔をクシャクシャにして涙を堪えていた。
想像しながらでいい。色々な事情で見られなかった人に少しでも感じて欲しい。

そしてこの音声を聞いて、プロレスって、大阪プロレスはやっぱりいいなって感じたら、時には会場に行って思いっきり興奮して、思いっきり笑えばいい。
やはり文章だけでは、映像や音声だけでは伝わらないものがある。

今回のバッドフォース解散。いや、何よりもゼロたち沖縄組が大阪を去ることは古くから大阪プロレスを応援している方々にとってツライ出来事だろう。
でも、今回の事でそうやって心の底から悲しんでいる人達が今の大阪プロレスを支えて来たんだと思う。
プロレス界が低迷しても、選手が離脱しても変わらぬ目で選手たちを見つめ続けてきた尊敬すべき人達。
そしてケガやスランプにも屈せず闘い続けてきたプロという名にふさわしい選手たち。
そのおかげで自分は今、大阪プロレスを心の底から楽しむことができる。日常生活では知ることができない、たくさんの感動をもらうことができる。
こんな嬉しいことはない。
この先、大阪に残った選手たちは今まで以上に結束して団体を引っ張っていくだろう。
ファンは今までと変わらずデルアリに足を運び、今までと変わらぬ力で選手を応援すればいい。
もうすぐ沖縄に旅立つ選手たちを安心させる為にも。
自分も微力だけどファンとして気持ちを表現し続けたい。
これまでの大阪プロレスは知らなかったとしても、これからの大阪プロレスを知ってゆくことはできるのだから。

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昨日は愛知の地元団体DEPと、K−DOJOのダブルヘッダーに行ってきました。
なかなか面白かったですよ。

でも疲れは最高潮にきちゃいました。プロレスの観すぎも体に毒だと感じ始めているワケで。
明日はIMP大会で再び大阪入り。
さあゴールデンウィークはどうやってプロレスを楽しもう?

懲りてないなあ〜自分。

posted by ラポン at 14:21| Comment(7) | TrackBack(0) | 大阪プロレス観戦記2008 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月18日

毎日プロレス

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君は毎日プロレスを知っているか。

というワケでやってきました名古屋の中心地。その栄にありますスポーツ・バー「スポルティーバ」
夜になって雨は次第に激しく降り始め、まだ9時だというのに通行人もまばら。お店がパルコの裏手路地ビルにあるのは以前通って知ってました。ところどころに貼られたプロレスの興行ポスターに目移りしながら細い階段を登ってついに到着。
薄暗い店内には数台のTVが設置され、どの席から中継が見られるようになっている。案内されると奥の客席を改造して作られた特設リング(何度も言うがブルー・シートが敷いてあるだけ)がすでに完成している。
そこで最初に目に入ったのは...、

マンモス半田だ。

ここで注意しておきたい。スポルティーバさん主催である前回のお花見プロレス、そして今回はエルドラドと大日本の2人による毎日プロレス。このどちらもマンモスがいることは予想だにしてません。しかしまたしても彼はそこにいた。
名古屋インディーがあるところマンモス半田あり。マンモス半田あるところ匂うような濃厚インディーあり。
そのマンモスの隣に座って談笑しているのは、

おっ、プラグ今井だ。

プラグさん試合を前に完全にリラックスしてます。この時点でまだ客数2名(ラポン含む)だからね。てなワケでしばし雑談。
プロジェクターには月火水と行われた過去の毎日プロレスのビデオ上映。これがまた面白い。河津落としの両者後頭部強打によるKOには笑った。
こりゃ毎日見に来るべきだった。床も路面も固いのに結構しっかりプロレスしてるよ。
そこでプラグさんは第3戦の河原マッチの内容まで教えてくれる。どうやら勝負が河渡り競争で決着したらしく泳げないプラグさんは完敗だったらしい。
いや、完敗も何もそれプロレス違うから。
しかも観客は橋の上の通行人とバーベキュー中のグループ合わせて100人近くいたらしい。
って言うか、橋の上の通行人とバーベキュー中のグループ以外に観客はいたのだろうか?
そんなことを考えつつもビデオ上映は続く。

笑うだけ笑って変なエンジンがかかってきた。今日は車じゃないのでアルコール入ったし。
そして観客も集まり(10名ほど)、ビデオ上映が終わるのを見計らったように入り口から「青コーナーよりスパーク青木選手の入場です」のコールが。
...青コーナーも赤コーナーも見当たりませんけど。
イエローモンキーのスパークを流しながらスパーク青木入場。のっけから「スパーク!」「スパーク!」「スパーク!」そして充分にためて「スパーク!!」。
叫びまくりです。あきらかに録音した入場曲が終わるまでの時間稼ぎしてます。
「スパーク!」「ブー!」「スパーク!」「ブー!」「スパーク!」「ブー!」観客もブーイングしまくりです。なぜこんなにアウェーなのかラポンには分かりません。
「スパーーーーク!」なんか1年分スパークを聞いた気分です。
この人は今度の若武者出るんですけどねぇ。
続いてペガサス幻想(アニメ聖闘士聖矢のオープニング)に乗ってプラグ今井が入場。
「ホォーゥ!」「ホォーゥ!」こっちはリック・フレアーです。ついに引退となった偉大なるレスラーの魂を継ぐという崇高な意思表示でしょうか。
「ホォーーーゥ!」多分違います。

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両者対峙。
「赤コーナー170cm90kg大日本の星、プラグ今井!」
「時は来た!青コーナー180cm80kgスパーク青木!」「スパークッ!」「ブー!」
「レフェリー、セルフサービス」
...好きにしてください。
「ボワァーン!」フライパンをゴング代わりに試合開始。

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リック・フレアーが憑りついて離れないプラグは「ホォーゥ!」と叫びながらスパークと店外へ。
闘いはいきなり場外戦!おいおいブルーシートの意味は!?
外は小雨程度だが降っている。
タクシーを気にしながら繰り広げられる打撃戦。戦場は次第に久○大通公園へ...。
すると公園ですでに闘っている別の2人が。

マンモス半田と鎌倉一番だ!

いないと思ったら...。
試合はエニウェアなのかロイヤルランブルなのかイルミネーションなのかまったく読めない展開へ。
「何やってんだ!」
「スゴイ!来て良かったね今日!」
「でも多分向こうほっといたほうが」

というワケでマンモスvs鎌倉は速攻で放置プレイ。

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プラグとスパークは雨水と葉っぱでビショビショになりながら熱戦。
ビル街をバックに闘う様はまさにシュール。
「スパーク!」「ホォーゥ!」「スパーーク!」「ホォーー!ゥ」「スパァーークッ!」「ホォォーーーッ!」
なにげに近所に通報されそうだ。
激しいチョップ&エルボー合戦。スパークは公園のブロックからのニードロップで優勢に(後ろは地下階段。危険!)。

マンモスはウケねらいでコケながら乱入。でも放置。

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プラグは逆転を狙いブレーンバスターの体勢にはいるもスパークを投げきれず。そこでブロックからの飛び技を狙うがスパークに落とされてしまう。
好機にスパークは2度目のニードロップ。しかしこれは自爆!
足を痛めたスパークにプラグは非情の4の字固め。ここらへんもフレアー。
プラグコールにも押され、最後はそのままフィギィアフォーレッグロックならぬフィギィアフォだぎゃーレッグロッグでプラグ今井の勝利!

この後もう1試合シークレットマッチがあったんですが、これは毎日プロレス側の意向により「カット!」未公開って事で。
ただし試合の後にはマンモス半田と鎌倉一番の変わり果てた姿があった事だけ付け加えておこう。
合掌。

そしてついに巻き起こる毎日コール!
「これが毎日プロレスだ!おまえら!もっともっと毎日、見たいかぁー!」
「見たーい!」「見たいぞー!」
「お前らがいる限り、俺たちは名古屋に帰ってくる!俺たちが毎日魂だぁー!」
拍手と歓声。

マンモス&鎌倉はこれでもかの放置。

「倒れてる2人はほっといて、まあ雨が降っているのでみんな帰りましょう!」
「帰ろう」「帰ろ帰ろ」

取り残されました。ある意味オイシイです。

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帰ると毎日プロレスの健闘を称えてみんなからのご祝儀が。
スパーク青木が5000円、ユン○ル、トク○ンチール、某ゲームショップの割引券、大日本名物デスマッチガラス飴
プラグ今井が11000円(!)、ポテトチップス、ユ○ケル、ト○ホンチール、アパッチ軍メガホン

ちなみにユン○ルはラポンの祝儀です。チョット強力な黄帝ゴールド。

最後の写真はプラグ今井作の告知ポスター(?)。ウマイです。

結果として毎日プロレス良かったです!
こんな悪天候の中でキチンとしたエンターテインメントとして見せてくれたコトは素直にスゴイと思うよ。
シチュエーションで楽しませるにはリングという概念を取っ払うのも時には必要かと。
こういったミニマムな興行形態もプロレスの可能性の一つじゃないかな。
スナック巡業する演歌歌手みたいだけど(笑)

この毎日プロレスは来月の5日(祝)桂スタジオ、6日(祝)大阪IMPそして5月25日(日)名古屋で開催されるエルドラドと大日本の合同興行「プロレス大感謝祭タッグトーナメント」のチケット営業を兼ねての開催との事。
その主旨はコチラ。あと試合結果はコチラ
このブログは大阪プロレスを応援する趣旨なのでムリは言いませんが、もし興味が沸きましたらゼヒ行っちゃってください。ラポンは25日行きます。しかもDDTとのダブルヘッダーで。

彼ら2人は明日から関西入り(ヒッチハイク)。
プラグ今井とスパーク青木は今月22日まで長く激しい戦いを繰りひろげる。
次はあなたの街かもしれない。

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毎日プロレスではないので書きませんが、この後スポルティーバにてマンモス半田によるボーナストラック・マッチ。

@マンモス半田vsアシュラマン(悪魔超人。分からない方はココを)

Aマンモス半田vsバーチャファイター5(エル・ブレイス使用でコンピューター相手の勝ち抜き)

Bマンモス半田とプラグ今井のココ○番屋10辛カレー早食い競争(プラグ今井のギブアップ負け)

Cマンモスvs鎌倉の店外カメラで見る白黒エキシビジョンマッチ(オチなし)

内容は想像してください。くだらなすぎて文章に変換できません。でも不覚にも大笑いしてしまいました。


posted by ラポン at 07:57| Comment(2) | TrackBack(0) | 大阪プロレス観戦記2008 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月07日

あぶない猛虎仮面

更新が遅くなりました。
お花見プロレス→大阪プロレス→みちのくプロレスと2日間で3大会を観戦いたしまして。
帰ってきたらドッと疲れが出て即オチ、気が付いたら朝。
結構頭ボケボケの一日が到来です。

まずは順番バラバラですが1日1大会づつ報告していきたいかなと。

最初はもちろん4月6日大阪プロレスのホリデーパラダイスからだね。昨日、沖縄プロレスの発表とバッドフォースの発展的解散が告知されて色んな人のブログを見たんだけどやっぱり賛否両論。コレは仕方ない。
別れを惜しむ気持ちからセンチメンタルな感じになるかとも思ったけど全員がいつも通りの安定したファイトを展開してた。まあとりあえず今月はメンバー変わらないしね。
考えてみれば沖縄プロレスは言わば支店みたいなものでしょう。社長自身も月一では大阪に上がりたいと言ってる。スター選手が抜けて大変だとは思うし熱烈なファンからすれば納得しがたいはず。だけどファンとしては彼らが大阪に出戻り参戦しなきゃ行けない事態にならないためにも今まで通り応援してあげなきゃね。今の好調を維持するために受けた穴をどうやって埋めていくかにも注目だろうし。
なんなら大阪プロレスファン向けの格安沖縄観戦ツアーでも組んでくれれば安心して会いに行けるし、沖縄の地域活性にもつながるかも。
ラポン的な意見からするとこういったプロジェクトは好調な時にこそ仕掛けていかなければならないと思うし、沖縄プロレス旗揚げの背景を考えるとその先にある企業団体としての大阪プロレスを純粋に見てみたいと思うよ。これは成功すればプロレス界全体の発展にもつながるわけだから。
何はともあれ折角のホリパラ、楽しまなきゃソン。

@バファロー & ○クーガー (12分8秒 クーガーロック2号) 秀吉 & 小峠×

クーガーとバファローは卒のない連携。バファローが積極的に正規軍に馴染もうとしているのがクーガーにも伝わっている様子。秀吉&小峠はタッチワークは悪くないがタッグチーム的なムーブはほとんど無く、小峠はラフに走り、秀吉の目線は常にバファローに。前日の試合で一応の決着をみたバファロー問題だが秀吉にとっては、まだまだ個人的感情は処理できていない模様。最後はバファローがうまくその秀吉を分断し、クーガーが極めて勝利。

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A○ツバサ (11分47秒 ドラゴンスリーパー) ロベルト× ※3WAYマッチもう一人はミラクル

「今日はオレとツバサでお前を沖縄に送り出す為にシリアスにやってみたいと思います」
というミラコーさんの言葉で始まった3WAYマッチ。ロベルト相手に順番で得意の攻撃を叩き込んでいく。ところが突然言いだしっぺのミラコーさんが「もうええわ!何でこんな気ぃつかわなアカンねん」と裏切りを敢行しユニークモードに突入。ロベルトの静止も聞かずツバサに怖いもの知らずのカンチョー&モスキート。しかしこれがツバサのドS魂に火を点けてしまうことに。ツバサはミラコーをエル・ヌド状態で放置してロベルトをドラゴンスリーパー。ロベルトはたまらずタップ。そして2人はミラコーを残してさっさと退場。

音声は放置プレイ状態のまんまマイクを要求されたミラコーさんとデビューの決まった練習生絹川の爆笑やり取り。例のお姉さんいい味出し過ぎ。

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Bゼウス & 原田 & ×タダスケ (14分32秒 魔界一のスプラッシュ) ゼロ○ & GAINA & 政宗

B&Gが若い力でぶつかってゆくもバッドフォース勢はインサイドワークを絡めて試合を支配。例の如くタダスケが集中的に捕まり苦境に立たされるが何とか逃げてゼウスにチェンジ。ここからゼウスとGAINAによる迫力の肉弾戦が繰り広げられる。GAINAがゼウス&原田の連携から追い詰められるもゼロと政宗が巧みなフォローで決めさせない。勢いを取り戻したバッドフォースは再びタダスケを標的にしおんぶプレスと魔界一のスプラッシュで連続圧殺。いつもと変わらぬゼロ&GAINA。悔しがるゼウス&原田。一矢報いるには挑戦者決定戦に勝利しタイトルマッチを実現するしかない。

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※休憩中にVIPルームでハッスルに参戦中のバズソーTAJIRIを発見。ゼウスが試合そのままの状態で表敬訪問。ビリーさんを始めミラコーさんやバファローも登場し、みちのく勢も人生社長と沼二郎に新人の拳王やフリー参戦の佐藤悠己がチケット売場で営業。もう一つのVIPルームにはツバサがゲストに現れ場内は一気に華やかな雰囲気になる。
そしてそのまま全員コンドルのタイトルマッチを観戦。なんかスゴイ注目度。

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CMWF選手権試合 <王者> ○コンドル (9分7秒 天地雷鳴) ダイナマイト東北× <挑戦者>

「みちのく一人旅」の流れる中ダイナマイト東北が登場。コンドルにとっては完全に異文化な雰囲気の挑戦者。上から目線で発言する東北に惑わされながらも試合はグラウンドを織り交ぜたコンドルペース。しかし連続ブレーンバスターなどで次第に東北が盛り返していく。ところが東北は一転集中のダメージからロープワークの中に右ヒザを故障(お決まり)。コンドルは好機を逃さず天地雷鳴で完璧なピンフォール勝ち。なぜか納得いかない東北であったが最後は観客を無理矢理立たせてこれまたお決まりの「二・四・六・八・とーほっく!とーほっく」のパフォーマンスをでオイシイところも持っていこうとする。
それでも最後はコンドルの「大阪に防衛戦で戻ってきます」という宣言に大歓声で幕。

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Dタイガース & デルフィン & ×タコ (17分21秒 関空トルネード) くいしんぼう○ & えべっさん & 松山

タイガースが格好いい体をユニホームバージョンで包みユニークに参戦。入場時からアブナイ人かと思うほどの弾けっぷり。タイガースはえべっさんとダブルボケのムーブを繰り返し、それに負けじと勘十郎がVIPルームのTAJIRIとロープ渡り越しにご挨拶そしてラフにはベタな欽八先生ネタで応戦。テッドさんがコントロール不能なほど両チームともハイテンションな行動を繰り出しまくるが、今日はくいしんぼうの存在が押されてしまうほどタイガースの故障が止まらない。「氣」と書かれた玉に異常な執着を見せたかと思えば新必殺技「ホームスチール」を初披露(でも失敗)。収拾不可能なリング上だったが勘十郎の「愛しの乱れ髪」がついに炸裂。被害者は完全に大阪プロレス不幸のトップバイヤーと化してしまったタコヤキーダー王子。そこにくいしんぼうが関空トルネードを重ねて勝利。まだ闘い(?)足りないタイガースなおも暴れまくるのであった。

やっぱりサタナイもホリパラも面白いね。大阪に住んでたらきっと毎週来てるよ。会場音声はやたら「玉」にこだわるタイガース。次にロープを旅してまでTAJIRIに挨拶する勘十郎さん。そして野球ムーブの新必殺技を宣言するこれまたタイガース。多分モバイルでは再生できません、ゴメンナサイ。

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第2試合とMWFのタイトルマッチ中、隣の空席にバファローが座って観戦。ラポンはブログで散々バファローを疑ってかかったので合わせる顔無し(汗)。
でもダイナマイト東北の「二・四・六・八・とーほく!とーほく」には声出して笑ってました。
スイマセンでした。ラポンはその笑顔でアナタを信じます。
いやホント。信じてるってば(笑)。

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あと根本的にデジカメの使い方が間違っておりました。手ブレ補正付いているのに機能させてなかった!気付いたのがメイン中盤...。
ISO感度も上げてこれで完璧かと。教えてくれたちゃーさんありがとうございます。
明日のみちのく観戦報告で違いをご確認の程を。
posted by ラポン at 13:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 大阪プロレス観戦記2008 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月30日

それぞれのフューチャー

サタナイ観に行ってきました。良くも悪くも大阪プロレスのこれからを予感させる大会だったなぁと。
もちろん対戦結果はオフィシャルHPにアップされているのでそっち見てもらうとして...。
第1試合のバファローとコンドルがバッドフォースの介入がなくスンナリと終わっちゃって、第2試合もこの日の展開からあぶれたメンバーのタッグって感じ。クーガーにイチャモン吹っかけて、お笑い無しでぶつかったえべっさんの奮闘は良かったけどね。
これでもオマエはお笑いをバカにするんか!?(えべっさん) してへんやろ。なあオイ?(クーガー)みたいな。

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第3試合のユニーク3強の3WAYマッチは全員の個性が爆発。くいしんぼうの「チョコバット」、勘十郎の「愛しの乱れ髪」、ミラコーさんの「モスキート」などの強力技が乱れ飛んでたからお得な一戦だったね。関空トルネードは阻止されちゃったけど。
勘十郎との大阪名物戦が早くもIMPでやるけど、これにミラコーさんが勝てばいよいよベルトを通行手形として進み始めるかな。だってパンフにも書いてあるくらいなんだもん。個人的には志のあるミ方を応援したいかなと。
それにしても勘十郎の挑戦を後押しする声援(?)のスゴイこと。ボロクソに言われたミラコーさんはヘコみ気味。かわいそうやら面白いやらで。
隣のお姉さんの大阪らしいキビシイ突っ込みには選手への愛を感じました。誰よりも手拍子してたし。まぁチョット怖かったけど。

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第4試合はハリケーン後の問題に一応の決着が見られた一戦。
タイガースがマスク剥がれてバファローが登場。バファロー絡みの再試合を挟んで晴れて正規軍入りをアピール。正直、ここで本当にリンピオになっちゃうならハリケーンでのカミングアウトがあるからもうルードには戻れないと思うんだよね。
「心の底ではタイガースとつながっていようがオレは生涯一ルード」みたいなのが大阪プロレスとしてバファローの立ち位置じゃないかなと。でもリンピオになったって事は内も外も変化しましたって証明することになる。正直なトコ正規軍が手薄だからってのが彼の決断の決め手なのかもしれないけど。
だからか分からないけど歓声や拍手も全面支持って感じじゃなかった。
バファローはこれからリンピオとしての資質を見せていくしかないよね。それには名前とかコスチュームとかのマイナーチェンジも必要かもしれないし、とにかく「変わりましたよ」って明確なアピールが欲しい。あの格好のままだとファンは引きずるよ絶対。
もうサスガにどんでん返しはないでしょうし?
それにしてもここ最近はバッドフォースとしてでなく個人としての秀吉が絶好調だね。なんかバファローのマイクじゃないけど体力有り余っててなんだか鼻息荒いぞ。もちろん戦国のタッグ屋としての実力も見えた試合だったけどね。この秀吉の時を見計らったような躍進ぶりも勘ぐりのラポンとしては非常に気になる。
でも王子の頑張りもスゴかったよ。言い方悪いけどヤラレっぷりが板についてきた。逆に言えばトップどころから容赦なく技を受けられるだけの実力が付いてきたって事なのかな。それでも自分のキャラをキチンと守ってるから安心して見れるんだよね。あとは小峠のマグザムや原田のスープレックスみたいに「これがタコヤキーダーだ!」にみたいな説得力のある技があればなと。
レスラーは叩かれて強くなる。だからきっと王子は強くなる。

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メインはB&G。ここでもタダスケのヤラレっぷりが際立つ。ここまで連勝のB&Gにキズを付けたくないって意地の部分がファイトに表われてた。あえてゼウスと原田は過剰なカットに入らないようにしていた節もあったから、きっとメインを張る選手として覚悟を体で感じて欲しかったんじゃないかな。おんぶプレス、ラストライド、マグザム、シャイニングウィザード、サザンクロスの全てを受け止めたタダスケ。自力で何回も跳ね返してゼロを驚かせてたよ。
結果的にはバッドフォースに軍配が上がったけどこの3人がトリオといての実践を積めばきっと素晴らしいチームになる、っていうかなって欲しい。

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それよりも気になるのは試合後に流れたバッドフォースの密会の映像。無声だから内容は分からないけどゼロ&GAINAの発言に困惑する小峠。そしてそれをなだめる戦国の二人。そして最後に「来週バッドフォースから重大発表」のテロップ。観客の不安げなどよめき。
このどよめきは大阪プロレスのファンが感じているゼロ&GAINAのフューチャーへの期待と不安なんじゃないかな。二人には大きくなって欲しい。だけど大阪プロレスで当たり前のようにいた彼らに変化が訪れようとしているのを感じ取ったからこそ不安に感じてるんじゃないかな。
結果は来週にならないと分からないけど相当なサプライズなのは間違いない。それらしい情報も入ってきてるし、ここ最近の選手全体の底上げとも言える大局の流れはゼロ&GAINAの行動に起因するんじゃないのかな。
それであれば若手にとってもバファローにとっても、もちろんゼロ&GAINAにとってもフューチャーは始まってるって事。
4月は更に波乱が起きそう。
ファンとして力いっぱい応援して見守るしかない。

最後にテッドさん来てくれてありがとう。ムリしないでね。

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今回は写真の下に音声を入れてみました。動画は撮っちゃダメってアナウンスあったけど音声はどうなのかな?
選手の肉声を聞いてもらって、物足りなければ会場に足を運んでいただくと。
雑音ばっかりですが臨場感が伝わればいいな。聞き取りにくければ後日訳そうかなと思ってます。ちなみにモバイルでは聞けないかと。
良ければ感想聞かせてくださいな。

あと新しいデジカメあんまり活躍しなかったです。操作に戸惑っちゃってかえって失敗しまくり。
ズームは強いけどシャッタースピードが遅いから手ブレ補正しても効果が無い。
これはうまく使い分けるしかないか。
posted by ラポン at 10:33| Comment(6) | TrackBack(0) | 大阪プロレス観戦記2008 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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